[Windows]PC画面の録画方法、動画制作に無料で使える“かんたんChromeアプリ”も紹介

2024.01.22

J-Stream Equipmedia

動画内製化

[Windows]PC画面録画の方法、無料ツールも紹介

PCに標準で動画編集ツールが備わっていたりパワーポイントで動画が作れたりと、動画はビジネスシーンでも非常に身近なものとなっています。
本記事は、Windows PC(Windows 10,11)が対象です。PC画面の録画やスライド資料を映しながらのプレゼンテーション収録について、標準機能でできる方法や無料で使えるChromeブラウザのアドオン(拡張機能)など、動画作成に使える便利なツールをご紹介します。

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1. ご紹介する3つの方法

今回ご紹介するのは、PC画面の録画やスライド資料を映しながらのプレゼンテーション収録に使える3つの方法です。

  • [1] Xbox Game Bar (Windows PC標準搭載)
  • [2] Microsoft Clipchamp (Windows PC標準搭載)
  • [3] EQスクリーンレコーダー (Chromeブラウザ機能拡張)

画面操作のマニュアル動画や、PowerPointベースのプレゼン動画などを作られる場合、これらのツールがコンテンツ作成のお役に立つでしょう。

[1] Xbox Game Bar (Windows PC標準搭載)

本来の用途としては、PCゲームプレイの操作をコントロールできるアプリです。

プレイ中の録画やスクリーンショットをキャプチャできます。この機能を使用することで、ゲーム以外でも、ブラウザタブやアプリケーションウィンドウとその説明音声を録画することができます。

Xbox Game Bar (Windows PC標準搭載)のイメージ画像

[2] Microsoft Clipchamp (Windows PC標準搭載)

Windows PCに元々搭載されていた「フォト」の動画編集機能「ビデオエディター」に代わり、新たに搭載されるようになった動画編集アプリケーションです。

直感的な操作感で動画編集経験が少なくても使えます。Clipchampの機能を使うことで、PC画面の録画やスライド資料を映しながらのプレゼンテーション収録ができます。
また、収録後の動画編集もそのままClipchampでできるため便利です。

Microsoft Clipchamp (Windows PC標準搭載)のイメージ画像

[3] EQスクリーンレコーダー (Chromeブラウザ機能拡張)

当社(Jストリーム)が提供する、画面録画ベースの動画コンテンツを作るための無料アプリです。Chromeブラウザへアドオンできます。

画面録画ベースの動画コンテンツを作ることに特化し、シンプルで使いやすいことが特徴です。また、録画しながら「ペンツールで書き込む」「矢印や矩形などを書き込む」といったこともできます。

EQスクリーンレコーダー (Chromeブラウザ機能拡張)のイメージ画像

EQスクリーンレコーダーのインストール(無料)はこちらから

3つの方法の比較

3つの方法を比較すると以下のようになります。
使い心地や、録画できる対象・時間など差がありますので、自分にあった方法を選んで活用ください。

名称Xbox Game BarMicrosoft ClipchampEQスクリーンレコーダー
デスクトップの録画
ブラウザタブ、
アプリケーション
ウィンドウの録画

※複数画面の同時録画、切り替えながらの録画はできない
Webカメラ映像の使用
マイク音声を含めた録画
録画しながらの画面書き込み
その他の特長ショートカットキーですぐ立ち上げて録画を開始できる。動画編集アプリなので、録画した後、動画編集を加えることができる。録画しながらペンツールなどでの書き込みができ、簡単に説明動画やプレゼンテーション動画を作成できる。 ※1、※2
録画時間初期設定2時間
(最大で4時間)
30分数分〜15分程度を推奨

※1 デスクトップ画面全体を録画する場合は、ペンツールは使えません。
※2 アプリケーションウィンドウを録画する場合は、カメラ表示とペンツールは使えません。

次からは、それぞれの方法の利用手順を解説していきます。

2. 利用手順:Xbox Game Bar (Windows PC標準搭載)

Xbox Game Barがインストールされていない場合は、下記ページからインストールをしてください。

Xbox Game Barの利用手順

Windows11を利用した場合の説明です。

1. [Windows]+[G]キーを押し起動します。

Xbox Game Barの利用手順の補足画像。

2. 表示されたアイコンから[キャプチャ]をクリックします。

3. [録画を開始(●)]をクリックし、録画を開始します。

Xbox Game Barの利用手順の補足画像。

4. 停止アイコン(■)をクリックすると録画を終了できます。

Xbox Game Barでは、複数画面の同時録画や画面を切り替えながらの録画はできません。録画中にアプリを最小化したり、閉じたりといった動作をした場合にも録画がその場で終了されます。

