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2021.07.09

ライブ配信:インターネット回線の安定性や速度の目安とは?

ライブ配信のインターネット回線

インターネットライブ配信はリアルタイムでの配信であるため、回線準備やインターネット回線の安定性・速度が非常に重要です。今回は、自社スタッフでのライブ配信実施をご検討中の企業様に向けて、インターネット回線の分類と安定性の違いや回線速度の目安、準備のポイントや注意点を解説します。

1.ライブ配信の基本とインターネット回線分類

下の図はライブ配信の構成例です。

ライブ配信の構成例

届けたい映像と音声によっても機材構成は異なりますが、ライブ配信で用いられるインターネット回線は大きく2つに分類されます。

  • ライブ配信実施側のインターネット回線
  • 視聴者側のインターネット回線

です。

■ ライブ配信実施側のインターネット回線

ライブ配信実施側が使うインターネット回線は2つの用途に分かれます。
1つ目の用途は、映像と音声をライブ配信に適した形式や画質に変換し、ライブ配信サーバーに送信するためのインターネット通信です。これは上り(アップロード)方向の通信です。
2つ目の用途は、ライブ配信現場で

  • 視聴確認…ライブ配信が問題なくできているかPCなど端末で確認する
  • 管理画面操作…ライブ配信本番中に、使用している動画配信プラットフォームなどの管理画面にPCでアクセスし、ライブ開始・終了操作やアクセス状況確認などの作業をする

などに使用します。これは下り(ダウンロード)方向の通信です。

■ 視聴者側のインターネット回線

視聴者がライブ配信を視聴するためのインターネット回線です。これは下り(ダウンロード)方向の通信を使用します。

2.ライブ配信実施側インターネット回線の安定性

ライブ配信実施側が使うインターネット回線で1つ目に挙げた用途「映像と音声を送るためのインターネット回線(上りの通信)」について解説します。以降これを「ライブ配信用インターネット回線」と呼びます。
ライブ配信用インターネット回線の安定性は、ライブ配信成功のために非常に重要です。

当社では、ライブ配信用インターネット回線を「専用回線」「既存回線」の2つに分類しています。
「専用回線」はライブ配信専用に手配・使用する回線のことを指します。「既存回線」はすでに別の用途で設置してある回線で、それをライブ配信に共用することを指します。

さらに「専用回線」「既存回線」の分類に加えて

  • 準備する回線数「2回線」か「1回線」か
  • 接続が「有線(LANケーブル)」か「無線(Wi-Fiなど)」か

といった情報を加えて回線の安定性を定義しています。

《インターネット回線の安定性と準備内容》

インターネット回線の安定性と準備内容

上図の①のように「専用と既存2回線を有線接続」で準備できれば、ライブ配信用のインターネット回線としては理想的といえます。しかし、分類の中では最もコストと準備の手間がかかります。

もし新規にインターネット回線を準備する場合は、NTT(日本電信電話株式会社)に依頼をすることになります。調査や現地での下見、工事などを経て敷設が完了するまでに1か月程度期間が必要です。
ライブ配信の現場対応を外部に委託する場合は、回線手配から依頼することができます。「どの程度の安定性を確保すべきイベントなのか」「ライブ配信本番までの期間」「予算」などをもとに、インターネット回線を決定し準備していきます。

自社会議室などから自社スタッフだけでのライブ配信の検討をする場合、③のような既存回線を利用することもあります。また、iPadなどモバイル端末からライブ配信をする場合は、④の無線接続(Wi-Fi 接続)となりますが、アダプタなどを使用して有線で接続する方法もあります。

■ 携帯電話会社のキャリア回線

携帯電話会社のキャリア回線でのライブ配信実施はできれば避けたいとろです。回線の安定性・スピード制限発生の可能性等から、インターネット回線に比べライブ配信の安定性が劣るためです。

■ 安定したインターネット回線準備が難しい場合

安定したインターネット回線準備は難しいが、ライブ配信のトラブルリスクは下げたいという場合には「疑似ライブ」という方法もあります。疑似ライブ配信検討時に知っておくべきポイント5つと、当社お客様の成功事例をまとめた資料を配布中です。ぜひダウンロードして活用ください。

