3つのウェビナー配信形式の解説、用途(目的)×ウェビナーも紹介

2023.09.01

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インターネット上で開催される講演会やセミナーである「ウェビナー(Webinar)」は、完全にオンライン上で配信されるものからオフライン会場+オンライン配信を行うハイブリッド型など、さまざまな形式があります。今回の記事では、目的に応じたウェビナーの配信方法検討に役立つ、3つのおもなウェビナー配信方法について、特徴や活用シーンを解説します。すでにウェビナーを導入済みの企業も、導入を検討している企業もぜひ参考にしてください。

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1. 登壇者も参加者も熱量を味わえる【ライブ配信(リアルタイム配信)形式】

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あらかじめ決めておいた時間にリアルタイムで配信するウェビナーが、ライブ配信(リアルタイム配信)形式です。他のウェビナー配信方法と比較したメリットと注意点を解説します。

ライブ配信形式のメリット

配信サーバーやインターネット回線を経由し、映像や音声をリアルタイムに視聴者に配信する「ライブ配信形式」には、ほかの配信形式と比較して以下のメリットがあります。

  • 最新情報を素早く伝達できる
  • 視聴者との関係性を強化できる
  • 短期間に多くの視聴を得られる

今まさに話していることを配信し、参加者がリアルタイムで視聴できることから最新情報を素早く伝達できるメリットがあります。また、双方向性のあるコミュニケーションを加えることで、視聴者との関係性を強化できます。

また、限られた日時での配信であるため、「今見なければ」という感情に作用し、短期間に多くの視聴を得られる可能性があります。この後解説するオンデマンド配信に比べると、ウェビナーの途中での離脱が生じにくく、しっかりと視聴されやすいのも特徴です。

配信には動画配信プラットフォームを用いた1対多人数の一方向の配信(ストリーミング配信)のほか、Zoomなどに代表されるようなWeb会議ツールを利用する場合もあります。
動画配信プラットフォームは1方向の配信ですが、チャットを活用すれば、「参加者からの質問に答える」など双方向でのコミュニケーションも実現できます。

オフライン会場+オンライン配信を行うハイブリッド型の多くも、ライブ配信を用います。もちろん「ハイブリッド配信=ライブ配信」に限定されるわけではありません。

ライブ配信形式の注意点

ライブ配信は非常に身近に、そして簡単に実施できるようになりました。安定したインターネット回線につながったスマートフォンがあればアプリからライブ配信ができます。しかし「やりたいこと」や「配信が止まるリスクにどう備えるか」などによっては、決して簡単とは言い切れないのがライブ配信です。

ライブ配信形式は、他の配信方法に比べるとトラブル発生のリスクが高いといえます。万全の準備をしていても、パソコンなど機材やインターネット回線など配信に関わる部分で不具合が生じる可能性はゼロではありません。
トラブルが発生すると、映像や音声の乱れでウェビナーの進行が滞ったり、参加者に提供するウェビナーの質が低下したりといった問題が発生します。

[調査] 配信トラブルで受けるマイナス影響

調査対象・サンプル
20~59歳男女、会社員(経営者・役員を除く)。
・業務や情報収集・スキルアップに関連して、ライブ配信視聴をしたことがあると答えた方 … 441名

本調査では、ライブ配信の視聴経験者向けに『ライブ配信の配信トラブルの発生によって受けるマイナスの影響について、あなたの考えに近いものをお選びください。』という質問をおこない、対象別に影響度合いを回答してもらいました。
「かなり下がる」「やや下がる」を足した数値でみた場合、「登壇者や出演者への信用・評価」以外の項目で、50%以上が「マイナスの影響を受ける」と回答する結果となりました。

ライブ配信の配信トラブルの発生によって受けるマイナスの影響の調査結果のグラフ

ライブ配信を実施する際には、インターネット環境や運営チームのスキルに合った構成の採用、入念なリハーサルや準備が必要です。

またライブ配信形式は、決められた日時にしか視聴できませんので、オンデマンド配信形式と比較すると、視聴者の日程が合わないと視聴できなかったり、登壇者側のスケジュール調整や欠席のリスクがある点が注意点といえます。

ライブ配信形式の活用シーン

ライブ配信形式は、リアルタイムだからこその速報性や一体感やコミュニケーションを重視するウェビナーに向いています。動画配信プラットフォームでの1方向の配信に加えてチャットなどを使用すれば双方向でのコミュニケーションも可能になるため、参加者との関係性をより深めたいときにも有効です。
また情報をリアルタイムで伝達できるため、新商品やサービスの発表や市場動向に関する講演会など、スピード感を持って開催したいウェビナーにも向いています。

