2023.09.27
Grabyo Studioに2つの新しい編集機能が追加されました。
複数の音声トラックを実装しているライブソースから音声トラックごとの動画クリップができる【Multi-Track Audio】と、複数のライブソースを同じ編集画面内でクリップ操作できる【Multi-Stream Live Clipping】です。今回は、それら新機能に関するGrabyo社のリリース情報を補足する形でご紹介いたします。
《 目次 》
Grabyo Studioはライブソースから動画素材化する箇所をクリッピングするツールです。SNSに投稿されるイベントのハイライト動画や番組の見逃し配信の宣伝素材といった「クリップされたVOD」を作成します。
ライブソースはGrabyoにインジェストされた瞬間からDVRとして記録保存されますので、ライブ配信中~ライブ配信後を問わず、いつでも繰り返し動画の切り出し作業を行うことができます。
今回の新機能はVOD作成パターンとクリッピング作業環境を拡張する内容になります。
ぜひこの新機能をGrabyo Studioで体験してください。
ストリームソースプロトコルのうち、HLS/SRT/Zixi/RISTにおいてはISO-369-2に準拠した言語メタデータを音声トラックとしてストリームソースに組み込むことができます。
Grabyo Studioはインジェストされたストリームソースに実装された言語メタデータを抽出して、ソースから切り出す動画の音声ソースに言語音声(=音声トラック)が選択できるようになりました。
いま、インジェストされているHLSストリームソースに6か国語の音声トラックが実装されているとした場合、Grabyo Studioは実装された言語メタデータを解析してTrack 1からTrack 6まで言語音声トラック(ステレオ)を分別します。もし、Grabyo Studioで音声トラックを選択しない場合はすべての音声トラックをそのまま動画に埋め込み、別のプレイヤーで音声トラック選択を行う選択もできます(Save All Tracks)。
これまでのGrabyo Studioはひとつのストリームソースに対して編集画面はひとつに限定されていました。2つのストリームソースから動画をクリップする場合は、新たにブラウザタブを開いて別ソースを取り込んだ編集画面にアクセスするしかありませんでした。
Multi-Stream Live Clipping機能は、複数のストリームソースを同じ編集画面に呼び出して、ソースを切り替えながらクリッピングする操作を可能にしました。
Fig.2には、4つのストリームがGrabyo Studioにインジェストされている様子がキャプチャされています。いま左上のストリームからクリッピングしているところです。次に右上のストリームからクリップする場合は画面上で対象のストリームをクリックするだけです。
ストリームの表示方法は3種類から選べます。
このMulti-Stream Live Clipping機能により、複数のストリームを同時に操作できるだけでなく、クリップしていないソースの動作状況や映像も確認することができます(サムネイル画像ではなくライブ映像が表示されるので、インジェストされていないストリームもすぐに確認できます)。
近年、米国界隈でFAST(Free Ad-Supported Streaming TV)と呼ばれる広告付き無料番組配信プログラムが増えているようです。Grabyoではすでに映像配信・編集ツールであるProducerにAd Markerと呼ぶAdタグ抽出機能を実装しておりますが、新たにAd挿入機能の実装を準備しております。
商用の映像配信と広告の関係性は今後ますます重要視かつ複雑化していくのかもしれません。Grabyoは映像制作スイートとしての「クイックネス」を重要視しています。次回はこの広告映像に関する機能をご紹介できればと思います。
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