2024.06.03
Grabyo Producerで実装された、ライブコンテンツを制作・編集するときにSCTE-35(Adコンテンツを含む)を素早く挿入する機能「Ad挿入機能」をご紹介いたします。
ライブストリーミング環境において業界標準のSCTE-35マーカーをGrabyoで扱えることによって、ライブ中継のスピーディーさを損なうことなく広告収益化(マネタイズ)の取り組みを手軽に組み込むことが可能になりました。従来のようにAdサーバーやプレイアウト環境が充実していないと難しかったリアルタイム広告運用をライブプロダクションSaaSとしてご提供いたします。
Grabyo Producerでは大まかに2つの方法が用意されています。
市場にあるプレイアウトサービスほど高度な広告コンテンツ管理機能はありませんが、Grabyoの基本コンセプトである『ライブ感を損なわないプロダクションスピード』を実現しています。 以下にAd 挿入とAd トリガーの概要を説明いたします。
Grabyo Producerは本番用のストリーム(プログラム)を送出する操作において、任意のタイミングでSCTE-35を挿入するためのブレイクポイントを設定することができます。
SCTE-35マーカーを挿入する開始操作とキャンセル操作を行います(クリック操作)。
ブレイクポイントに付随する時間を設定します。
Grabyo Producerで広告用の動画素材を埋め込む場合に使用します。
残念ながらAdマーカーをスケジュールにしたがって自動挿入することはできません。
Grabyo ProducerはYouTube Liveストリーミング(RTMP)に簡単に接続することができます。
Producerで挿入したAdマーカーはYouTubeのRTMPストリーミングでも有効になりますので、視聴者や視聴タイミングにあわせた柔軟な広告コンテンツの公開管理方法を提供します。
もうひとつは、Grabyo Producerに外部からインジェストされるストリームにすでにSCTE-35マーカーが埋め込まれている場合に使用するAdトリガーです。
同じくAd Break設定画面からAd Triggers機能を使います。
ここに並んでいるのはProducerに登録済みの動画(クリップ)や映像ファイル(Image)です。
任意のコンテンツにチェックを入れると、その直後にストリームから検出したSCTE-35マーカーに対してチェックしたコンテンツを置換してストリームに挿入します。
こちらも自動で素材を置換するスケジュール操作ではなく、手動でチェックを選択する必要があります。
2024年4月に米国ネバダ州で開催されたNABSHOWでお披露目しました、AIによる自動ライブクリッピング機能の詳細について解説記事を準備中です。
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