IR動画を活用して株主・投資家とのコミュニケーション充実を図る方法

2021.12.13

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企業が株主や投資家向けに行う活動のことをIRといい、企業は自社の魅力を知ってもらうためにさまざまな情報発信を行っています。インターネットの普及により、経営計画や決算書などのIR資料をWebサイトに掲載する企業も一般的になりましたが、動画配信による情報提供を導入している企業もあるようです。
今回は、IRの情報提供手段のひとつ、IR動画とはどのようなものなのかご紹介します。また、IR動画で伝えるべきポイントや主なコンテンツの種類などについても見ていきましょう。

1.IR動画とは?

IRは、Investor Relations(インベスター・リレーションズ)の頭文字から取った略語です。企業が株主や投資家を対象に、投資の判断に必要な自社の経営計画や財務状況、事業の将来性、社会貢献への取り組みなどに関する情報を提供する活動のことを指します。
企業がIR活動を行う目的は、株主や投資家から投資対象としての信頼を得て資金調達につなげたり、企業の価値や社会的な信用を高めたりすること。この目的を達成するための手段のひとつが、動画コンテンツを活用したIR動画です。

2.IR動画で伝えるべきポイント

IR動画は、株主や投資家に対して、投資の判断に必要な情報を提供するためのIR活動のひとつですから、自ずと動画に盛り込む内容は決まります。ここでは、IR動画のコンテンツとして視聴者に伝えるべきポイントについて見ていきましょう。

株主や投資家に自社の事業内容を理解してもらう

これから投資をしようか検討している投資家の興味を惹くためには、自社の事業内容を理解してもらうことが大切です。また、すでに事業内容を理解している株主に対しても、最新の事業の取り組みや経営方針をより深く知ってもらうための情報提供は不可欠といえるでしょう。

株主に対して決算説明などの業績報告をする

すでに投資をしている株主に対して、決算説明会などの業績報告をIR動画で行うのは、動画活用の代表的な例といえます。決算説明の資料は、売上高や数値目標などの業績を数字で記載して説明しますが、IR動画では、動画ならではの演出でわかりやすく伝えることが可能です。業績の推移を動きのあるグラフで表現したり、重点的に伝えたい項目は関連映像やテロップ、効果音などを交えたりして作成することで、業績内容を理解しやすくなります。

事業の将来性や経営ビジョンを伝える

自社の事業内容への理解を深めてもらったり、好調な業績をアピールできたりしても、株主や投資家に「この会社に投資をしよう!」と思ってもらうためには、事業の将来性や経営ビジョンを伝えることが大切です。
経営トップをはじめ、各部門の従業員が、どのようなモチベーションを持って新規事業などに挑み続け、将来何を手にしようとしているのかを伝えられれば、投資家たちが応援しようという気になってくれるでしょう。

3.IR動画の主なコンテンツの種類

IR動画には、IRに関する情報を伝えるために最適なコンテンツのタイプがあります。続いては、IR動画の主なコンテンツの種類をご紹介しましょう。

自社の事業領域や事業内容の理解を促進する動画

株主や投資家の興味を惹くために必要なのが、事業内容の理解を促進する動画コンテンツです。株主や投資家は、みずからが投資する企業についての情報収集をしますが、投資先の企業が属している業界や事業領域の詳しい知識までは持っていないケースも考えられます。
そこで、既存事業であれば、自社がどういった事業領域が得意・不得意で、業界内での立ち位置がどのようなものかをIR動画で伝えるといいでしょう。

また、これまで業界では用いられていなかったような最新技術を用いた製品・サービスや、競合他社と比べたときに優位性のある事業や特徴的な製品・サービス、将来に向けた革新的な事業計画については、専門外の株主や投資家にもわかりやすく丁寧に説明することが大切です。
動画であれば、文字や画像だけの資料と比べて、先進性を演出するようなインパクトのある映像を作ることもできます。

企業ブランドを高める動画

将来性のある事業や競合に負けない技術力があっても、企業イメージが悪ければ株主や投資家の心を動かすことはできません。そこで、企業のブランドイメージを向上させるIR動画も必要です。
例えば、昨今注目されているテーマに、国連サミットで採決された「SDGs(Sustainable Development Goals)」があります。この指針に共感し、企業として経済・社会・環境に関する課題への取り組みを行っているのであれば、グローバルな視点で社会課題解決への取り組みをしている経営姿勢を、株主や投資家にアピールすることができます。国や自治体が推し進める政策との連携は、企業ブランドを高めて企業価値を上げる材料となるでしょう。

