医師はどんなWeb講演会なら参加するの? 調査から見えた企画設計のポイント

医師はどんなWeb講演会なら参加するの?調査から見えた企画設計のポイント

Web講演会の集客を考える際、医療系Webメディアを活用した集客施策に意識が向きがちです。しかし、どれだけ告知を行っても、「参加したい」と思われる企画でなければ申し込みにはつながりません。実際に医師は、どのような情報を見て参加を判断しているのでしょうか。

本記事では、Jストリームが実施した2026年調査から、「参加を決める要因」「医師が参加しやすい時間帯」「適切と感じる講演時間」を分析し、医師向け講演会やWebセミナーの企画設計に役立つヒントを考察します。

製薬会社主催の講演会に対する医師の評価 《2026年調査》

1. 医師は何を見て参加を判断しているのか

調査によると、Web講演会・イベント開催を視聴する決め手は、以下のような結果でした。

  • 講演タイトル:50%
  • 時間帯:46%
  • 講演者:45%
  • 企画内容:36%

Web講演会・イベント開催を視聴する決め手【全体】

株式会社Jストリーム 製薬会社主催の講演会に対する医師の評価 《2026年調査》より:Web講演会・イベント開催を視聴する決め手【全体】

まず注目したいのは、「製薬会社名」よりも「講演タイトル」や「講演者」が重視されている点です。医師は企業ブランドではなく、「自分の診療に役立つか」を中心に参加判断を行っていることがわかります。

※ 前回調査:製薬会社主催の講演会に対する医師の評価 《2025年調査》

2. 医師が反応するのは“製品名”より“臨床課題”

調査結果だけでは「どのタイトルが最も集客できる」とまでは言えません。ただし、医師が印象に残ったテーマとして、新薬情報や最新エビデンス、現在使用している治療薬の情報が上位に挙がっていることから、診療課題との関連性が高いテーマのほうが関心を引きやすいと考えられます。

Web講演会・イベントのテーマで印象に残ったもの【全体】

株式会社Jストリーム 製薬会社主催の講演会に対する医師の評価 《2026年調査》より:Web講演会・イベントのテーマで印象に残ったもの【全体】

例えば

  • ○○製剤の特徴
  • ○○製剤の最新情報

よりも、

  • 治療選択に迷う患者へのアプローチ
  • 最新エビデンスから考える治療戦略

のほうが関心を引きやすい可能性があります。

3. なぜ講演者も重要なのか

本調査では、Web講演会への参加姿勢や視聴後の行動特性にもとづき、医師を4つの視聴行動モデルに分類しています。

その中でも処方影響度が最も高いセグメントA(臨床展開層)では、参加の決め手として「講演者」が最上位でした。

セグメント詳細【セグメントA】

株式会社Jストリーム 製薬会社主催の講演会に対する医師の評価 《2026年調査》より:セグメント詳細【セグメントA】

この層は、

  • 内容を最後まで視聴する
  • MRへ問い合わせる
  • 院内共有を行う
  • 症例検討につなげる

といった特徴を持ちます。

つまり、著名なKOLを起用すること自体よりも、「そのテーマについて誰が語るのか」が重要になります。医師向け情報提供では、診療現場での経験や症例を語れる演者の価値が高いと考えられます。

4. 医師は想像以上に“時間”に敏感

今回の調査で興味深かったのは、時間帯と講演時間の重要性です。前述のとおり、参加判断材料として46%が時間帯を重視していました。また参加しやすい時間帯として最も多かったのは、平日19時~22時で約6割です。

