2022.07.26
ライブ配信
エンターテインメント
新型コロナウイルス感染症の流行以降、インターネットを利用した映像・音楽配信は定着しましたが、それに伴いライブ配信に臨場感あふれる高音質、高品位なサウンド・クオリティを求めるニーズが高まっています。今回は、臨場感あふれる高音質ライブ配信を実現する、ロスレス・ハイレゾ高音質ソリューションについて紹介します。
ハイレゾとは「ハイレゾリューションオーディオ」の略称で、音楽CDまたはDAT(デジタルオーディオテープ)を超える音源 に対して用いられる言葉です。一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)がその基準値を定めています。
ハイレゾは音の情報量が多く、生の音に近い臨場感が魅力です。
ロスレス配信は音に対して用いる、エンコード時の圧縮が少なく、デコード(復号化)すれば完全に元の音源と同一にできる可逆圧縮形式のデータ圧縮方式を用いた配信のことです。音声圧縮方式としては「FLAC」「ALAC」が代表的で、生の音に近い状態でインターネット配信する際に欠かせない技術です。
通常のライブ配信では、音も映像もまとめて配信するため、音の圧縮が発生せざるを得ない状況でした。しかし、⾳と映像を個別に処理することで、「音には圧縮が少なくかつサーバー内での劣化の起こらない可逆圧縮を用いる」「映像には高い圧縮が可能な非可逆圧縮(不可逆圧縮)を用いる」ということが可能になります。
圧縮時にデータのまびきを行わない方式で、データを元に戻した際に圧縮前のデータ量に戻ります。ロスレス圧縮と呼ぶ場合もあります。
一部のデータを間引き軽量化させるデータの圧縮方法で、高い圧縮率でデータの軽量化に優れている反面、データを元に戻した際に圧縮前のデータ量に戻らないというデメリットがあります。音声圧縮方式としては「AAC」「MP3」が代表的です。
下記は、スタンダードなライブ配信の機材構成図です。
例えば音楽イベントのライブ配信の場合、演奏会場にある「エンコーダー」という機材から、インターネット回線を通じて、ライブ配信サーバーへとデータが届けられます。その際、音や映像をインターネット伝送に適した形式やビットレートへと変換(エンコード)します。このエンコードという工程でデータの圧縮が行われています。
その後、ライブ配信サーバーからライブ配信の視聴者へとデータが届けられますが、その際、配信仕様によっては、配信帯域にあわせた再エンコード(トランスコード)が行われます。
さらにその後、インターネット回線を通じて視聴者に届き、パソコンやスマートフォンといった端末で視聴されます。そして、端末で視聴する時には、データの復元(復号化/デコード)が行われています。
一方、ロスレス配信では音源に対して、エンコードとデコードに、劣化の無い可逆圧縮が用いられます。また、ライブ配信サーバーでの再エンコードも行いません。
再エンコード を行わない恩恵は、音はもちろんのこと映像においても有効で、画質においても高品位な配信が可能になります。
高音質ライブ配信には下記のような利用シーンがあります。
ハイレゾ・ロスレスを用いることで、生の音源に近い状態で配信できるため、4Kなどの高画質の映像と組み合わせて、臨場感あふれる高音質・高品位なサウンド・クオリティライブ配信が実現できます。
また、高音質でのライブ配信に加え、マルチチャンネル配信を行えば、単に高画質・高音質配信だけではない、幅位広い高付加価値ライブ配信が可能になります。
高音質ライブ配信をパソコン、スマートフォンで視聴する場合について説明します。
高音質ライブ配信の視聴をパソコンで行う場合はハイレゾに対応したパソコンに加え、ハイレゾ対応DACのヘッドフォンアンプを使用することで、音源の品質を生かして楽しめます。また高画質配信であれば、プロジェクターでの視聴もおすすめです。
パソコンでは、インターネットブラウザがハイレゾ音声をきちんとエンコードしてくれるので、ハイレゾ対応DACやAVアンプを接続し、OSのサウンド設定でハイレゾの設定をすれば、特別なソフトウエアをインストールする事なくハイレゾ配信を楽しむことができます。
高音質ライブ配信はスマートフォンでも楽しめます。ただし、Bluetoothイヤホンの場合、スマートフォンとイヤホン間の通信時にデータに圧縮がかかってしまいますので注意が必要です。有線ヘッドフォンやスマートフォン用ヘッドフォンアンプを使用すると、より高音質で楽しめます。
スマートフォンのOSはロスレスに対応していますのでブラウザでロスレス配信を楽しむことが出来ますが、ハイレゾ再生を楽しむためには外付けのスマートフォン用のハイレゾDACを使用する必要があるため、再生デバイスとして外付けDACを指定するための「ハイレゾ再生対応アプリ」を用意する必要があります。
高音質でのライブ配信には、それに適したエンコーダーや動画配信システムなどの機材構成が必要です。
前述したように、スタンダードなライブ配信では、音も映像も⼀緒に取り扱うので、スイッチャーやエンコーダーといった機材部分で、音質が劣化してしまいます。
一方、高音質ライブ配信の場合は高音質配信対応エンコーダーを使用し、⾳と映像を個別に処理します。さらにこの個別処理されたデータを、高音質に適した動画配信システムを通じて配信することで、画質や音質がサーバー内で劣化する可能性(配信プロトコル上のボトルネック)をゼロにします。
これらの仕組みにより高音質ライブ配信では、音声用のオーディオ・インターフェイスでA/D変換したデータと、視聴者が受け取るデータが完全一致するため、アーティストやエンジニアが納得し最終チェックした⾳で配信できるのです。
当社が提供する「ロスレス・ハイレゾ高音質ソリューション」は、高音質配信対応システム「Live Extreme」と当社のCDNサービス「J-Stream CDNext」を組み合わせ実現しています。
コルグ社の高音質配信対応システム「Live Extreme」は最大4Kの高解像度映像とともに、ロスレスオーディオやハイレゾオーディオ (最大 PCM 384kHz/24bitおよび DSD 5.6MHz) をライブ配信できる世界初*の画期的なシステムです。
*サンプリング周波数96kHz を超えるハイレゾオーディオに対応した動画配信システムとして(2020年9⽉9⽇ コルグ調べ)
以上、臨場感あふれる高音質・高品位なサウンド・クオリティライブ配信を実現する、ロスレス・ハイレゾ高音質ソリューションについて紹介しました。インターネットライブ配信がエンターテインメントの楽しみ方の一つとしてすでに定着し、今後はより新しいライブ配信の見せ方も求められるでしょう。
当社では、ロスレス・ハイレゾ高音質ソリューションの他にも、VRや8Kウルトラズーム・スーパーインポーズ など、様々なライブ配信を提供しています。Jストリームに興味をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。
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