2025.03.18
ウェビナーや教育・研修を実施する際に選択肢の一つとなるのが録画配信です。録画配信には、動画の質を高めたり、視聴者を増やせたりといったメリットがあります。では、録画配信はどのように実施するのでしょうか。また、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。この記事では、ウェビナーなどの録画配信について詳しくご紹介します。
お役立ち資料 【動画配信スターターガイド ~対象者を限定した配信向け~】
録画配信とは、事前に収録した映像を配信する形式です。録画配信は、撮影と同時に配信を行うライブ配信と比べて、「オペレーション量やスタッフの人数を減らせる」「配信時のトラブル発生リスクが少ない」といった特長があります。
録画配信は、主に以下のようなユースケースで利用できます。
録画配信を実現する方法として、以下の2つが挙げられます。
疑似ライブ配信とは、収録済みの動画を指定した日時に配信する方法です。視聴者にとってはライブ配信のように視聴機会が限定的でありながら、運営側にとっては「ライブ配信」に比べ本番配信時の機材やオペレーションが大幅に低減できるメリットがあります。また、チャットを用いたリアルタイムでのコミュニケーションも可能です。
また、疑似ライブ配信なら、一日複数回の配信や同時間帯における複数配信でも、少人数で安定して実施できます。
オンデマンド配信は、制作した動画をサーバーにアップロードし、視聴者が好きなタイミングで見られるように配信するものです。一度実施したイベントやウェビナーの録画データを配信する場合は、アーカイブ配信と呼ばれることもありますが、配信の仕組みとしては同じものです。
オンデマンド配信・アーカイブ配信は、「視聴者が自身の都合に合わせて動画を視聴できる」「繰り返し視聴や部分視聴が簡単にできる」など、視聴利便性の高さがメリットです。
以下では、録画配信のメリット・デメリットを整理します。
ウェビナーなどライブ配信では、言い間違えや音声トラブルが起こる可能性が高くなります。録画配信では、動画を撮影し内容を確認した上で必要に応じて再撮影や編集を行えるため、品質を高めやすくなります。
オンデマンド配信では、視聴者はいつでも動画を見られます。また疑似ライブ配信の場合は、同日の午前と午後の計2回配信するなど、視聴機会を増やせます。これにより視聴者の利便性が高まり、より多くの方に動画を視聴してもらえるでしょう。
録画配信は、ライブ配信と比較して配信の難易度が低いといえます。リアルタイムで映像を届けるライブ配信を行うためには、適切なインターネット環境や撮影機材、ライブ配信サーバーなどの準備が必要です。また、担当者が経験不足の場合、配信トラブルの発生といった技術的な問題も起きやすくなります。
ライブ配信や疑似ライブ配信ではチャットなどを用いてリアルタイムで視聴者とコミュニケーションを取れますが、オンデマンド配信ではできません。コミュニケーションの代替手段として動画へのコメント機能やアンケート機能を活用する方法があります。
録画配信は動画の内容を事前にチェックして品質を高められる点がメリットですが、編集作業は手間にもなります。特に動画編集に不慣れな方にとっては、相応の負担がかかるでしょう。
録画配信の内容は、時間の経過とともに陳腐化する可能性があります。古い情報を提供しないように、定期的に再撮影を行って内容をアップデートする、もしくは古くなった動画の公開取りやめを検討する必要があります。
以下では、録画配信の具体的な手順をご紹介します。
録画配信を行うためには、以下のような機材やツールを用意する必要があります。
例えばWindows11標準搭載動画編集アプリ「Clipchamp」では、PC画面の録画やスライド資料を映しながらのプレゼンテーション収録もできます。
Zoom Webinarsを利用する場合、実施したウェビナーなどをそのまま録画する機能が用意されており、PCやクラウド上に録画データが保存されます。このデータは録画配信にも活用できます。
当社(Jストリーム)の法人向け動画共有・配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」(EQ)も、動画内製を支援する機能を備えています。
撮影した動画を編集します。編集には動画編集ツールを利用するほか、動画配信プラットフォームの編集機能を利用することも可能です。
ここでは不要なシーンをカットしたり、必要に応じてテロップで補足説明を加えたりして、動画の品質を向上させます。
撮影した動画を公開します。動画の公開方法は、疑似ライブ配信とオンデマンド配信で異なります。
例えばZoom Webinarsでは、事前に録画した動画を利用した疑似ライブの実施が可能です。実施したウェビナーをオンデマンド配信する場合、クラウド上に動画が保存されているため、共有用のURLを利用することでそのまま公開できます。
ただし、ウェビナーなどオンラインイベント以外でのオンデマンド配信の場合や、多数の動画を一元的に公開したい場合などは、動画配信プラットフォームを利用するほうが適している可能性があります。
動画配信ではYouTubeのような無料の動画配信プラットフォームの利用も可能ですが、より安全で高度な配信を目指す場合、法人向けの動画配信プラットフォームの利用がおすすめです。
法人向け動画配信プラットフォームには、コンテンツ管理機能やユーザーごとの動画出し分け機能、動画の再生を行うためのプレイヤー機能といった、動画の配信に必要な一連の機能がそろっているため、手軽に録画配信を実現できます。製品にもよりますが、オンデマンド配信のほか、疑似ライブ配信機能が備わっているものもあります。
公開した動画の視聴状況を分析します。視聴データの分析結果を、次回以降の内容改善やターゲット別の配信計画に活かすことで、配信効果を最大化することが可能です。
法人向け動画配信プラットフォームには、視聴者や視聴時間の分析を行う機能が備わっています。これらを利用して、動画内容の見直しや今後実施するウェビナーなどの改善を行うとよいでしょう。
最後に、録画配信を成功させるためのポイントをご紹介します。
ウェビナーなどの実施には一定の費用と時間がかかるため、可能な限りコンテンツを有効に活用できるとよいでしょう。
例えば、ウェビナーとしてライブ配信を実施する場合、あわせて録画配信(アーカイブ配信)の実施も検討したいところです。さらに、ウェビナーの映像を編集した動画を社内向けに共有することで、社内ナレッジとしてコンテンツの活用が可能となります。
また、ライブ配信ではなく、録画した動画を利用して疑似ライブ配信を行うのもよいでしょう。例えば1日2回疑似ライブ配信を行えば、視聴者の参加機会を広げやすくなります。
オンデマンド配信では、あえて視聴日時を限定することも有効です。オンデマンド配信は視聴者が「いつでも見られる」という意識を持つため、視聴が先延ばしにされがちですが、配信期間を限定すれば視聴を促せます。
録画配信を最大限視聴してもらうためには、視聴促進のための取り組みが重要です。例えば、ユースケースごとに以下のような取り組みが考えられます。
法人向け動画配信プラットフォームには以下のような機能が備わっており、動画の適切な管理・配信やセキュリティの向上、動画の利活用推進といったメリットを得られます。
Jストリームが提供する法人向け動画共有・配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」(EQ)では、疑似ライブ配信とオンデマンド配信機能が備わっています。配信した動画はポータル機能「EQポータル」により一元化して視聴者へ提供可能です。
EQは30日間無料でお試しいただけます。ご興味のある方はお問い合わせください。
この記事では、録画配信について詳しくご紹介しました。IT環境の高度化により、動画のような高品質なコンテンツの活用もしやすくなり、動画を活用したマーケティングを進める企業も増えています。これを機に、ぜひ録画配信を活用してみてください。
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