
Web講演会の集客を考える際、医療系Webメディアを活用した集客施策に意識が向きがちです。しかし、どれだけ告知を行っても、「参加したい」と思われる企画でなければ申し込みにはつながりません。実際に医師は、どのような情報を見て参加を判断しているのでしょうか。
本記事では、Jストリームが実施した2026年調査から、「参加を決める要因」「医師が参加しやすい時間帯」「適切と感じる講演時間」を分析し、医師向け講演会やWebセミナーの企画設計に役立つヒントを考察します。
製薬会社主催の講演会に対する医師の評価 《2026年調査》
《 目次 》
調査によると、Web講演会・イベント開催を視聴する決め手は、以下のような結果でした。

まず注目したいのは、「製薬会社名」よりも「講演タイトル」や「講演者」が重視されている点です。医師は企業ブランドではなく、「自分の診療に役立つか」を中心に参加判断を行っていることがわかります。
※ 前回調査:製薬会社主催の講演会に対する医師の評価 《2025年調査》
調査結果だけでは「どのタイトルが最も集客できる」とまでは言えません。ただし、医師が印象に残ったテーマとして、新薬情報や最新エビデンス、現在使用している治療薬の情報が上位に挙がっていることから、診療課題との関連性が高いテーマのほうが関心を引きやすいと考えられます。

例えば
よりも、
のほうが関心を引きやすい可能性があります。
本調査では、Web講演会への参加姿勢や視聴後の行動特性にもとづき、医師を4つの視聴行動モデルに分類しています。
その中でも処方影響度が最も高いセグメントA(臨床展開層)では、参加の決め手として「講演者」が最上位でした。

この層は、
といった特徴を持ちます。
つまり、著名なKOLを起用すること自体よりも、「そのテーマについて誰が語るのか」が重要になります。医師向け情報提供では、診療現場での経験や症例を語れる演者の価値が高いと考えられます。
今回の調査で興味深かったのは、時間帯と講演時間の重要性です。前述のとおり、参加判断材料として46%が時間帯を重視していました。また参加しやすい時間帯として最も多かったのは、平日19時~22時で約6割です。

さらに、情報収集時間は前年比でより遅い時間帯へシフトしています。

つまり、内容が良くても「見られない時間に実施する」だけで参加機会を失う可能性があります。
講演時間についても明確な傾向があります。調査では「1時間以内:47%」「30分以内:30%」となっており、約8割が1時間以内を望んでいます。

また、関心度の低い層ほど30分以内を求める傾向が強くなっています。医師の情報収集可能時間は1日30分が最多であり、長時間コンテンツへの耐性は決して高くありません。

一方で、医師の参加動機において「視聴特典が魅力的だから」は下位にとどまっています。もちろん、申込時にデジタル特典やポイントに魅力を感じる医師は多い(55%)ものの、それはあくまで参加の背中を押す要素にすぎません。つまり医師の根本的な参加目的は「何がもらえるか」ではなく「何が学べるか」にあると言えます。

また調査では、印象に残ったテーマとして
が上位に挙がりました。これらに共通するのは、いずれも診療現場での意思決定に直結する情報であるという点です。

そのため、医師向け講演会を企画する際は、
だけではなく、
といった視点を盛り込むことが重要になります。
医師向け情報提供では、製品訴求中心の企画よりも、医師が日々直面する診療課題を起点にテーマを設計した方が関心を集めやすいと考えられます。講演会では、「伝えたい情報」から企画を考えるのではなく、「医師が知りたい情報」から企画を組み立てる発想が求められます。
今回の調査結果から整理すると、医師向け講演会を企画する際には以下の4点が重要だと考えられます。
| ① 医師が抱える臨床課題をタイトルで提示する | 医師はまずタイトルで判断する |
| ② 演者選定にも妥協しない | 特に影響度の高い層は講演者を重視する |
| ③ 19〜22時帯を中心に設計する | 最も参加しやすい時間帯である |
| ④ 1時間以内を基本とする | 長時間化は参加・完視聴率低下につながる可能性がある |
また、参加動機としては「最新情報の収集」や「臨床疑問の解決」が上位であり、医師は製品そのものではなく、診療に役立つ情報を求めていることも見えてきました。
ただし、医師にとって価値のあるテーマであっても、タイトルや演者、開催時間がニーズと合っていなければ参加にはつながりません。医師向け施策では、集客チャネルの選定だけでなく、「参加したいと思われる企画になっているか」を見直すことが重要です。
調査レポートでは、医師が参加を決める要因や情報収集行動についてさらに詳しく分析しています。全ての調査項目と結果をご覧になりたい方は、下記より調査資料をダウンロードしてご確認ください。

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