工場の生産設備や施設の見学動画

自社の取り扱う商品やサービスについての紹介も、欠かせないコンテンツのひとつ。各部門がどのような役割で業務に携わり、どのように商品やサービスを世に送り出しているのか、内部の視点から紹介します。例えば、商品開発の背景やプロジェクトの苦労話などをテレビ番組風に演出して制作すれば、社員が商品開発にかける想いや、開発コンセプトなども効果的に伝えることが可能です。

工場や事業所などの施設紹介

自社に、高品質な製品を生産する工場や設備、施設があっても、すべての株主や投資家を現地に招待できるわけではありませんし、見学時間を割いて訪問できる株主や投資家もそれほど多くはないでしょう。
そこで、自社の工場の生産設備や施設を撮影して、バーチャルで見学するIR動画を作成するのもひとつの方法です。撮影した動画は、会社を紹介する動画や新卒・中途の採用動画などにも流用できるので、活用しやすいコンテンツといえるでしょう。

顧客や消費者からの声を聞く動画

いくら経営トップや役員、従業員が、「当社の製品やサービスはすばらしい」と語っても、株主や投資家たちが額面どおりに受け取ってくれるとは限りません。そこで活用したいのが、顧客や消費者からの声です。
彼らが語る生の声は、実際に自社の製品やサービスを利用した実態にもとづく情報のため、株主や投資家にとって公平性のある判断材料となる可能性があります。

経営トップや役員、従業員の紹介動画

社長など経営トップは株主総会などで挨拶をしたり、場合によってはメディアの取材で将来の展望を語ったりする機会もあるでしょう。しかし、管理職や従業員となると、表舞台に登場することはほとんどありません。
その点、IR動画であれば、幹部社員や一般従業員が、自社のことについて語っていたとしても、不自然ではありませんし、どのような人材が在籍しているのかをアピールするチャンスにもなります。株主や投資家は、決算報告書などの数字を見て投資対象を判断するだけでなく、人を見て投資判断をすることもあります。自社で働くスタッフが登場し、事業のやりがいや将来の展望を語ることは、IR動画に最適なコンテンツのひとつです。

4.IR動画や株主総会に最適な配信方法

冒頭で触れたように、IR動画は株主や投資家に対して自社の業績や魅力などを伝えて、資金調達や企業の信頼性を高めるIR活動の一環として活用されるものです。その目的を達成し、株主になってもらった後も、株主総会をオンラインで開催するバーチャル株主総会という方式で動画を活用する機会があります。
ここでは、それぞれに最適な配信方法について見てみましょう。

IR動画に最適な配信方法

IR動画は、あらかじめ制作した動画をオンデマンド配信することが多い動画コンテンツです。事前に制作した動画をはじめ、決算説明会のライブ映像をアーカイブとして録画しておき、後日、Webサイトなどでオンデマンド配信することもできます。
ダウンロード可能なIR資料と合わせてIR動画を用意している企業もあり、いつでも好きなタイミングで株主や投資家が情報を取得できる利便性が高いIR活動といえるでしょう。

株主総会に最適な配信方法

株主総会をオンラインで開催するのに最適な配信方法に、バーチャル株主総会と呼ばれる方法があります。リアルの会場で開催している株主総会をライブ配信も活用して実施するものです。バーチャル株主総会なら、遠隔地にいて参加が難しい株主でも株主総会の様子をライブ映像で視聴できます。
株主から事前に質問を受けつけることで双方向のコミュニケーションがとれるような工夫をしている企業や、当日のライブ映像を録画して、後日、Webサイトなどでオンデマンド配信する企業もあります。

5.動画を活用したIR活動で、株主や投資家の期待に応える企業成長をアピールしよう

企業の経営計画や経営ビジョンに関する情報を発信するIR活動は、株主や投資家にとって重要な情報源です。IR資料を文字や画像をメインにしてまとめることと併せて、IR動画を活用して自社の魅力をアピールすることで、株主や投資家により自社の理解を深めてもらう効果が期待できます。

Jストリームでは、さまざまな「動画企画制作」を承っているほか、インターネット回線を利用して株主総会が開催できる「バーチャル株主総会」ソリューションもご提供しています。株主総会に求められる認証システムなど、セキュアな環境でのライブ配信が可能です。
株主や投資家との有益なコミュニケーションを図るIR活動をご検討の際は、動画制作から株主総会の安定・安心のライブ配信までをサポートするJストリームにご相談ください。

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