2023.03.01
J-Stream Equipmedia
動画配信
オンデマンド配信
動画配信は大きく3つに分けることができます。「ライブ配信」「疑似ライブ配信」「オンデマンド配信」です。本記事では、「オンデマンド配信」のメリットやビジネス向け用途での主な活用シーン・やり方を解説します。
お役立ち資料 【動画配信スターターガイド ~対象者を限定した配信向け~】
《 目次 》
オンデマンド(on demand)という言葉には「要求があれば」「要求があり次第」といった意味があります。
オンデマンド配信は、あらかじめ制作した動画を配信サーバーにアップロードしておき、視聴者の好きなタイミングで見られるように配信することを指します。生放送であるライブ配信と異なり、配信前に動画を完成させておくため、動画制作時に収録をやり直したり編集で伝わり方を工夫したりとより配信内容の質を高めることができます。
また、ライブ配信の録画をイベントなどの終了後に配信することを指して「アーカイブ配信」と呼ぶことがありますが、これもオンデマンド配信です。
オンデマンド配信の仕組みについて知りたい方は下記を参考になさって下さい。
活用シーンとしては
など幅広くあります。
動画は静止画やテキストよりも、多くの情報をよりわかりやすく伝えることができる特性を持っています。そのため動画は、画像やテキストだけでは伝えるのが難しい部分を中心に広く活用されています。
動画配信には動画配信プラットフォームを用いるのが主流です。動画配信プラットフォームには、YouTubeのような無料のものや、企業用途に適した有料のものなどがあります。
YouTubeは企業からの広告収入で運営される一般コンシューマ向けの動画共有サイトです。基本的には、視聴に制限を加えず、誰でも視聴可能な状態でオープンに配信することが前提のサービスです。
YouTubeを使用して動画配信をする場合、YouTubeは主に広告収益を柱としているため、ユーザーからアップロードされる動画は、広告配信のための資産であることを前提に、どういった用途で活用していくのかを決定しましょう。また、動画の出演者や内容がYouTubeを始めとした配信先にアップロードしてよい取り決めになっているのかなどは、事前に確認しておく必要があります。
社内向けの動画配信の場合は、動画内に機密情報を含むことがありますので動画配信の方法には注意が必要です。機密情報を含む動画配信に関するポイントを知りたい方は下記を参考になさって下さい。
コンテンツによる収益化(広告・課金)は、「動画コンテンツ販売」や「動画広告によるマネタイズ」といった活用です。「すでに会員向けサイトがある状態での動画活用」「まったく新たにビジネスを立ち上げる」「自社サイトなど独自ドメインでの課金を実施したい」「販売プラン」など、実現したいことによって選択すべき動画配信プラットフォームや必要機能が異なります。まずは実現したい内容を明確にしましょう。
オンデマンド配信はライブ配信とよく比較されますが、動画の配信方法が大きく異なります。
オンデマンド配信は、事前に制作した動画を予めサーバーにアップロードしておき、いつでも視聴できるよう配信する方式です。一方ライブ配信は、インターネット上でリアルタイムに動画配信を行う方法です。
オンデマンド配信が視聴者それぞれの都合の良いタイミングで視聴するのに対して、ライブ配信はそれぞれの場所から同時刻に同じ情報や体験を共有しているという違いがあります。
配信自体の難易度は、オンデマンド配信の方がより実施しやすいといえます。理由はライブ配信は生配信であり、トラブルリスクがあるためです。
当社お客様のでオンデマンド配信を活用いただいている事例をいくつかご紹介します。オンデマンド配信活用の参考にぜひなさってください。
顧客登壇ディスカッションウェビナーをオンデマンド配信形式で開催されている事例です。
配信にはオンデマンド形式を採用
ウェビナーはライブ配信を用いる場合も多いかと思いますが、本取り組みではオンデマンド配信で実施しています。理由はオンデマンド配信の方が、お客様の都合の良い時間帯に視聴いただきやすいためです。
