2021.03.09
J-Stream ミテシル
動画eラーニング
社内教育・研修
企業が行う新入社員研修は、新卒社員や中途採用などの新入社員が、自社事業や組織への理解を深め、配属先で円滑に業務が遂行できるようにするという大切な役割を担っています。ICT(情報通信技術)の発展により実用性の高いeラーニングが実現し、人材教育のオンライン化は注目を集めています。
さまざまな学習方法があるeラーニングですが、中でも動画を活用した研修は、視覚的に学べて理解がしやすいことや、運用コスト面からもメリットがある方法のひとつです。
ここでは、新入社員研修を行う目的や、新入社員研修に動画を活用するメリットなどについて解説します。
《 目次 》
これまでの新入社員研修といえば、会議室や研修場所に社員を集めて行う集合研修が一般的でした。しかし、2020年に起きたコロナ禍以降、eラーニングやオンライン研修が注目されるようになりました。これは、在宅勤務や「3密」の回避など、新型コロナウイルス感染症拡大の対策ができるからです。
また、オンラインでのやりとりを行う上で欠かせない、インターネット回線の速度という技術的な課題が近年になって解消したことは、eラーニングやオンライン研修の普及を後押しした大きな要因です。
企業だけでなく家庭内へも光回線の普及が進んでいますし、スマートフォンやタブレットでの高速大容量の通信が可能な4G以上がスタンダードになりました。これにより、オンラインでもストレスなく研修が行えるようになったのです。
このように、コロナ禍による急激な社会変化とインターネットの高速化による環境が整ったことが、オンライン研修やeラーニングが注目されている理由といえるでしょう。
企業が行う新入社員研修の内容はさまざまで、ビジネスマナーに関する研修や、コンプライアンスに関する研修などがあります。まずは、一般的な新入社員研修の内容と、研修を行う目的などについて見てみましょう。
新入社員研修と聞いて、まず思い浮かべるのがビジネスマナーや仕事の基本スキルに関する研修でしょう。特に、社会人経験がない新卒社員の研修は、仕事を行う上での基礎知識を学ぶ機会として、実施する企業がたくさんあります。
ビジネスマナーの研修では、一般的に身だしなみや挨拶の仕方、敬語の使い方、電話応対の仕方など、社会人として求められるマナーを学びます。また、仕事の基本スキルとして、いわゆる「ホウレンソウ」の重要性や、仕事をスムーズに進めるためのコミュニケーションのとり方のほか、ビジネス文書やメールの書き方なども研修内容に挙げられます。
こうした研修により、受講者に社会人としての意識を持たせたり、社会人として求められる役割や行動への理解を促したりします。
企業ビジョンや事業内容、組織、自社製品など、これから自分が働く会社についての理解を深めることも大切な研修内容のひとつです。一般的に、人事部門や管理職クラスの社員が講師となって研修を行います。
就職・転職活動中に企業研究をしていた人であっても、企業が求めていることを理解しているとは限りません。あらためて研修を行うことで、自社への理解をさらに深め、社内での自分の役割や配属先での業務の在り方を適切に認識することへとつながります。
企業がビジネスマナー以上に新入社員に意識づけたいのが、コンプライアンス(法令・規則・社会的規範や倫理などを遵守すること)です。
コンプライアンス違反の事例には、個人情報流出、不正会計、食品表示の偽装、談合、過労死やハラスメントなどがありますが、ひとたび問題が起きれば不祥事としてニュースなどにも取り上げられ、世間からの厳しい批判にさらされます。明確な違法行為があれば行政処分を受けることになりますし、企業ブランドのイメージ低下など、社会的な信用を失うことにもなりかねません。
社員一人ひとりがコンプライアンスの重要性を学び、意識を高めることで、コンプライアンス違反が発生しない企業風土を醸成することへとつながります。
業務のやり方や必要なスキルは、たとえ同じ業種でも企業ごとに異なるものです。業務遂行に必要な知識やスキルを入社時に学ぶことで、配属後、スムーズに仕事に取り組むことができるようになります。
研修内容は、新入社員が一日でも早く業務に慣れることを目的に、「ソフトウェアの使い方」「業務フロー」「接客方法」などが挙げられます。
eラーニングやオンライン研修がストレスなく行える環境が実現し、研修のやり方もさまざまな形式から選べるようになっています。実際にオンライン研修を行うとすれば、どのような形式で行うのがいいのでしょうか。
ここでは、一般的なオンラインでの新入社員研修の形式と種類、その特徴について解説します。
毎年4月に行う新卒社員向けビジネスマナー研修や、年に数回のコンプライアンス研修など、定期的に行う研修に向いているのがセミナー形式・講義形式の動画配信です。