Web講演会の参加しやすい時間帯【全体】

株式会社Jストリーム 製薬会社主催の講演会に対する医師の評価 《2026年調査》より:Web講演会の参加しやすい時間帯【全体】

さらに、情報収集時間は前年比でより遅い時間帯へシフトしています。

最適な情報収集時間帯【全体】

株式会社Jストリーム 製薬会社主催の講演会に対する医師の評価 《2026年調査》より:最適な情報収集時間帯【全体】

つまり、内容が良くても「見られない時間に実施する」だけで参加機会を失う可能性があります。

5. 医師が考える適切な講演時間とは

講演時間についても明確な傾向があります。調査では「1時間以内:47%」「30分以内:30%」となっており、約8割が1時間以内を望んでいます。

Web講演会の適当な時間の長さ【全体】

株式会社Jストリーム 製薬会社主催の講演会に対する医師の評価 《2026年調査》より:Web講演会の適当な時間の長さ【全体】

また、関心度の低い層ほど30分以内を求める傾向が強くなっています。医師の情報収集可能時間は1日30分が最多であり、長時間コンテンツへの耐性は決して高くありません。

Web講演会の適当な時間の長さ【セグメント別】

株式会社Jストリーム 製薬会社主催の講演会に対する医師の評価 《2026年調査》より:Web講演会の適当な時間の長さ【セグメント別】

6. 医師は参加特典よりも“診療に役立つ情報”を求めている

一方で、医師の参加動機において「視聴特典が魅力的だから」は下位にとどまっています。もちろん、申込時にデジタル特典やポイントに魅力を感じる医師は多い(55%)ものの、それはあくまで参加の背中を押す要素にすぎません。つまり医師の根本的な参加目的は「何がもらえるか」ではなく「何が学べるか」にあると言えます。

Web講演会に参加する動機【全体】

株式会社Jストリーム 製薬会社主催の講演会に対する医師の評価 《2026年調査》より:Web講演会に参加する動機【全体】

また調査では、印象に残ったテーマとして

  • 新薬の情報
  • 最新のエビデンス情報
  • 現在使用している処方薬の情報

が上位に挙がりました。これらに共通するのは、いずれも診療現場での意思決定に直結する情報であるという点です。

Web講演会・イベントのテーマで印象に残ったもの【全体】

株式会社Jストリーム 製薬会社主催の講演会に対する医師の評価 《2026年調査》より:Web講演会・イベントのテーマで印象に残ったもの【全体】

そのため、医師向け講演会を企画する際は、

  • 製品情報を説明する
  • 機能や特徴を紹介する

だけではなく、

  • どのような患者に適しているのか
  • どのような臨床課題の解決につながるのか
  • 最新エビデンスをどう解釈すべきか

といった視点を盛り込むことが重要になります。

医師向け情報提供では、製品訴求中心の企画よりも、医師が日々直面する診療課題を起点にテーマを設計した方が関心を集めやすいと考えられます。講演会では、「伝えたい情報」から企画を考えるのではなく、「医師が知りたい情報」から企画を組み立てる発想が求められます。

7. まとめ:企画設計の質が医師向け施策の成果を左右する

今回の調査結果から整理すると、医師向け講演会を企画する際には以下の4点が重要だと考えられます。

① 医師が抱える臨床課題をタイトルで提示する医師はまずタイトルで判断する
② 演者選定にも妥協しない特に影響度の高い層は講演者を重視する
③ 19〜22時帯を中心に設計する最も参加しやすい時間帯である
④ 1時間以内を基本とする長時間化は参加・完視聴率低下につながる可能性がある

また、参加動機としては「最新情報の収集」や「臨床疑問の解決」が上位であり、医師は製品そのものではなく、診療に役立つ情報を求めていることも見えてきました。
ただし、医師にとって価値のあるテーマであっても、タイトルや演者、開催時間がニーズと合っていなければ参加にはつながりません。医師向け施策では、集客チャネルの選定だけでなく、「参加したいと思われる企画になっているか」を見直すことが重要です。

調査レポートでは、医師が参加を決める要因や情報収集行動についてさらに詳しく分析しています。全ての調査項目と結果をご覧になりたい方は、下記より調査資料をダウンロードしてご確認ください。

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  • 医療系Webサイトの制作
  • 記事コンテンツ制作
  • 動画コンテンツ制作
  • 視聴データ分析
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など、医師とのコミュニケーション設計を幅広く支援しています。
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