PowerPoint(パワーポイント)スライド作成のコツ【初心者向け】 ~スライドを活かした動画制作・ライブ配信に~

2018.04.10

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演者とスライドを使ったプレゼンテーションは、動画制作やライブ配信両方に使える鉄板のスタイルとして、サービス紹介やセミナーなど外部向けはもちろん、従業員・代理店・販売店といった社内向けの情報共有・勉強会など広範囲で活用されています。
スライドは、「プレゼンター(演者)の声」と「表情や身振り手振り」に、さらに「視覚情報」を加えるための便利なツールとして、視聴者の理解を助け、プレゼンテーションをより伝わりやすくします。ただし、見やすさへの配慮が不足すると、逆に視聴者の理解を妨げてしまいます。
今回は、スライドを活かした動画制作・ライブ配信に役立つ、見やすい&伝わりやすいPowerPoint(パワーポイント)スライド作成のコツを、初心者向けの内容に絞って解説します。

なお、今回はWindows版 Microsoft Power Point 2016を使う前提で説明を進めますが、もちろん他のソフトウェアの場合も考え方やコツは同じです。

演者とスライドの見せ方例

本題に入る前に、演者とスライドの見せ方の代表例を押さえておきましょう。

全体の展開の中で、これらを組み合わせて使用します。

見せ方の組み合わせは色々ですが、スライドの見やすさや伝わりやすさには共通のコツがあります。

1~5を順番に解説していきます。

1.スライドの縦横比を決める

縦横比は16:9か4:3で作成するのが主流です。16:9という比率は、動画やライブ視聴時のプレイヤーの主流です。画面全体にスライドを表示する場合、無駄な余白が生じず効率的に画面スペースを活用できます。
4:3は、「①スライド+演者」「②スライド+演者(2つの枠を並べる)」といった組み合わせの場合に、バランスよく構成できる比率です。
組み合わせによる余白の生じ方の例を見てみましょう。

(例1)16:9のプレイヤーに、16:9のスライドを使用

(例2)16:9のプレイヤーに、4:3のスライドを使用

どちらの縦横比でスライドを作成するかは、コンテンツ全体において、何を主題とするかによります。「演者」「スライド」のうち、「④スライドと音声のみ」を主にする時間が長いのであれば、例1のようにスライドが最大限活用できる比率16:9で作成します。「①スライド+演者」や「②スライド+演者(2つの枠を並べる)」を主とするのであれば、例2のように4:3となります。

「③スライド上に演者」の場合は、スライド比率は16:9になりますが、文字などの要素に人が重なると読めませんので、人が重なる位置に重要な要素をレイアウトしないように注意します。

スライドの比率は、PowerPointの「デザイン→スライドのサイズ」から変更できます。

2.情報をコントロールする

情報量

1スライド1メッセージでスライドを作成します。メッセージとは、そのスライドで伝えたいことです。1スライドにメッセージが複数あると、視聴者への伝達内容が薄まり、伝えたいことが分からなくなります。1スライドに複数のメッセージがある場合はスライドを分け、1スライド1メッセージになるようにします。

1スライドに入れる文字量は、できるだけ少なくします。例えば、読まないと理解できないような長い文章は視聴者にとって不親切で見にくいスライドです。文章は、箇条書きやテキスト付の図形にします。
どうしても文章のままにする必要がある部分も、余分な言葉を削ったり、1文あたりの文字量を減らしたりすることで、見やすくなります。

スライドの周囲に余白を取ると、1ページに入る情報量が相対的に少なくなるため、見やすく分かりやすい印象を与えます。また、後工程で動画上に字幕などを入れる予定がある場合は、字幕が入る位置に予め余白を取るか、重要な要素を字幕挿入エリアに置かないようにしておきます。

揃える

バラバラと配置された要素は、視聴者に煩雑な印象を与え見るモチベーションを下げます。「開始位置」「サイズ」「間隔」を揃えることで、見やすく分かりやすいスライドになります。