5. 録画が終了したら、PCの「ビデオフォルダ」の「キャプチャ」に動画が保存されます。

動画データはMP4形式で保存されます。
MP4は国際標準化機構(ISO)が策定した動画・音声データの圧縮方式の標準規格の一つで、拡張子は「.mp4」です。MacとWindows両方でサポートされていて、幅広いデバイスで再生できます。画質と圧縮率ともに高く、動画ファイルの一般的なフォーマット形式として利用されています。

録画できる時間

録画できる時間は初期設定で2時間です。最大で4時間まで録画できます。
変更する場合は、[Windowsキー]から[設定]を開きます。[ゲーム]→[キャプチャ]で、最長録画時間を変更できます。

ただし、長時間の録画はファイル容量が大きくなります。あくまで参考数値ではありますが、1時間の収録でファイル容量が1GB超える場合もあります。長時間の録画をしたい場合は、空き容量が十分か事前に確認しましょう。

3. 利用手順:Microsoft Clipchamp (Windows PC標準搭載)

Clipchampがインストールされていない場合は、下記ページからインストールをしてください。

Microsoft Clipchampの利用手順

Clipchampのアプリ版をWindows11で使用した場合の説明です。

1. Windowsタスクバーの検索フィールドで検索するなどしてClipchampを起動します。

下記は起動時の画面です。Clipchampのホーム画面です。

Microsoft Clipchampのホーム画面。

2. [新しいビデオを作成]をクリックすると、画面が切り替わります。

左端に並んでいるメニューから[録画と作成]をクリックすると、PC画面の録画やスライド資料を映しながらのプレゼンテーション収録ができます。

Microsoft Clipchampの利用手順/[録画と作成]の画面。

3.「画面とカメラ」「カメラ」「画面」など様々なパターンの録画ができます。

録画したい対象を選び、[録画ボタン(大きな赤いボタン)]を押すと録画が開始できます。

Microsoft Clipchampの利用手順/録画開始直前の画面。「画面とカメラ」を選んだ場合。

下記は「画面とカメラ」を選んだ場合です。Webカメラの映像が一緒に録画できます。「画面」は「ウィンドウ」「画面全体」から選択できます。

Microsoft Clipchampの利用手順/録画開始に際して、画面を選択しているシーン。

4. 録画が終わったら[保存して編集]をクリックします。

必要に応じて録画した動画をClipchampで編集することができます。

Microsoft Clipchampの利用手順/録画が終わった際の画面

5. 編集が必要ない場合または編集が完了したら[エクスポート]をクリックします。動画はMP4で保存されます。

Microsoft Clipchampの利用手順/動画のエクスポート

動画画質は

  • 完成前に確認してもらうためのエクスポート … 480p
  • 完成した動画のエクスポート … 1080pまたは720p
    ※1080pと720pでは、1080pの方が画質が高く、ファイル容量も大きくなります。

を選択するとよいでしょう。

エクスポートが終わると、下記のような画面が表示されます。フォルダアイコンをクリックすると、動画が保存されたフォルダーが表示できます。

Microsoft Clipchampの利用手順/エクスポート完了後。

録画できる時間

録画の上限は30分です。

4. 利用手順:EQスクリーンレコーダー (Chromeブラウザ機能拡張)

インストール、起動、利用の順に解説します。

EQスクリーンレコーダーのインストール手順

まずはChrome ウェブストアのアプリダウンロードページ(Equipmedia – EQスクリーンレコーダー)にアクセスします。[Chromeに追加]をクリックし、EQスクリーンレコーダーを追加します。

EQスクリーンレコーダーの起動

Chromeブラウザのアドレスバーの右側にある[パズルのピース型のアイコン]をクリックすると、「EQスクリーンレコーダー」が追加できていることが確認できます。ここで[EQスクリーンレコーダー]をクリックするとツールを起動できます。

ピン型のアイコンをクリックし固定を選択すると、EQスクリーンレコーダーのアイコンがアドレスバーの右側に常時表示され、ツールの起動がよりしやすくなります。

EQスクリーンレコーダー/Chromeブラウザ機能拡張の確認
Chromeブラウザ機能拡張の確認
EQスクリーンレコーダー/アドレスバーに固定表示
アドレスバーに固定表示

