2021.12.22
J-Stream Equipmedia
J-Stream ミテシル
オンデマンド配信
調査レポート
動画の再生速度を変えて再生・視聴することを「倍速再生(倍速視聴)」と呼びます。速度を上げれば、限られた時間の中で多くの動画を視聴することが可能になります。こういった倍速再生の活用は、企業内用途でも起きているのでしょうか? 今回は当社で会社員向けに行った調査結果から、業務に関連した教育・研修や情報共有用途での倍速再生の利用状況やメリットを紹介します。
《 目次 》
動画や映像の元々の速度を変えて再生・視聴することを指します。1.2倍や1.5倍など速度を上げる場合に対して使うことが主ですが、0.75倍や0.5倍など速度を下げる場合に対しても倍速再生(倍速視聴)と呼ぶことがあります。
※本記事では以降、速度を上げての再生・視聴に対して「倍速再生」という表記を使用します。
マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した調査によると、『動画コンテンツの倍速視聴経験について聴取したところ、「経験あり」は約3割』という結果が出ています。年代別に見ると、『20代は他年代に比べ倍速視聴経験者の割合が高く、特に20代男性は54.5%と半数以上が動画コンテンツを倍速で視聴したことがあるという結果』でした。
上記は、動画コンテンツは見ない人も含んだ調査です。また、「ニュース・報道」「バラエティ」「映画」など様々な動画視聴を対象とした調査でした。では、企業内での動画視聴では、倍速再生はどのような利用状況なのでしょうか。
当社が2021年12月に行った調査結果をご紹介します。
本調査は
444名を対象としたインターネットアンケート調査です。
『倍速再生(1.2倍や1.5倍など再生速度を上げての再生)で動画を視聴したことがありますか?』という質問に対し、「倍速で視聴したことがある」と答えた人は76.6%でした。
視聴頻度別では
という状況でした。
下記は、『倍速再生(1.2倍や1.5倍など再生速度を上げての再生)で動画を視聴したことがありますか?』という質問の、年代別での集計結果です。
「いつも倍速で視聴している」「だいたい倍速で視聴している」と答えた、倍速再生での視聴頻度の高い人は30代が最も高く、次いで20代で高い結果になりました。
アンケート調査内では、「倍速再生を使ったことがある」と回答した人に対して、使用する理由についての質問も行いました。下記がその結果です。
「動画視聴にかかる時間を短縮したい 」が71.2%と最も多く、次いで「おおまかに内容を理解したい (54.1%)」「再生速度を上げても内容を理解できる (41.2%)」という結果でした。
例えば60分の動画を1.5倍速で視聴した場合、視聴時間は40分となり30%以上の時間短縮となります。また2倍速での視聴なら50%の時間短縮になります。視聴時間短縮という面ではその利点に納得しやすい倍速再生ですが、では理解度や情報伝達への影響はどうでしょうか?
日本教育工学会論文誌に発表された論文があります。
日本教育工学会論文誌
上記論文は、オンラインでの学習環境を想定して、映像コンテンツの高速提示と学習効果の関連性を明らかにする目的で実施されたものです。『理解度テストの分析結果から,提示速度の相違は,学習効果に影響を与えないということが明らかになった』とされています。また、『学習に適した映像コンテンツ速度は「1.5倍速が最も支持」「2倍速は主観評価は肯定的ではない」』といったことも明らかになっています。
もちろん、動画によって話す速さや展開の速度は異なるため、一律にどんな動画でも1.5倍でいいと解釈することはできません。しかし、少なくとも倍速再生によって理解度が著しく下がるということは無いと考えてよいでしょう。
最近ではWeb会議ツールを用いた、リアルタイム(ライブ配信)での教育・研修や情報共有も多く開催されているのではないでしょうか? しかし特定の時間に待機して視聴しなければならないライブ配信の場合、業務都合をつけて参加・視聴する必要があり、視聴者の働き方や開催頻度によっては負担になります。
ライブ配信に対し、あらかじめ収録された動画を自身の都合のよいタイミングで視聴できるオンデマンド配信には、高い視聴利便性があります。倍速再生もオンデマンド配信ならではの機能です。
今回当社が行った調査では、インターネット上で教育・研修や情報共有を受ける場合、ライブ配信/オンデマンド配信のいずれがより好ましいか質問しています。結果、オンデマンド配信を好ましいとする回答が75.7%でした。
