2024.02.14
医薬・医療業界向け
学会
調査レポート
学会内で広報・PR業務に携わる方や情報発信にお悩みの方の一助となるべく、「若手医師の学会所属等に関する意識調査」を実施しました。本記事では調査の一部をご紹介します。
《 目次 》
2018年4月より新専門医制度が導入され、厚労省による専門医の定義の他、中立的な第三者機関(日本専門医機構)によって専門医の認定と養成プログラムの評価・認定が統一的に行われることとなりました。
制度の運用開始から数年が経ち、2022年4月からはサブスペシャルティ領域専門医制度の認定が開始されました。今後も個々の専門性やキャリアに応じた制度設計が進んでいくことが想定されています。
各学会においては、所属医師の確保・支援をしていくことが求められます。本調査は、学会内で広報・PR業務に携わる方や情報発信にお悩みの方の一助となるべく実施したものです。
卒後3~10年目の医師(2014年卒~2021年卒)において、ほとんどの医師は学会に既に所属しています。所属する学会数は3学会(28.3%)と2学会(26.4%)で過半数を占めていました。
さらに研修履修状況別の所属学会数を見ると、サブスぺシャルティ領域を含む専門研修を受けている層では3学会に所属している医師が3割以上と、基本領域のみの研修をしている層より多い傾向があることがわかりました。
このように、平均的に2~3つの学会に所属している若手医師ですが、どういったタイミングで学会に入会するのでしょうか?
最初に入会した学会は初期研修中までに約半数が入会していることが分かりました。2~3番目に入会した学会は、専門研修中に入会しているケースが多い結果となりました。初期・専門研修の前後の入会割合は低い結果でした。
所属学会のうち、1~3番めに入会した学会について入会した理由を聞きました。
学会の入会理由は「専門医・認定医の取得(更新)をするため」が、1~3番目に入会した学会すべてにおいて圧倒的に多い結果となりました。
「学術集会等での学会発表を行うため」「医局や指導医、同僚に勧められたため」といった理由は、入会学会が増えるにつれて割合が増加していました。
普段活用している学会の提供機会・情報について聞きました。
学会の活用状況については、「学術集会」「専門医に関する情報」「各種セミナー、講演」の順で活用されている割合が高い結果となりました。
こうした情報発信のうち「専門医の取得・更新に関する情報が特に役に立っている」という傾向が、次の質問から分かりました。
学会の情報発信については、内容別に有用度を聞きました。
役立っていると回答した割合は、「専門医取得・更新」が7割弱、「専門医以外の資格取得・更新」が5割強、「症例・処置等」が6割強という結果になりました。
「専門医取得・更新」に関する情報を「見たことがない」という回答は1%未満、と発信される情報への関心が高い結果でした。
1人の若手医師が学会に入会するまでには、多くのステップが存在します。
こうしたステップを経るなかで、多くは初期研修~専門研修中に学会への入会という選択がなされていきます。
2018年度以降の新専門医制度が適用されている若手医師においては、以前に増して、専門医の取得条件が学会の情報発信としても関心の高いコンテンツとなっています。
学会の情報提供の満足度は現時点でも比較的高いものの、各ステップにおいて適切な情報発信を学会が実施していくことで、各診療領域の持つ魅力やロールモデル、専門医や認定医等を取得しながらキャリアアップしていくメリットを医師に訴求でき、学会員の確保や満足度の向上が望めると考えられます。
当社はこれまでに多くの企業・団体における動画を活用した情報発信のサポートをしてまいりました。
情報発信において課題を感じている方など、学会員の満足度を向上させたいとお考えの場合はぜひ当社までご相談ください。これまで培ったノウハウをもとにお客さまにあった最適な内容をご提案いたします。
下記よりダウンロードいただける調査レポート(サマリー資料)には、紹介した内容以外にも調査項目や詳細な集計結果が掲載されています。ぜひレポートをダウンロードして活用ください。
最後に、当社の学会関連のお客様事例の一部をご紹介させていただきます。
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