2014年5月13日・14日に、日本の医薬品マーケティングに特化したアジア最大級のカンファレンス「第7回Marketing Excellence Japan」がウェスティンホテル東京で開催されました。
今回も大手製薬会社のマーケティングの中核を担われている350名以上の方が参加し、興味深い講演が多数発表されました。
当社も、「医療品業界のeマーケティング活動における動画活用の現状と将来へのビジョン」と題し、インターネットライブ講演会(以下、ライブ講演会)に関する医師への調査結果を基にした講演を行いました。
今回はその講演内容も交えながら、医薬品業界で拡大する動画活用について
と2回に分けてご紹介いたします。
2012年4月に始まった製薬会社の医薬情報担当者(MR)における接待費の自主規制以降、医薬品業界ではMRと医師の接触回数低下への対応策が課題となっていました。接触回数の低下は、医師への情報提供量の減少にもつながるため、既存の施策とは異なる新しい手法の開発に多くの関心が寄せられました。
上記のような背景もあり、医薬品業界ではeマーケティングによって情報の質を高める活動が増加してゆき、その中でも特に、高度な専門情報を簡潔にわかりやすく伝える手法として、プロモーション分野での動画活用が注目を集めています。
医薬品メーカーが医師に対してプロモーションを行う際の代表的な動画活用方法は以下の2つです。
インターネットを通じた講演会は会場への移動を必要としないため、忙しい医師や遠方の医師への情報提供手法として拡大を続けています。また、MRが講演会のご案内をすることにより医師と接触する機会を創出する手段としても活用されています。
MRがPCやタブレットを活用してディテーリング(医薬品の詳細説明)を行うこと自体は一般化してきており、株式会社QLifeが実施した調査によると、医薬品メーカー担当者の87%がiPadによるディテーリングは医師の処方意向に好影響があると感じています。ただし、医薬品・医療機器分野では文字や言葉だけでは伝えきれない情報が多くあり、例えば新薬の効能をわかりやすく説明した動画や医療器具の利用手順を解説した動画などを用いることで、医師に対してより的確な情報提供を可能にします。
代表的な2つの動画活用例の中でもライブ講演会は特に活用が急拡大しており、2013年は当社だけで2012年の2倍にあたる約700件を実施しています。
ライブ講演会の活用が拡大している主な要因として、医師の処方意向に好影響を与えることが挙げられます。当社が2013年に行った調査では、8割以上の医師が処方意向に好影響を受けていると回答しており、その傾向は2014年の調査でも同様でした。株式会社QLifeが実施した調査によると、医薬品メーカー担当者でも8割以上が「自社主催のライブ講演会」によって医師の処方意向に好影響があると感じており、4割が今年度の「自社主催のライブ講演会」に関する予算を増加すると回答しています。
また、ライブ講演会は医薬品メーカーのみにメリットがあるわけではありません。調査に回答した医師は、年間平均17回ライブ講演会に参加しており、「製薬会社主催のライブ講演会」がWeb関連の情報源の中では最も参考にされているなど、医師にとっても重要な役割を果たしています。
後編では、医薬品業界で活用が拡がっているライブ講演会について、より一層医師の処方意向を向上させる要素と具体的な解決策についてご紹介します。
<2013年 医師を対象にしたインターネットライブ講演会に関する調査_調査概要>
<2014年 医薬品メーカーを対象にしたインターネットライブ講演会に関する調査_調査概要>
<2014年 医師を対象にしたインターネットライブ講演会に関する調査_調査概要>
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