見やすいパワポ資料! 作り方のコツ ~プレゼン・動画制作・ライブ配信に~

見やすいパワポ資料!作り方のコツ

本記事では、スライドを活かした動画制作・ライブ配信に役立つ、見やすい&伝わりやすいパワーポイント(Microsoft PowerPoint)スライド作成のコツを、初心者向けの内容に絞って解説します。

演者とスライドを使ったプレゼンテーションは、動画制作やライブ配信両方に使える鉄板のスタイルとして、サービス紹介やセミナーなど外部向けはもちろん、従業員・代理店・販売店といった社内向けの情報共有・勉強会など広範囲で活用されています。今回解説する内容は、社内外のプレゼンはもちろん、スライド資料を使った動画制作やライブ配信にも役立つコツです。

演者とスライドの見せ方例

本題に入る前に、演者とスライドの見せ方の代表例を押さえておきましょう。

全体の展開の中で、これらを組み合わせて使用します。

見せ方の組み合わせは色々ですが、スライドの見やすさや伝わりやすさには共通のコツがあります。

1~5を順番に解説していきます。

【パワポ資料作り:コツ1】 スライドの縦横比を決める

縦横比は16:9か4:3で作成するのが主流です。16:9という比率は、動画やライブ視聴時のプレイヤーの主流です。画面全体にスライドを表示する場合、無駄な余白が生じず効率的に画面スペースを活用できます。
4:3は、「①スライド+演者」「②スライド+演者(2つの枠を並べる)」といった組み合わせの場合に、バランスよく構成できる比率です。
組み合わせによる余白の生じ方の例を見てみましょう。

(例1)16:9のプレイヤーに、16:9のスライドを使用

(例2)16:9のプレイヤーに、4:3のスライドを使用

どちらの縦横比でスライドを作成するかは、コンテンツ全体において、何を主題とするかによります。「演者」「スライド」のうち、「④スライドと音声のみ」を主にする時間が長いのであれば、例1のようにスライドが最大限活用できる比率16:9で作成します。「①スライド+演者」や「②スライド+演者(2つの枠を並べる)」を主とするのであれば、例2のように4:3となります。

「③スライド上に演者」の場合は、スライド比率は16:9になりますが、文字などの要素に人が重なると読めませんので、人が重なる位置に重要な要素をレイアウトしないように注意します。

スライドの比率は、PowerPointの「デザイン→スライドのサイズ」から変更できます。

【パワポ資料作り:コツ2】 情報をコントロールする

1スライド1メッセージが基本です。1スライドのあたりの情報量をコントロールし揃えます。

情報量

1スライド1メッセージでスライドを作成します。メッセージとは、そのスライドで伝えたいことです。1スライドにメッセージが複数あると、視聴者への伝達内容が薄まり、伝えたいことが分からなくなります。1スライドに複数のメッセージがある場合はスライドを分け、1スライド1メッセージになるようにします。

1スライドに入れる文字量は、できるだけ少なくします。例えば、読まないと理解できないような長い文章は視聴者にとって不親切で見にくいスライドです。文章は、箇条書きやテキスト付の図形にします。
どうしても文章のままにする必要がある部分も、余分な言葉を削ったり、1文あたりの文字量を減らしたりすることで、見やすくなります。

スライドの周囲に余白を取ると、1ページに入る情報量が相対的に少なくなるため、見やすく分かりやすい印象を与えます。また、後工程で動画上に字幕などを入れる予定がある場合は、字幕が入る位置に予め余白を取るか、重要な要素を字幕挿入エリアに置かないようにしておきます。

揃える

バラバラと配置された要素は、視聴者に煩雑な印象を与え見るモチベーションを下げます。「開始位置」「サイズ」「間隔」を揃えることで、見やすく分かりやすいスライドになります。

このように、情報をコントロールすることで、見やすく分かりやすいスライドになるとともに、演者の話に合わせて、テンポよくスライドを展開できるようになります。

関連性の高い情報を近づける

関連性の高い情報を近づけるイメージ

テキストとそれを説明する画像が離れた場所にあると、視線が行ったり来たりして読み疲れてしまいます。互いに関係のある情報は、物理的な距離を近づけて配置します。

たとえば、グラフの特定のデータに関する解説文は、グラフのすぐ隣や吹き出しを使って近くに置きます。関係のあるものが近くにあるだけで、人はそれを一つのまとまりとして直感的に理解します。逆に、関係のない情報は意図的に距離を離すことで、情報の境界線を明確にできます。

図形で囲んでグループ化する

複数の要素が散らばって見える場合は、背景に薄い色の四角形を敷いたり、薄い枠線で囲んだりしてグループ化します。これにより、情報のまとまりが視覚的にはっきりとします。