また、配信する動画もあらかじめ撮影して作りこめます。撮り直しもできるので登壇者のプレッシャーも少なくて済みますし、配信もライブに比べ簡単です。
社員の自己研鑽・情報共有用途でのオンデマンド配信活用事例です。
視聴利便性の高いオンデマンド配信、講師の負担軽減も実現
ミテシルの導入により、オンデマンド配信で、かつ個人別に動画が出し分けられるようになりました。これにより「都合の良いタイミングで視聴できる」「繰り返し視聴ができる」「動画を探しやすくなった」など、視聴利便性が向上しました。
また、従来は一度に全員が同じ時間にWeb会議に参加できない場合、複数回に分けて実施していましたが、一度の収録だけで済むようになり、負担が軽減されたと講師担当社員からも好評です。
商品の「プロモーション」や「取り扱い説明」でのオンデマンド配信活用事例です。
商品の「プロモーション」や「取り扱い説明」で動画を活用
カタログや取扱説明書にもQRコードで動画への導線を用意
小・中学校用教科書でのオンデマンド配信活用事例です。
小・中学校用教科書でのQRコードを利用した動画配信。
新しい学習方法として、動画活用で子どもの学びをもっと豊かに
ここでは、ライブ配信と比較した場合のオンデマンド配信のメリットを、視聴者と配信者に分けて紹介します。
以下は、メリット・デメリットをまとめた一覧です。
視聴者視点 | 配信者視点 | |
メリット | ・自分の都合の良いタイミングで視聴できる ・視聴の中断や巻き戻し、部分視聴などができる ・繰り返し視聴できる ・必要な部分だけ見たり、倍速再生に対応していれば好みの速度で見たりといったことができる | ・撮り直し できる ・動画を作りこめる ・会社の資産になる ・ロングテールでの視聴が見込める |
デメリット | ・一体感やコミュニケーションが劣る ・場合によっては視聴を後回にしてしまう | ・収録や編集に時間がかかる ・短期的にはライブ配信の方が視聴されやすい |
以降で詳しく紹介します。
このように、オンデマンド配信は聴者側の視聴の自由度が大きいことがメリットといえます。
最近では、ライブ配信でも一時停止や巻き戻しができる場合もあります。当社では、動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」で「ライブDVR機能」を提供しています。ライブDVR機能により、ライブ配信で「一時停止」「巻き戻し」「追いかけ再生」といったプレイヤー操作が可能になり、視聴利便性が向上します。しかし、範囲や期間が限定的であり、オンデマンド配信に比べるとライブ配信の視聴利便性は劣ります。
ライブ配信ではそれぞれ視聴する場所は違っていますが、同じ時間に視聴するという体験を共有できます。さらには、チャットなどで双方向のコミュニケーションを行うこともできます。オンデマンド配信は視聴者それぞれ好きなタイミングで視聴できる反面、一体感やコミュニケーションはライブ配信に劣ります。
また、配信者視点のデメリットとも似ていますが、場合によっては視聴を後回しにしてしまうことがあります。いつでも見られることで、ついつい後回しにできてしまうためかもしれません。
配信者にとっては、動画の質を高めることができる点と、長い期間に渡って動画を活用できる点がメリットといえます。
また、配信する動画の内容を吟味し、納得のいく動画を作り込むことが可能です。そのため、動画作成の経験を積むための手段としても向いています。
質の高い動画を作成・配信すれば会社の資産になり、ロングテールでの視聴が見込めるでしょう。
オンデマンド配信には「収録」「編集」といった工程が必要になるため、配信までに余分に時間が掛かります。特にクオリティにこだわる場合や、内容を確認する関係者が多い場合は長く時間がかかると考えた方がいいでしょう。鮮度が重要な情報伝達には、あまりクオリティにこだわりすぎない前提での動画制作か、ライブ配信がおすすめです。
当社で実施の自社向けライブ配信やお客様の実例からも、ライブ配信の方が視聴されやすいという傾向が出ています。