全国12都道府県で保険薬局を展開されている株式会社ファーマシィ様では、2021年にJストリームの動画eラーニングシステム「J-Streamミテシル」を導入し社員の自己研鑽・情報共有の最適化を実現、人材育成環境の一つとして動画活用は欠かせないものとなっています。
導入以前は、集合型やWeb会議ツールで研修や情報共有を実施されていました。オンデマンド配信型の動画eラーニングシステム(ミテシル)で、自社内で制作された動画を共有することで「都合の良いタイミングで視聴できる」「繰り返し視聴ができる」といった視聴利便性の向上に加え、「講師担当社員の業務負荷軽減」「個人単位の動画視聴状況や理解度の把握」にもつながっています。
「動画eラーニング」を社員の自己研鑽・情報共有に活用。オンデマンド配信型が社員・講師共に好評
下記は動画を使った情報伝達の方法を整理した図です。
といった特徴があります。
それぞれの配信方法に良さがありますので、一つの配信方法に限定せず、動画の目的や視聴者の状況に応じて使い分けていくのが良いでしょう。また、ライブ配信の後にはアーカイブ配信を行うことがで、欠席した人や見直しを行いたい人などへのフォローができます。
以上、2021年12月に当社で会社員向けに行った調査結果から、 業務に関連した教育・研修や情報共有用途での、倍速再生の利用状況を紹介しました。倍速再生はオンデマンド配信ならではの機能です。ぜひ、 動画の目的や視聴者の状況に応じて、他の配信方法と合わせて活用してください。
本調査では「倍速再生を利用しない理由」「非利用者における倍速再生の利用意向」「視聴時間帯」といった調査結果も掲載しています。
全ての調査項目と結果をご覧になりたい方は、下記より調査資料をダウンロードしてご確認ください。
教育・研修用途でオンデマンド配信を活用したいけれど「動画がない」「動画を作る予算確保ができない」といった企業様向けに、eラーニング用動画の内製に役立つ実践ガイドを配布中です。動画作成未経験者でも、身近なツールを使って簡単にできるプレゼン動画作成方法を3つ紹介しています。ぜひダウンロードしてご活用ください。
「動画本数が増えたのに有効活用できない」そんな時足りないのは、動画の視聴に特化し最適化されたサイトの存在です。「動画はどこにありますか?」「動画のURLを教えてください」このような課題・悩みを解決するためのひとつの手段として「動画ポータル」と、その活用術について解説しています。こちらも ダウンロードしてご活用ください。
関連する記事一覧
動画を使った社内教育・研修を成功させるポイントとは 【セミ… 動画を使った社内教育・研修を成功させるポイント…
2022.01.21
J-Stream Equipmedia
J-Stream ミテシル
社内教育・研修
あらゆる企業において動画を使った社員教育・研修の導入が進み、場所や時間にとらわれない非接触での教育・研修は必要不可欠と… あらゆる企業において動画を使った社員教育・研修の導入が進み、場所や時間にとらわれない非接触での…
eラーニングの学習効果UPに役立つ動画プレイヤーとは? eラーニングの学習効果UPに役立つ動画プレイヤ…
2021.04.16
J-Stream Equipmedia
J-Stream ミテシル
動画eラーニング
社内教育・研修
「eラーニング導入前に知っておきたいこと」については以前こちらの記事で解説しましたが 、eラーニングでは動画が用いられ… 「eラーニング導入前に知っておきたいこと」については以前こちらの記事で解説しましたが 、eラー…
レジューム再生とは? 動画eラーニングにあると便利な機能解説 レジューム再生とは? 動画eラーニングにあると…
2021.03.24
J-Stream Equipmedia
J-Stream ミテシル
動画eラーニング
社内教育・研修
「レジューム再生」という言葉をご存じでしょうか?レジューム再生の「レジューム(resume)」はコンピューター用語で、… 「レジューム再生」という言葉をご存じでしょうか?レジューム再生の「レジューム(resume)」…
社内研修で動画を使うメリットと活用方法について 社内研修で動画を使うメリットと活用方法について
2020.03.29
J-Stream Equipmedia
J-Stream ミテシル
動画eラーニング
百聞は一見にしかずと言われるように、説明を聞く、読むよりもやり方を見た方がよくわかる、という体験は誰でもあるでしょう。… 百聞は一見にしかずと言われるように、説明を聞く、読むよりもやり方を見た方がよくわかる、という体…
Jストリームの
ソリューションに
興味をお持ちの方は
お気軽に
お問い合わせください。