2. 視聴利便性が高く配信も簡単な【オンデマンド配信形式】

視聴利便性が高く配信も簡単な【オンデマンド配信形式】 イメージ画像

オンデマンド配信形式とは、事前に録画しておいたウェビナーの動画をいつでも視聴できるように配信する形式です。他の配信形式と比較してのメリットや注意点を解説します。

オンデマンド配信形式のメリット

あらかじめ制作した動画を配信サーバーにアップロードしておき、視聴者の好きなタイミングで見られるように配信する「オンデマンド配信形式」には、ほかの配信形式と比較して以下のメリットがあります。

視聴者視点

  • 自分の都合の良いタイミングで視聴できる
  • 視聴の一時停止や巻き戻し、部分視聴などができる
  • 繰り返し視聴ができる
  • 倍速再生に対応していれば好みの速度で見られる

配信者視点

  • 撮り直しできる
  • 動画を作りこめる
  • 登壇者の日程調整がしやすい
  • 会社の資産になる
  • ロングテールでの視聴が見込める

オンデマンド配信形式は、事前に収録して完成させた動画を配信します。
あらかじめ動画配信サーバーにアップロードしておけば、視聴者の見たいタイミングで動画を視聴することが可能です。また、停止したり巻き戻したりといったこともでき、視聴利便性が高いのがメリットです。

また、あらかじめ動画を完成させておくため、配信側にとっては撮影をやり直せたり、動画を作りこめたりといったメリットがあります。事前収録のため、登壇者のスケジュール調整がしやすい点も魅力です。また、登壇者の出演プレッシャーも低減してくれるでしょう。

ウェビナーは動画として蓄積されていきますので、会社にとって資産になります。ロングテールでの視聴が得られたり、外部メディアでの掲載など二次利用も可能になったりといったメリットがあります。

ライブ配信のような高速で安定したインターネット回線が不要な点や、配信準備が簡単である点もメリットです。

オンデマンド配信形式の注意点

オンデマンド配信形式のウェビナーは、ライブ配信形式に比べると速報性や一体感がありません。また、視聴利便性が高い反面、いつでも見るのをやめてしまうことができたり、いつでも見られるからと安心して視聴することを忘れてしまったりということが起こる可能性もあります。

また、録画したウェビナーを一方向で配信するため、オンデマンド配信形式ではライブ配信形式のように視聴者のリアルタイムな反応を知ることができません。そのため、視聴者の反応を見て講演内容を変えたり、リアルタイムに質問に答えるといったことはできません。

オンデマンド配信形式の活用シーン

前述した注意点を回避するために、ウェビナーでは、配信期間を短く設定して用いられることもあります。

また、オンデマンド配信形式でのウェビナーは、ライブ配信のウェビナーに参加できなかった人へ後日コンテンツとして提供することができます。こういった用途を指して「アーカイブ配信」と呼びます。

多数のウェビナーコンテンツを一か所に集めて、動画サイトとして公開する方法があります。一か所に動画をまとめることで、必要な動画を探しやすくなったり、関連する動画を視聴しやすくなったりします。

3. ライブ×オンデマンドの特長を合わせ持つ【疑似ライブ配信形式】

ライブ×オンデマンドの特長を合わせ持つ【疑似ライブ配信形式】 イメージ画像

録画済みのウェビナー動画コンテンツを、指定時間にライブ配信する方法が「疑似ライブ配信形式」です。

録画済みのウェビナー動画を配信する点はオンデマンド配信形式と同じですが、配信日時はライブ配信形式と同じく指定した日時になります。ライブ配信とオンデマンド配信両方の特徴を持った配信形式である疑似ライブ配信について、他の配信形式と比較したメリットや注意点を解説します。

疑似ライブ配信形式のメリット

疑似ライブ配信は事前録画したコンテンツを指定の配信日時にのみ配信するため、ライブ配信同様、「今見なければ」という感情に作用し、短期間に多くの視聴を得られる可能性があります。
配信する動画は事前に制作し、動画配信サーバーにアップロードしておけばOKです。簡単かつトラブル発生のリスクも低い配信方法です。
配信時にチャットを使えば、質疑応答などの双方向のコミュニケーションも可能です。ウェビナーを運営する人数も最小限で済むなど、ライブ配信とオンデマンド配信両方のメリットが得られます。

疑似ライブ配信形式の注意点

疑似ライブ配信はチャットを使えばリアルタイムでのコミュニケーションが可能になります。しかし、配信する動画は録画のため、画面上の登壇者自体が話して参加者の質問に応えることはできません。

事前に配信する動画を作成する時間がかかるため、ライブ配信よりも情報の速報性が落ちるのも注意点です。「収録後の編集を簡単にする」「収録から疑似ライブ配信までの時間を開けない」といった工夫をすればスピーディーな配信ができるでしょう。

疑似ライブ配信形式の活用シーン

疑似ライブ配信形式は、担当者1人で多くの参加者へ対応し費用と人的リソースを抑えたウェビナーを開催したり、少人数の運営体制で月に数回の定期的なウェビナーを開催をしたりを可能にします。