このように、情報をコントロールすることで、見やすく分かりやすいスライドになるとともに、演者の話に合わせて、テンポよくスライドを展開できるようになります。

3.フォントは1種類で

パソコンにはあらかじめ、多数のフォントが搭載されています。

フォントは読みやすさを重視して選びます。明朝体のフォントは文字の横線が細い書体で、ゴシック体のフォントより読みにくい文字です。

また、ゴシック体のフォントでも、癖の強いものはふざけた印象を与える場合があります。特に意図がない場合は、「メイリオ」を使用するのがおすすめです。メイリオはWindows Vista以降のPCに搭載されているフォントです。「明瞭」がネーミングの語源で、明瞭で読みやすいフォントです。

4.文字サイズを統一する

1スライドは、「タイトル」「スライドのメッセージ」「メッセージの解説」「注釈」で構成されます。共通の役割を持つ要素の文字サイズは統一するのが基本です。大、中、小3つのサイズに絞って使うと統一がしやすくなります。

・大…タイトル、スライドのメッセージ
・中…メッセージの解説
・小…注釈

見やすい文字選びは、「サイズ」「線幅」「色」がポイントです。また、動画やライブ配信のエンコード品質や画質、視聴デバイスなど諸条件を意識する必要があります。下記にメイリオでのサンプルを用意しましたので、動画で確認してみましょう。

「サイズは小さいより大きい」「線幅は細いより太い」「色は薄いより濃い」ほうが見やすくなります。
ただし以下の点に注意してください。

・線幅…太さで与える印象が変わる

細い 現代的・都会的・洗練・先進・女性的といった印象を与える
太い 力強さ・男性的な印象を与える

・色…白背景に100%の黒文字はコントラストが強すぎて、長時間の視聴では疲れる場合も

文字サイズの目安

・タイトル…25pt~
・スライドのメッセージ…25pt~
・メッセージの解説…20pt~
・ギリギリ読めるサイズ…12pt~ ※高画質の場合

5.色は2~3色に抑える

文字色は1色

スライドのベースカラーが白の場合、基本の文字色は「濃い目の灰色~黒の1色」で統一します。薄すぎると見えにくくなります。

文字色以外で1~2色

基本の文字色に加えて、1~2色を使用します。文字色を加えて合計2~3色となります。追加した色は、「情報を分類する」「強調する」「イメージを伝達する」などの目的で使用します。

4色以上使ってはいけないということではありませんが、色が増えると色のコントロールの難易度が上がり、視聴者を迷わせてしまう「どこに注目したら良いか分からないスライド」になることがあります。

避けるべき組み合わせ

文字の色と背景色の組み合わせによっては、文字が読みにくくなります。

PowerPointの「文字の効果設定→文字のオプション」で設定できる影や色々な効果も、組み合わせによっては見にくさの原因となります。文字色にグラデーションを使う場合も視認性が損なわれやすいので注意が必要です。

重要部分の強調

特に重要な部分に「下線を引く」「線で囲む」「背景に色を付ける」「文字色を変える」「文字サイズ・太さに差を付ける」など、色と形を利用した強調手法があります。

強調は、スライド中の重要部分をより分かりやすく示す便利な手法です。ただし、1スライド1メッセージに絞ってあれば、強調を多用する必要性はないでしょう。

あらかじめスライドで強調箇所を設定しておくのも良いですが、折角のプレゼンテーションなので、その場でスライドに強調部分を書き込みながら収録や配信をしてしまうのも面白い手法です。
ディスプレイにペンなどで直接に書き込みができるPCなら、重要な部分を強調しながらプレゼンテーション
を行い、画面を臨場感そのままに収録・配信できます。

以上、スライドを活かした動画制作・ライブ配信に役立つ、見やすい&伝わりやすいPowerPoint(パワーポイント)スライド作成のコツを、初心者向けの内容に絞って解説しました。ぜひ、動画制作やライブ配信に活用してみてください。

なお当社は、演者とスライドを使った動画制作が1時間5万円~(オペレーター1名、機材利用費込み)で手軽にご利用いただける「六本木スタジオ」や、さらにディレクター込みで動画制作・ライブ配信などに対応するサービスまで幅広くご提供しております。
一段上のクオリティをご要望のお客様には、デザイナーによるPowerPointのブラッシュアップも提供しておりますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合せください

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