最もシンプルな方法としては、講師が講義する様子を収録した動画を受講者が教材として視聴します。例えば、直近の集合研修をビデオカメラで撮影したり、オンライン研修の様子をパソコンで画面録画したりすれば、繰り返し配信可能な研修動画を制作できます。後から編集で効果音やテロップなどを挿入して、学習内容を効果的に伝えるような演出を加えることも可能です。
マニュアル形式の動画は、動作を伴う業務の手順や接客方法など、業務上必要なマニュアルを学ぶための動画です。テキストや写真だけでは伝わりにくいニュアンスも、動画であれば視覚的に伝えることができ、受講者が理解しやすくなります。
また、これまでOJT(実務をしながら教育する手法:On the Job Training)で教えていたようなノウハウを動画にすることによって、多数の受講者に対して均一にノウハウを伝えることも可能です。
セミナー形式やマニュアル形式の動画のデメリットは、受講者が疑問に思うことがあっても、リアルタイムで講師に質問できないことです。
最近、ビジネス分野で増えているウェビナー(Webとseminarを合わせた造語。オンライン上で行うセミナーのこと)のように、Web会議ツールなどを用いたライブ配信形式であれば、チャット機能でリアルタイムに質問を受けつけたり、受講者の反応によって研修内容を変更したりするなど、双方向コミュニケーションを重視した研修が可能になります。また、グループワーク研修をしたい場合でも、グループ分け機能を搭載したWeb会議ツールやほかのオンラインツールを活用することで対応可能です。
オンラインで行う新入社員研修では、録画動画配信かライブ配信かの違いはありますが、動画を活用した研修が一般的になりつつあります。その背景には、インターネット回線の高速化やコロナ禍の影響もありますが、そもそも動画による学習方法が持つメリットに目を向ける必要があるでしょう。
そこで、新入社員研修で動画を活用する5つのメリットをご紹介します。
テキスト教材や口頭だけで行う研修と比べて、動画教材ではより多くの情報を伝えることができます。
例えば、グラフや図をアニメーション化したり、テロップや音声、効果音を入れたりすることで、記憶に残りやすい教材を作成することが可能です。また、作業の手順や接客方法といった動作のある内容は、実際の動きを動画で見ることで直感的に理解しやすくなります。
これまでの研修形式の課題として、講師がいつも同じとは限らないため、講師によって研修のクオリティにムラが出てしまうことがありました。動画であれば、どの受講者も同じ動画を視聴して学習するため、人によって差が出ることなく、研修のクオリティを一定に保つことができます。
動画を活用した研修では、受講者が聞き逃したことや復習したいことがある場合、繰り返し動画を視聴して学習することが可能です。また、1つの研修の動画の中でも、理解できた箇所を飛ばしたり、苦手な箇所を繰り返し何度も見直したりできるため、受講者が自分のペースに合わせて学習できます。
集合研修の場合には、研修会場の手配や参加者のスケジュール調整といった手間がかかります。また、本社や研修所など、特定の会場に集合するための交通費や宿泊費も発生します。
オンラインによる動画研修であれば、こうした手間やコストが軽減し、研修開催に伴う負担を大幅に減らすことが可能です。
オンラインでの動画研修は、インターネット環境と動画を視聴するための端末さえあれば、場所や時間に縛られずに受講できます。そのため、受講者は自分の都合の良い時間に、自分の学習しやすい場所を選んで学習することも可能です。
日時や会場が決まっている研修では、都合によって参加できないケースもありますが、オンラインでの動画研修では受講機会を逃すリスクが少なく、受講者に均等な研修機会を提供します。
新入社員研修には、新しく入社する社員が自社の事業への理解度を深めたり、スムーズに配属先で仕事をしたりするために大切な役割があります。
これまでは、1ヵ所に集まって行う集合研修が一般的でしたが、オンライン研修の導入に注目が集まっています。中でも、ご紹介したような録画動画を活用した研修は、受講者にとっても、企業の研修担当者にとってもメリットがある研修方法です。
Jストリームでは、動画を活用した学習や情報伝達を手軽に始められる動画eラーニングシステム「J-Stream ミテシル」(月額50,000円~)をご提供しています。企業の人材育成や業務オペレーションのマニュアル共有、資格・検定の学習など、オンライン研修の運営を支援するさまざまな機能を搭載。受講者の学習効果を高め、運営担当者の負担を軽減する効率化が期待できます。
新入社員研修のオンライン化を検討している人事・人材開発部門のご担当者は、ぜひ一度ご相談ください。実際に動画を活用した研修を導入した効果は、導入事例ページでご紹介しています。
Jストリームは動画を活用した教育・研修を行うための動画eラーニングシステムや動画配信プラットフォームを提供します。
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