活用事例

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4. 用途(目的)ごとの様々なウェビナー

用途(目的)ごとの様々なウェビナー

ターゲットの状態や用途(目的)によって、最適なウェビナーは異なります。ここでは、用途(目的)別にウェビナーの種類を紹介します。

認知(リード獲得)を目的としたウェビナー

認知(リード獲得)のためには、自社の商材を将来導入する可能性のある見込み顧客向けの「トレンドウェビナー」や「共催ウェビナー」の開催がおすすめです。

トレンドウェビナー

「トレンドウェビナー」は市場や時代のトレンドをコンテンツの軸としたウェビナーです。視聴者が興味関心のあるコンテンツやキーワードを内容に盛り込めば、高い注目を集められ多くの集客が期待できるでしょう。自社と相性の良いトレンドのコンテンツやキーワードを見つけるには、「Google トレンド」のようなツールの活用が有効なほか、ニュースサイトでテーマを探してみることも役立ちます。自社の商材と関連の高いトレンドやキーワードを軸に、ウェビナーの企画を立てましょう。

共催ウェビナー

「共催ウェビナー」とは複数の企業が共催して実施するウェビナーです。複数の企業で開催するため充実した内容のウェビナーを開催しやすく、参加者の満足度向上につながります。新規リードの獲得のほか、既存顧客の育成(ナーチャリング)にも効果的です。共催企業同士で顧客のメーリングリストを共有すると、自社ではリーチできない顧客層にもアプローチできるメリットもあります。

ナーチャリング(顧客育成)を目的としたウェビナー

獲得した見込み顧客(リード)の「育成(ナーチャリング)」を目的としたウェビナーには、「事例ウェビナー」が向いています。すでに商材を購入した他企業の成功事例を紹介することで、リードが導入後の具体的なイメージを抱けます。事例ウェビナーで商材に関する相談やサポートを受けられるなどリアルタイムでコミュニケーションが取れる仕組みを取り入れれば、リードの深い商材理解につながります。実際に顧客に登壇してもらい、具体的に語ってもらうのもよいでしょう。

クロージング(商談化)を目的としたウェビナー

育成した顧客を商材の購入や利用に導く、クロージング(商談化)を目的とした場合「商品紹介ウェビナー」が向いています。従来の営業手法では、クロージングは営業担当者と顧客が対面式で行っていましたが、環境の普及や習慣化に伴い新規リードの獲得から育成、商談化までをオンライン上で完結できるようになりました。クロージングに導くウェビナーを開催することで、マーケティングや営業活動の効率化にもつながります。

商品紹介ウェビナーでは、自社商材を映像や音声で紹介し顧客へアピールします。対面の商談では基本的に個人対個人の対応しかできませんが、ウェビナーを活用したオンライン上の商談なら、複数の顧客に対しての商談が可能です。購買意欲の高い顧客を集めて商品紹介ウェビナーを開催することで、商談化向上につながります。

5. 3つの配信方法が全部できる動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」

ウェビナーには配信形式がおもに3つあり、それぞれにメリットや注意点があります。配信形式の選定に迷っているときにおすすめなのが動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」です。「Equipmedia」は今回紹介した3つの配信形式すべてに対応しています。

ライブ配信では、iOSアプリ「EQライブキャスト」を使って、iPhoneやiPadからのライブ配信が可能です。パソコン1台で手軽にデスクトップ画面やWebカメラ映像をライブ配信したり、専用機材を用いてカメラとパソコンの映像を適宜切り替えながらの配信、複数名が同時出演するライブ配信などもできます。

オンデマンド配信は期限を設定しない配信はもちろん、配信日時を指定したり、視聴対象者を限定したりすることもできます。

疑似ライブ配信機能は、管理画面から動画をアップロードし、配信時間を設定しておくと、開始時刻から自動的にライブ配信がスタートします。

またEquipmediaでは、動画を配信するだけでなく、カット編集や字幕作成といったコンテンツ内製に必要な機能も搭載しています。直感的な操作で視聴分析などが行えるユーザーインターフェースを採用しており、社内リソースだけですぐにウェビナーを実施することが可能です。

動画視聴解析ツールが利用でき、ウェビナー以外の用途でもご利用いただけます。30日間無料でお試しいただけます。ご興味のある方はお問い合わせください。

画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia(イクイップメディア)」の紹介資料をダウンロードする

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6. ウェビナーの様々な形式を理解し、状況で使い分けよう

ウェビナーの3つの配信形式のメリット、注意点、活用シーンとともに用途(目的)ごとの様々なウェビナーを解説しました。ウェビナーを活用すればオンライン上で新規リードの獲得や育成、さらに商談化も可能です。
ウェビナーの用途(目的)に応じたテーマや、自社の運営体制に合った配信形式を選んで、ウェビナーの効果を最大化させましょう。

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