オンデマンド配信の「いつでも見られる」という利便性は、反面「今見なくてもよい」という状態になりやすい特徴ともいえます。動画に関心を持って「あとで見よう」と思っても、ついつい目の前のことに追われて視聴が後回しになるのかもしれません。
短期間で多くの視聴を得たい場合は、ライブ配信または疑似ライブ配信がおすすめです。
しかしライブ配信・疑似ライブ配信が特定日時に配信するのに対し、オンデマンド配信は視聴者の都合の良いタイミングや長い期間に渡って配信することが可能です。視聴環境を整えたり、視聴促進の施策を上手く活用することで、より多くの人に視聴させることができるでしょう。
実際にオンデマンド配信を行う場合のやり方はいくつかありますが、手軽に行うのであれば、動画配信プラットフォームを利用するのがおすすめです。
動画配信プラットフォームを利用する方法以外を含め詳しく知りたい方は、下記を参考になさってください。
オンデマンド配信のやり方は、ざっくりいうと3つのステップです。
動画が完成してしまえば、誰でも簡単にオンデマンド配信が行えます。
「動画の制作」については、本記事では割愛させていただきます。詳しくは下記記事を参考になさってください。
クオリティはそこまで高くなくてよく、かつ手軽な方法を用いて自社内で制作(内製)したいといった場合におすすめの方法もあります。ダウンロードしてご活用ください。
例えば、動画マーケティングにも活用可能なYouTubeはSNSとしての側面も強いですが、動画配信プラットフォームの一種です。無料で利用できるため、用途が合えばYouTubeも活用すべきでしょう。
ただしYouTubeの限定公開は、視聴URLを知っている人が拡散すると誰でも見ることができるため、機密情報を含むような動画配信にはおすすめできません。
機密情報を含んだ動画を配信したい場合は、有料の企業向け動画配信プラットフォームの利用を検討することをおすすめします。
上記の他、Youtube利用時には知っていきたいポイントがありますので下記も参考になさってください。
動画配信プラットフォームに動画をアップロードすれば、動画を視聴するURLを取得できます。それを視聴対象者に共有すれば完了です。Webサイトへ動画を埋め込みたい場合は、「動画配信タグ」と呼ばれるものを取得し、埋め込みたいページに掲載します。
因みに、動画配信プラットフォームを用いて限定配信を行う場合は、動画に対してセキュリティ設定をしたり、動画共有のためのポータルサイトに必要な設定をしたりといった手順が加わります。
オンデマンド配信をより多くの人に視聴させるために下記のような方法があります。
方法 | 配信範囲 |
---|---|
TOPページなどアクセスの多い場所に掲載する | 社員・会員向け、オープンな配信 |
動画視聴に最適化したWebサイト「動画ポータル」に動画をまとめる | 社員・会員向け、オープンな配信 |
メール等で案内をおこなう | 社員・会員向け |
社内ポータルや会員向けサイトなどでアクセスが多い場所に掲載する | 社員・会員向け |
視聴管理をおこない未視聴者に視聴を促す | 社員・会員向け |
広告などを使う | オープンな配信 |
動画を制作して配信するという意味では、オンデマンド配信も疑似ライブ配信もさほど工程や難易度に差はありません。販促目的や顧客サポートなどのウェビナー(Webセミナー)であれば、オンデマンド配信ではなく疑似ライブ配信を活用するのもひとつの視聴促進といえるでしょう。
以上、オンデマンド配信のメリットやビジネス向け用途での主な活用シーン・やり方を解説しました。
当社では、動画活用にまつわるお役立ち情報の提供に加え、企業における使いやすさと充実した機能を備えた動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia(イクイップメディア)」を提供しています。
Equipmediaは
などの点により、多くの企業様に導入いただいています。
30日間無料でお試しいただけますのでご興味のある方はお申し込みください。
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