EQスクリーンレコーダーの利用手順

1. 「EQスクリーンレコーダー」を起動します。

EQスクリーンレコーダー/起動した直後の画面
起動で表示される録画設定の例

2. 録画範囲の設定をおこないます。

Webカメラの映像が不要な場合は、カメラ部分で[無効]を選択するとOFFにできます。またカメラ映像の配置は、左上・右上・左下・右下の4隅から選択できます。

EQスクリーンレコーダー/録画設定でカメラを無効にしているところ

3.[録画開始]をクリックすると、画面など録画対象を選択する画面が表示されます。

録画対象は、「Chromeタブ」「ウィンドウ」「画面全体」から選べます。選択し[共有]ボタンをクリックすると、録画が開始されます。

画面左下に表示されるコントロールアイコンで、カメラ映像のON/OFFや、録画しながらペンツールなどでの書き込みなどができます。※1、※2

EQスクリーンレコーダー/録画しながらペンツールなどでの書き込みをしているところ

※1 デスクトップ画面全体を録画する場合は、ペンツールは使えません。
※2 アプリケーションウィンドウを録画する場合は、カメラ表示とペンツールは使えません。

4. 録画が完了したら、[停止アイコン(■)]または[共有を停止]をクリックします。

EQスクリーンレコーダー/録画停止は、[停止アイコン(■)]または[共有を停止]をクリック。

録画した動画の確認画面に遷移しますので、動画の形式を指定して、[ダウンロード]をクリックすれば、動画をPCにダウンロードできます。ダウンロード先は任意で指定できます。

EQスクリーンレコーダー/ダウンロード画面。

ファイルの保存形式はあらかじめ[MP4]が選択されています。[WebM]を選択することも可能です。
WebMはGoogleが開発したオープンソース、ロイヤリティフリーのフォーマット形式で拡張子は「.webm」です。MP4よりもやや画質は落ちるものの、圧縮率が高くファイルサイズを小さくできるのがメリットです。
WebMは「動画編集ツールとして圧倒的なシェアを誇るAdobe Premiereと互換性がない」「スマホデバイスとの互換性が低い」などの注意点があります。特に理由がない場合はMP4で保存するのがいいでしょう。

動画共有・配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia(EQ)」をお使いのユーザー様でしたら、EQスクリーンレコーダーからEQにそのまま動画をアップロードもできます。アップロード後、EQで簡単な編集や多言語字幕を付けた上で、従業員や取引先、顧客に共有することができます。

EQ機能紹介

録画できる時間

EQスクリーンレコーダーは、録画推奨時間が数分〜15分程度です。それ以上の時間尺で録画できないわけではありませんが、長時間に渡る録画はブラウザとPCの負荷を高め、動作が不安定になる原因になります。

EQスクリーンレコーダーのインストール(無料)はこちらから

アプリダウンロードページ(Chrome ウェブストア):Equipmedia – EQスクリーンレコーダー

5. まとめ

以上、PC画面の録画やスライド資料を映しながらのプレゼンテーション収録について、標準機能でできる方法や無料で使えるChromeブラウザのアドオン(拡張機能)など、動画制作に使える便利なツールをご紹介しました。

こうしたツールをうまく活用することで、画面操作のマニュアル動画や、PowerPointベースのプレゼン動画などを手軽に行うことができるでしょう。まだ使ったことが無いという方は、ぜひ一度お試しください。

マニュアル動画やプレゼン動画は、社内用途や取引先など対象者を限定して共有すべき動画かもしれません。こうした用途の動画の場合、用途に適した動画配信方法の選択と動画管理を行いましょう。セキュリティに配慮した動画配信に関するポイントを知りたい方は下記を参考になさってください。

動画共有・配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia(EQ)」のご紹介

当社は、企業における使いやすさと充実した機能を備えた動画共有・配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia(EQ)」を提供しています。

EQは

などの機能を有しています。
オプションで、動画ファイルダウンロード用URLの時限付きトークンとの連携機能などが設定可能です。また、再生ドメイン制限については、プレイヤー単位ではなく動画単位で行うことができます。
EQ は、30日間無料でお試しいただけます。ご興味のある方はお問い合わせください。

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