オンデマンド研修とは? リアルタイム研修との比較、向いているケースを紹介

2024.07.03

オンデマンド配信

社内教育・研修

テレワークの普及に伴い導入が進んだのがオンデマンド配信の動画を使った研修(オンデマンド研修)です。対面研修への回帰が進む昨今においても、利便性の面から継続して活用されています。
場所・時間を問わず従業員が都合に合わせて受講できるオンデマンド研修ですが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。この記事ではオンデマンド研修の概要やリアルタイム研修との違い、向いているケースについて詳しく解説します。

1. オンデマンド研修とは

オンデマンド(on demand)という言葉には「要求があれば」「要求があり次第」といった意味があります。
オンデマンド研修とは、あらかじめ用意された学習用の動画コンテンツを、インターネットを介してオンライン上で視聴しながら学ぶ研修形式を指します。PCやスマートフォンさえあれば、受講者は場所や時間を問わず、いつでも好きなときに研修を受けられる、受講者にとって利便性が高い方式です。

テレワークの一般化とともに急速に導入が広まったオンデマンド研修ですが、テレワークからオフィスワークへの回帰が進む昨今においても、その利便性から継続して活用されています。

2. オンデマンド研修の事例

オンデマンド研修は利用者にとって利便性が高く、運用者にとって実施しやすい研修方法といえます。まずは当社のお客様の事例をご紹介します。

【事例】株式会社ファーマシィ 様

全国12都道府県で保険薬局を展開されている株式会社ファーマシィ様では、2021年にJストリームの動画eラーニングサービス「J-Streamミテシル」を導入し社員の自己研鑽・情報共有の最適化を実現、人材育成環境の一つとして動画活用は欠かせないものとなっています。

オンデマンド配信型の動画eラーニングサービス(ミテシル)で、自社内で制作された動画を共有することで「都合の良いタイミングで視聴できる」「繰り返し視聴ができる」といった視聴利便性の向上に加え、「講師担当社員の業務負荷軽減」「個人単位の動画視聴状況や理解度の把握」にもつながっています。

【事例】株式会社ぎょうざの満洲 様

ぎょうざの満洲様は、約1,000名の店舗スタッフ教育のために、Jストリームの「EQポータル」を導入されました。従来システムより使いやすくなったことで、視聴ユーザー数10倍・再生回数3倍などを実現されています。

「EQポータル」の利用は工場向けや、管理部門から店長向けの情報共有にも広がっており、ご担当者様は動画活用によるDX推進を実感されています。

3. オンデマンド研修とリアルタイム研修の違い

オンデマンド研修と同様にインターネット経由で実施する研修として、オンライン上で同時刻に参加するリアルタイム研修もあります。オンデマンド研修とリアルタイム研修はどのような違いがあるのでしょうか。

簡単に言えば、対面研修をインターネット経由に置き換えたものがリアルタイム研修です。参加者は同じ時刻にPCやスマートフォンから研修に参加します。端末とインターネット環境があれば場所を問わずに研修を受けられます。
リアルタイム研修は、講師や参加者同士でやり取りしながら学習できる点がメリットです。一方で、オンデマンド研修と異なり研修を受ける日時は固定されます。
両者を詳しく比較すると以下のとおりです。

オンデマンド研修リアルタイム研修
実施タイミングいつでも・どこでも、自分の都合の要時間に受講できる。予定を合わせ、特定の日時に参加する必要がある。
講師と受講者のやり取りメールや掲示板での質問など、タイムラグがあり間接的。ディスカッションやチャットでのやりとりなど、リアルタイムで直接的。
繰り返し視聴可能。録画されていれば、アーカイブ配信として視聴可能。
コスト制作時にコストがかかるが、繰り返し利用できる。また動画制作を内製化すれば外部コストの発生を抑えられる。 実施ごとに講師の手配が必要となる。
対象者の規模利用するツールのスペックにもよるが、大規模な人数でも受講可能。利用するツールのスペックによっては大規模な人数でも受講可能だが、参加者とのやり取りを重視する場合、多人数の参加には向かない。

4. オンデマンド研修/リアルタイム研修が向いているケース

それでは、オンデマンド研修とリアルタイム研修は、それぞれどのようなケースで活用するとよいのでしょうか。

オンデマンド研修

オンデマンド研修は、以下のようなケースに向いています。

講義形式の学習・コミュニケーションを目的としないもの

オンデマンド研修では、それぞれが都合のよいタイミングで学習できます。資料をベースにした講義形式の学習に向いています。一方で、同時に参加していないため、参加者同士の議論や情報交換などのコミュニケーションを目的としたものについては不向きといえます。