複雑なシステム構成図や複数のステップを説明する際、枠で囲むことで全体像が掴みやすくなります。ただし、色が濃すぎると枠そのものが目立ってしまうため、主張しない控えめなデザインにするのがポイントです。

まとまりを作ることで、情報が整理されて脳の処理負担を軽くすることができます。

Zの法則で読み手の視線を誘導

重要な情報はZの法則で配置する

人間の視線は、無意識のうちに左上から右下へと「Z」の文字を描くように動きます。この法則に沿って情報を配置すると、相手はスムーズに内容を理解できます。

スライドの左上に一番伝えたい結論や見出しを置き、中央に図解、右下に補足情報やまとめを配置するのが基本の流れです。重要な情報を右下や左下に置くと、読み飛ばされてしまう危険性があります。視線の流れに逆らわない自然な配置が、内容の理解度を大きく引き上げます。

【パワポ資料作り:コツ3】 フォントは1種類で

パソコンにはあらかじめ、多数のフォントが搭載されています。

フォントは読みやすさを重視して選びます。明朝体のフォントは文字の横線が細い書体で、ゴシック体のフォントより読みにくい文字です。

また、ゴシック体のフォントでも、癖の強いものはふざけた印象を与える場合があります。特に意図がない場合は、「メイリオ」や「游ゴシック」を使用するのがおすすめです。

「メイリオ」はWindows Vista以降のPCに搭載されているフォントです。「明瞭」がネーミングの語源で、明瞭で読みやすいフォントです。「游ゴシック」は美しく視認性に優れたフォントです。太さの違いをうまく使い分けると効果的です。

【パワポ資料作り:コツ4】 文字サイズを統一する

1スライドは、「タイトル」「スライドのメッセージ」「メッセージの解説」「注釈」で構成されます。共通の役割を持つ要素の文字サイズは統一するのが基本です。大、中、小3つのサイズに絞って使うと統一がしやすくなります。

・大…タイトル、スライドのメッセージ
・中…メッセージの解説
・小…注釈

見やすい文字選びは、「サイズ」「線幅」「色」がポイントです。また、動画やライブ配信のエンコード品質や画質、視聴デバイスなど諸条件を意識する必要があります。下記にメイリオでのサンプルを用意しましたので、動画で確認してみましょう。

「サイズは小さいより大きい」「線幅は細いより太い」「色は薄いより濃い」ほうが見やすくなります。
ただし以下の点に注意してください。

・線幅…太さで与える印象が変わる

細い現代的・都会的・洗練・先進・女性的といった印象を与える
太い力強さ・男性的な印象を与える

・色…白背景に100%の黒文字はコントラストが強すぎて、長時間の視聴では疲れる場合も

文字サイズの目安

・タイトル…25pt~
・スライドのメッセージ…25pt~
・メッセージの解説…20pt~
・ギリギリ読めるサイズ…12pt~ ※高画質の場合

【パワポ資料作り:コツ5】 色は2~3色に抑える

見やすいパワポ資料に仕上げるためには、色数を使いすぎないことが大切です。

文字色は1色

スライドのベースカラーが白の場合、基本の文字色は「濃い目の灰色~黒の1色」で統一します。薄すぎると見えにくくなります。

パワポ「濃い目の灰色~黒の1色」のおすすめ範囲

文字色以外で1~2色

基本の文字色に加えて、1~2色を使用します。文字色を加えて合計2~3色となります。追加した色は、「情報を分類する」「強調する」「イメージを伝達する」などの目的で使用します。

文字色以外で1~2色使う場合の例

4色以上使ってはいけないということではありませんが、色が増えると色のコントロールの難易度が上がり、視聴者を迷わせてしまう「どこに注目したら良いか分からないスライド」になることがあります。

避けるべき組み合わせ

文字の色と背景色の組み合わせによっては、文字が読みにくくなります。

文字の色と背景色の組み合わせの例

PowerPointの「文字の効果設定→文字のオプション」で設定できる影や色々な効果も、組み合わせによっては見にくさの原因となります。文字色にグラデーションを使う場合も視認性が損なわれやすいので注意が必要です。

