業界別自主研究シリーズ vol.2
【医薬品業界後編】医師の処方意向向上に効果的なライブ講演会とは

2014.07.16

ライブ配信サービス

調査レポート

前編では「医薬品業界で動画が注目される理由と代表的な活用方法」と題して、医薬品業界でインターネットライブ講演会(以下、ライブ講演会)の実施が急拡大している背景と、医薬品メーカーだけでなく医師にとってもライブ講演会が重要な存在になっていることをご紹介しました。

後編では、医師の処方意向をより一層向上させるライブ講演会とはどのようなものなのか、調査結果を基に求められる演出面や機能について解説していきます。

処方意向を向上させるライブ講演会の要素

当社は、ライブ講演会を成功に導くための要因分析とその対策を探索するため、医師を対象としたインターネットライブ講演会に関する調査を実施しました。
その調査結果から、医師の処方意向向上に役立つ要素をご紹介します。
※詳細な調査結果につきましては、医療従事者様、医薬品メーカー・医療機器メーカーのご担当者様限定でお配りしています。
https://www.stream.co.jp/contact/

ライブ講演会の良かった点は「専門領域の知識が得られた」がトップ

処方意向が向上した医師は、意向が向上しなかった医師に比べてライブ講演会への参加により「専門領域の知識」や「事前の興味・期待」が充足されている割合が高くなっています。当然ではありますが、処方意向の向上には医師の多様な興味・専門性に合致するきめ細やかな情報提供が求められます。

<ライブ講演会の良かった点>

 

ライブ講演会の良かった形式のトップは「質疑応答で参加できる形式」で、2位以下を引き離す

医師が良いと感じたライブ講演会の形式として、処方意向の高低に関わらず「質疑応答で参加できる形式」が突出して高く、4割以上の医師が評価しています。また、2番目以降は「複数の演者による講演」や「座談会形式」が続いており、処方意向が向上した医師で評価が高くなっています。これらの「双方向での質疑応答」や「多様な視点から情報を得られる形式」といった演出の工夫は、処方意向の向上に役立つと考えられます。

<ライブ講演会で良いと感じた形式>

 

ポジティブな印象が多い中、「内容を見逃しやすい」が2割を超える

ライブ講演会について、「自分のPCで視聴できる」「どこでも視聴できる」といった場所を選ばず視聴できる利便性が過半数の医師にポジティブな印象を与えています。
その一方で、内容を見逃しやすいという印象を2割以上が持っており、それを払拭するための「視聴タイミングの自由度」や、問い合わせに対応するための「講演時や講演後のサポート・フォローの充実」は改善の余地があるポイントとなっています。

<ライブ講演会の印象>

 

双方向性や柔軟な視聴タイミング、視聴後フォローを実現するための技術的解決策

上記の「医師の処方意向向上のための要素」に関連し、最後に当社の取り組みを3つご紹介します。
ご紹介する内容は、医薬品業界に限らずほとんどの業界で応用が可能な取り組みとなっており、一部既に他業界でも活用されています。

双方向機能を活用し、ライブ講演を視聴しながら質疑応答を可能に

株式会社QLifeが実施した医薬品メーカーへの調査でも、今後取り組みたい演出で「視聴医師が質疑応答などに参加できる形式」が57%でトップとなるなど、医師・医薬品メーカー共に双方向機能に関心が高く、当社にご発注いただいている医薬品メーカーの多くが既に活用しています。

 

「追いかけ再生」や「アーカイブ配信」で、情報提供機会を最大化

医師は「見逃しやすい」と感じている一方で、医薬品メーカーは「ライブだと医師のスケジュールが合わない」と34%が回答しています。多忙な医師が開始時間に間に合わなかった場合や途中で見逃してしまった場合でも「追いかけ再生」や「アーカイブ配信」を活用することで、医師の都合に合わせて情報を提供できるようになります。

 

動画の視聴履歴とSFAとの連携で、フォロー体制の充実を図る

医師への調査でもサポート・フォローへの取り組みは改善の余地があるという結果でしたが、医薬品メーカーへの調査でも、ライブ講演会実施後の視聴データを過半数が活用できておらず、医師へのフォローが課題となっていました。その課題への改善策として、今後必要になるであろう取り組みとして、ライブ講演会とSFA(営業支援システム)の連携が考えられます。これにより、ライブ講演会の視聴履歴をセールスやマーケティングに活用できるようになり、興味関心に応じた情報提供や講演後のフォローの要否などの判断も可能になります。

 

<2014年 医薬品メーカーを対象にしたインターネットライブ講演会に関する調査_調査概要>
・調査主体:株式会社QLife
・調査対象:医薬品メーカーのマーケティング責任者・担当者
・調査手法:インターネット調査・訪問調査
・調査地域:全国
・調査期間:2014年3月~4月
・有効回答数:62サンプル

<2014年 医師を対象にしたインターネットライブ講演会に関する調査_調査概要>
・調査機関:エムスリー株式会社
・調査対象:最近1年間でインターネットライブ講演会を1回以上視聴した医師(M3.com会員医師)
・調査手法:インターネット調査
・調査地域:全国
・調査期間:2014年3月
・有効回答数:210サンプル

※「2014年_医師を対象にしたインターネットライブ講演会に関する調査」の詳細な資料につきましては、医療従事者様、医薬品メーカー・医療機器メーカーのご担当者様限定でお配りしています。
お申し込みはこちらからお願い致します
https://www.stream.co.jp/contact/

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医療従事者向けインターネットライブ講演会
https://www.stream.co.jp/industry/pharma_lifescience/

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※記事に関するお問い合わせはjstream-customer@stream.co.jpまでお願い致します。

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