『疑似ライブ 検討時に知っておくべき5つのポイント』をまとめた資料のダウンロードはこちら

3.ライブ配信用インターネット回線(上り)の速度確認・速度の目安

ライブ配信用インターネット回線は上りの速度をチェック

■ 上り回線速度の確認方法

ライブ配信用インターネット回線は、映像と音声をライブサーバーにアップロードするため、上りの速度確認が重要です。Webブラウザに「スピードテスト」と入力して検索すると、スピードテストサイトが表示されます。
同じスピードテストサイトでも計測ごとに結果に差が出ます。実際にライブ配信に利用するインターネット回線で3回以上計測し、必要な速度が定常的に出ているか確認します。
インターネット回線をWi-Fi化している場合は、Wi-Fiルーターからの距離が遠かったり障害物があったりすると電波が届きづらくなりますので、実際に使用する位置でテストをしましょう。

■ 上り回線速度の目安

上り(アップロード)の速度が「5Mbps以上」であることを確認します。bpsとは通信速度の単位で、1秒間に何bitのデータを転送するかを表す単位です。「5Mbps以上の速度」は、Webセミナーや説明会などスライド資料を中心とした、動きの少ないライブ配信に適した中程度の画質(500kbps程度)での配信想定です。

ライブ配信現場側の2つ目の用途「視聴確認や管理画面操作」のためのインターネット回線は、上記で準備した回線を利用できます。これは下りの通信なので上りの通信速度には影響しません。

4.ライブ配信用インターネット回線の通信許可

回線速度に加え必要なのが、ライブ配信のための通信ができる状態であるかの確認です。
例えば当社には、ライブ配信機能付きの動画配信プラットフォームとして「J-Stream Equipmedia」というサービスがあります。 J-Stream Equipmediaを使ってライブ配信をする場合、映像と音声をライブサーバーにアップロードする際RTMPプロトコルを使用します。プロトコルとは、通信機器同士がデータ送受信をする際、スムーズに通信できるための約束事のことです。そのため、ライブ配信用インターネット回線に対してRTMP(1935ポート)の通信許可が必要となります。
こういった、ライブ配信に必要な通信ができる回線状態かどうかは、施設担当者や情報システムの担当部署に確認をしてください。

5.自宅でライブ配信を実施する場合の注意点

自宅でライブ配信を実施する場合

テレワークが浸透し、自宅でライブ配信を行いたいといった場合もあるでしょう。自宅でライブ配信を実施する場合は、既存回線を使う場合が多いと思います。速度確認をする際に「できるだけ本番と同じ場所と時間帯で計測」「複数回計測」するようにしましょう。

本番と同じ時間帯で計測する理由は、本番配信時間に安定した速度が出ることを確認するためです。例えば、一般的に集合住宅のインターネット回線は共用回線です。住人のライフスタイルにもよりますが夜に混雑しがちです。戸建ての場合でも、回線以外の理由でインターネット速度が遅い場合もありますので、本番配信時と条件をできるだけ揃えての速度チェックは重要です。

また、Wi-Fi(無線LAN)よりは有線LANで接続しているほうが、通信が安定しやすい傾向にあります。可能であればLANケーブルで接続しましょう。Wi-Fi(無線LAN)で接続する場合は、ルーターからの距離が遠くなりすぎない場所で配信に臨むのがおすすめです。

6.視聴者側のインターネット回線の確認

視聴者側は各視聴者の用意する端末とインターネット回線が、ライブ視聴できる環境であることを事前に確認しておくことを推奨します。
下記は、J-Stream Equipmedia動画再生プレイヤーでの動画視聴確認用に当社が用意しているWebページです。

ページに記載の「確認方法」に沿って進めていくと「動画視聴の確認結果」が表示されます。〇×で結果が分かりやすく表示され、視聴に問題がある場合は原因や解決方法を確認できます。
事前にライブ配信の視聴者に向けてこういった確認ページURLを送付し視聴確認を済ませておけば、本番での視聴機会損失を低減させることができます。

以上、自社スタッフでのライブ配信実施をご検討中の企業様に向けて、インターネット回線の分類による安定性の違いや回線速度の目安、準備のポイントや注意点を解説しました。
自社スタッフだけでのライブ配信開催をご検討中の企業様に向けて実践ガイドを配布中です。ぜひダウンロードして活用ください。

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