PowerPointの「文字の効果設定→文字のオプション」で設定できる影や色々な効果

重要部分の強調

特に重要な部分に「下線を引く」「線で囲む」「背景に色を付ける」「文字色を変える」「文字サイズ・太さに差を付ける」など、色と形を利用した強調手法があります。

重要部分の強調のパターン「下線を引く」「線で囲む」「背景に色を付ける」「文字色を変える」「文字サイズ・太さに差を付ける」

強調は、スライド中の重要部分をより分かりやすく示す便利な手法です。ただし、1スライド1メッセージに絞ってあれば、強調を多用する必要性はないでしょう。

あらかじめスライドで強調箇所を設定しておくのも良いですが、折角のプレゼンテーションなので、その場でスライドに強調部分を書き込みながら収録や配信をしてしまうのも面白い手法です。
ディスプレイにペンなどで直接に書き込みができるPCなら、重要な部分を強調しながらプレゼンテーション
を行い、画面を臨場感そのままに収録・配信できます。

【パワポ資料作り:コツ6】グラフを分かりやすく見せる

不要な線を消し、伝えたいデータだけを際立たせることで、ひと目で意図が伝わるグラフになります。

改善前のグラフ改善のためのアクション改善後のグラフ
目盛線が多い不要な罫線を削除するすっきりしてデータが見える
全て同じ色強調したい部分だけ色を変える注目ポイントがすぐ分かる
凡例が離れているグラフに直接ラベルをつける視線の移動が減る

枠線や罫線を減らして整理

エクセルなどから貼り付けた初期設定のグラフには、不要な目盛線や外枠がたくさんついています。これらはノイズとなり、肝心のデータの動きを見えにくくしてしまいます。

背景の細かい横線や、グラフを囲む外枠は思い切って削除します。数字がわかれば目盛線は不要なケースが多いため、情報の引き算を行うことがグラフを見やすくする第一歩です。シンプルな見た目にすることで、データそのものの説得力が前面に押し出されます。

最も伝えたいデータのみを強調

グラフを見せる目的は、ただ数値を羅列することではなく、そこから得られる結論を伝えることです。そのため、全体を均等に見せるのではなく、注目してほしい部分に視線を誘導します。

たとえば、自社の売上推移を見せたいなら、他社の棒グラフは目立たないグレーにし、自社だけをメインカラーで目立たせます。さらに、特に注目すべき月の上に吹き出しを追加してメッセージを添えます。情報に優先順位をつけることで、相手は迷わずあなたの主張を受け取ることができます。

色の濃淡で直感的な理解を促進

複数の項目を比較する円グラフや帯グラフでは、色の使い方が理解のスピードを左右します。全く異なる色を何色も使うのではなく、同系色の濃淡で違いを表現すると洗練された印象になります。

数値が大きい項目を一番濃い色にし、小さくなるにつれて薄い色にしていく手法が効果的です。視覚的な重さと数値の大きさが一致するため、直感的に状況を把握しやすくなります。色の意味を揃えることで、グラフの読み取りにかかる時間を大幅に短縮できます。

まとめ:コツを活用して見やすいパワポ資料を作ろう

パワポ資料に強調部分を書き込みながら収録や配信するイメージ画像

以上、スライドを活かした動画制作・ライブ配信に役立つ、見やすい&伝わりやすいパワーポイント(Microsoft PowerPoint)スライド作成のコツを、初心者向けの内容に絞って解説しました。ぜひプレゼンや動画制作、ライブ配信に活用ください。

この記事で解説した、見やすく伝わりやすいスライド作成の要点をまとめます。

  • 配信形式や用途に合わせて、スライドの縦横比(16:9または4:3)を設定する
  • 「1スライド1メッセージ」を徹底し、テキストや情報量を最小限に絞る
  • フォントや文字サイズを統一し、使用する色は2〜3色に抑えて視認性を高める
  • 配置機能を活用して図形の端を揃え、関連する情報をグループ化する
  • グラフは不要な罫線を削除し、最も伝えたいデータのみを色で強調する

これらの基本テクニックを活用して、より魅力的な動画制作やライブ配信にぜひ挑戦してみてください。

なお当社は、演者とスライドを使った動画制作が1時間5万円~(オペレーター1名、機材利用費込み)で手軽にご利用いただける「六本木スタジオ」や、さらにディレクター込みで動画制作・ライブ配信などに対応するサービスまで幅広くご提供しております。
一段上のクオリティをご要望のお客様には、デザイナーによるPowerPointのブラッシュアップも提供しておりますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合せください。

社内向け動画制作実践ガイド 資料を無料でダウンロードする

関連記事

Jストリームの
ソリューションに
興味をお持ちの方は
お気軽に
お問い合わせください。

電話でのお問い合わせ

0120-658140

【受付時間】9:30~18:30(土日祝日を除く)

登録無料!

Jストリームのサービスを活用した成功事例や、お客さまの課題解決につながるお役立ち情報などをメールでお届けしています。

メールマガジン登録

電話でのお問い合わせ

0120-658140

【受付時間】9:30~18:30(土日祝日を除く)