繰り返し学習すべき内容の場合

オンデマンド研修では何度もコンテンツを視聴できるため、学習者は自分のタイミングで繰り返し学習できます。難易度が高く、一度では理解しにくい研修内容にも適しています。

コストを抑えたい場合

対面型の集合研修と比較して、会場費や社員の移動にかかる交通費・宿泊費などのコストを大きく下げられます。また、オンデマンド研修の教材は繰り返し利用できる点もコスト面でのメリットです。

時間的な制約がある場合

「営業担当者など外出が多くスケジュールの都合がつきにくい方」「シフト制で勤務時間がバラバラな職場」「接客業など全員が一度に研修に参加できない職場」などにとって、いつでも研修を受けられることは大きなメリットです。オンデマンド研修であれば、それぞれの都合の良いタイミングで手軽に研修を受けられます。

リアルタイム研修の事前学習として

基本的な学習をオンデマンド研修で済ませおいてもらい、リアルタイム研修や会場に集まっての研修に参加するという利用方法もあります。あらかじめ学習しておくことで、その後の研修がより質の高いものになるメリットがあります。

リアルタイム研修

一方でリアルタイム研修は、以下のようなケースに向いています。

インタラクティブ性を重視したい場合

ディスカッションやワークショップ、グループ活動などのインタラクティブ性が求められる研修内容に適しています。受講者から講師へリアルタイムで質問できたり、受講者同士で会話できたりが可能です。研修内容の理解に加え、コミュニケーションの促進も期待できます。

特定の時期に研修を行う場合

オンデマンド研修では、どうしても研修を受ける時期にばらつきが生じます。プロジェクトの立ち上げ時など、ある時期までに内容を理解しておかなければならない場合はリアルタイム研修が有効です。

5. オンデマンド研修に必要なツールとは?

オンデマンド研修を実施するためには、研修用の動画とその動画を配信するための環境が必要です。オンデマンド研修に適しているツールとして、ここでは「eラーニングシステム」と「動画ポータルサイト」を紹介します。

eラーニングシステム

eラーニングとは、インターネットを介しておこなう学習方法のことです。近年は、動画配信機能を備えたeラーニングシステムの利用が増えています。
理由として、紙ベースの学習はテキストベースの情報になってしまい理解力に差が出てしまう点や、学習する側のユーザビリティの低さなどが挙げられます。
eラーニングシステムについては、以下の記事で詳しく解説しています。併せてご参照ください。

動画ポータルサイト

動画ポータルサイトとは「動画の視聴に特化し、最適化されたサイト」のことです。法人向けの動画配信プラットフォームを利用することで、企業のeラーニングに適した環境を構築できます。
また、特定の対象者に向けて、動画や資料をセキュアに共有できる点や、個人単位の視聴ログの取得が可能で実施情報の管理ができる点も特徴です。

どちらのツールを選ぶべきか?

よりオンデマンド研修に便利な機能を備えているのは、eラーニングシステムといえるでしょう。受講順を指定したカリキュラムや理解度把握のテスト、受講完了者への受講証など様々な機能を備えており、幅広い要件に対応できます。
一方で、そこまでの機能は必要ないという場合には、動画ポータルサイトが選択肢になるでしょう。

YouTubeはオンデマンド研修に適さないのか?

動画配信にYouTubeが用いられることはよくありますが、研修用途の場合はあまりお勧めできません。
まず、研修内容によってはセキュリティに配慮した動画配信が必要であり、YouTubeの機能ではそれに適さない点が挙げられます。
また、セキュリティ以外にも受講者の実施状況を把握したり、理解度をテストで計測したりといった機能がYouTubeにはありません。
そのため、オンデマンド研修を実施する場合は、「eラーニングシステム」や「動画ポータルサイト」を用いるのがおすすめです。

企業における社内用途でのYouTube利用の注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

6. 座学中心の研修や事前学習など、
オンデマンド研修が有効なケースでうまく活用を

この記事では、オンデマンド研修について詳しく紹介しました。場所や時間を問わずに研修を受講できるオンデマンド研修は、利便性やコストの面で優れています。座学中心の研修などのオンデマンド研修が有効なケースでうまく活用していくことをおすすめします。

また、オンデマンド研修を実施するうえでは、動画を配信する環境の構築が必要です。当社では、

を提供しています。無料トライアルもございますので、お気軽にお問い合わせください。

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