2023.03.22
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疑似ライブ配信
「ウェビナーやライブ配信の本番配信負荷を減らせないか」「今と同じ体制でもっと開催回数を増やしたい」そんな方に向けた記事です。今回は、収録済み動画が指定時間に自動でライブ配信される「疑似ライブ配信」の特徴や実施方法・事例を紹介します。
《 目次 》
疑似ライブ配信とは、事前に収録・編集した動画コンテンツをライブ配信する方法です。「File to Live」や「Simulive」「録画配信」と呼ばれる場合もあります。
細かく分けると、
の2つがありますが、当社ではより手軽でメリットの大きい「1.指定時間に自動でライブ配信が始まるもの」を指して「疑似ライブ配信」と呼んでいます。本記事でも1のタイプについて紹介していきます。
ライブ配信やオンデマンド配信について詳しく知りたい方は下記を参考になさってください。
疑似ライブ配信は、ライブ配信とオンデマンド配信の両方の特徴を持った配信方法です。
特徴をまとめると以下のようになります。
ライブ配信時の主なトラブル発生箇所の可能性としては「インターネット回線」「機材・ツール」「オペレーション」が挙げられます。
疑似ライブは、文字通り疑似的なライブ配信であるため、生放送で使用する「インターネット回線」「機材・ツール」「オペレーション」といった部分のトラブルリスクが大幅に低減できます。
ライブ配信では登壇者に加え2名程度人員が必要な場合でも、疑似ライブでは0名で済みます(配信中にチャット対応をする場合は別途スタッフが必要)。詳しい比較は本記事の後半(疑似ライブとライブ配信、運用面での比較)で行います。
疑似ライブはあらかじめ収録をおこない配信内容を動画として完成させておくため、登壇者のプレッシャーを減らすことができます。収録時は取り直しや、その後の編集作業での修正や調整が可能です。
ライブ配信の場合、事前に講演内容をチェックしていても本番で言い間違いがあったり、登壇者がアドリブで急遽内容を足したりといったことも起こりえます。疑似ライブなら事前にチェックをおこなった内容で配信ができます。
疑似ライブは、同一内容で繰り返し配信する場合にも便利です。例えば「販促用のウェビナー(Webセミナー)」や「採用向け説明会」など、一度動画を準備してしまえば、低い運用負荷で繰り返し配信を行い視聴者を獲得することができます。
当社で実際に開催したウェビナーでも、疑似ライブはライブ配信と遜色のない視聴が期待できるという結果が出ています。
上のグラフは、左がライブ配信で、右側が同じテーマで翌月に実施した疑似ライブ配信の同時接続数のグラフです。全く同じテーマを短い期間で2度開催したため、集客人数は「1回目>2回目」となりましたが、申し込み者に対する視聴割合は遜色がありませんでした。
運用の効率化やリスク削減などメリットの多い疑似ライブ配信ですが、デメリットはあるのでしょうか?
疑似ライブ配信の場合、生放送であるライブ配信に比べると、コミュニケーションの面で劣るといえます。例えばライブ配信なら、本番中に視聴者から受け付けた質問に登壇者がその場でしゃべって答えるということができます。こうした映像と音声を用いたリアルタイムのコミュニケーションは、疑似ライブ配信の苦手とするところです。
ただし、チャットを用いたリアルタイムのコミュニケーショは可能です。例えば、疑似ライブ配信を用いたウェビナーで、本番時間中に登壇者がチャット対応すれば、リアルタイムに視聴者とコミュニケーションを実施することができます。当社のマーケティングウェビナーでも、チャットを利用して視聴者の質問にリアルタイムで対応しています。
その配信の目的やコミュニケーションの重要度に応じて、疑似ライブ配信を用いるべきかどうかを考えると良いでしょう。
疑似ライブ配信ではあらかじめ動画を作成する必要があるため、ライブ配信に比べると事前準備に時間がかかります。速報性のある情報を配信したい場合や、スピーディーに配信をおこないたい場合は、収録後の編集をシンプルにするか、収録当日に編集を終え動画を完成させるといった工夫が必要になるでしょう。
疑似ライブ配信の実施は、大きく分けて「動画制作」「動画配信」に分かれます。
疑似ライブ配信用の動画制作の解説については、本記事では割愛させていただきます。詳しくは下記記事を参考になさってください。
クオリティはそこまで高くなくてよく、かつ手軽な方法を用いて自社内で制作(内製)したいといった場合におすすめの方法です。ホワイトペーパーもありますので、ダウンロードしてご活用ください。
下記は疑似ライブの配信イメージです。
疑似ライブ配信機能のある、動画配信プラットフォームを用意します。
当社の動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」には、疑似ライブ配信機能が備わっています。
事前に動画配信プラットフォームの管理画面から動画ファイルをアップロードして必要情報を登録・設定しておけば、指定した時間になるとライブ形式で配信が始まります。
例えば、複数台カメラの映像やスライド資料を切りかえながら配信するようなライブの場合、登壇者に加え2名スタッフを配置するのが理想的です。一方、疑似ライブでは本番配信スタッフは0名で可能です。
ライブ配信(スイッチングあり) | 疑似ライブ配信 | |
登壇者 | 1名~ | 0名 |
ディレクター | 1名 | 0名 |
機材オペレーター | 1名 | 0名 |
疑似ライブ配信は事前に動画作成を終わらせているため、ライブ配信本番当日に登壇者やスタッフが体調を崩した場合でも配信に影響がないのも利点です。
先ほども述べたように疑似ライブは、ライブ配信のような本番中の映像内での質疑応答や当日の視聴者の関心に合わせた講演内容の変更はできません。しかし、チャットで視聴者の質問に応答することで双方向コミュニケーションが実現できます。配信中にチャット対応を行う場合は、別途チャット担当者の手配が必要です。チャットは必須ではありませんので必要に応じて実施しましょう。
ここからは実際に、疑似ライブを利用された当社のお客様事例を紹介していきます。
住友化学園芸株式会社様は、全国の園芸店・ホームセンターなどに向けたフォローや、一般消費向けの市民講座など、啓もう活動として大小様々な園芸に関する講習会を実施されています。
そのなかでも最も大規模な全国の小売店向け講習会を、担当者1名で実施されました。
「J-Stream Equipmedia」の疑似ライブを使いオンライン化、多数の質問が飛びかう充実した講習会を実現、疑似ライブで失敗のないライブ配信を行いながら、リアルタイムのチャットを用いて参加者満足度を高められています。
株式会社ブレインパッド様は、データ活用による企業の経営改善を支援しており、ビッグデータ活用サービス、デジタルマーケティングサービスを提供されています。
以前は集合型の販促セミナーを開催されていましたが、新型コロナウイルス流行以降「ウェビナー」に切り替えをされました。運用負荷の少ない「疑似ライブ配信」でウェビナーを開催することで、少人数で安定した運用体制を実現。配信にはJ-Stream Equipmediaを採用されています。
一般社団法人日本エレクトロニクスショー協会様が運営されている、日本最大級のメディア総合イベントInter BEE。初のオンライン開催となったInter BEE 2020では、特に視聴数が多い14の重要基調講演にJ-Stream Equipmediaの疑似ライブ配信機能を使用、映像・メディア業界の技術者・クリエイター・ステークホルダーが一堂に会するオンライン展示会でのライブで安定配信を実現されました。
Sky様はコロナ禍を背景にイベントのオンライン化に対応され、現在はハイブリッド開催なども織り交ぜながら実施されています。イベントの動画配信には、Jストリームの動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」をご利用いただいています。
「幻冬舎ゴールドオンライン」では、会員管理からセミナー集客やフォローなどメディアの軸として、統合型マーケティング支援システム「SHANON MARKETING PLATFORM 」を導入されています。加えて、動画配信プラットフォーム「J- Stream Equipmedia 」連携により、疑似ライブ配信活用や個人単位の動画視聴履歴取得をされており、会員満足度向上と共に運営の効率化を実現されています。
ここまで「ウェビナーやライブ配信の本番配信負荷を減らせないか」「今と同じ体制でもっと開催回数を増やしたい」そんな方に向けて、収録済み動画が指定時間に自動でライブ配信される「疑似ライブ配信」の特徴や実施方法・事例を紹介してきました。
当社自身の活動でも
などで疑似ライブを活用し、安定配信や本番対応の省力化を実現しています。
疑似ライブはすでにライブ配信を実施中の企業様はもちろん、これからライブ配信に取り組まれたい場合にもおすすめです。お役立ち情報として、疑似ライブ配信の検討時に知っておくべき5つのポイントをまとめた資料を配布中です。ぜひダウンロードして活用ください。
また、疑似ライブ配信機能付き動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」を提供しています。
Equipmediaは
などの点により、多くの企業様に導入いただいています。
30日間無料でお試しいただけますのでご興味のある方はお申し込みください。
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