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2014.09.11

連載:企業内情報共有の新しい仕組みづくり
企業内情報共有における動画制作フローとポイント|第3回

第2回では、プランニング編として、実際にどんな動画パターンがあるのかを、画面イメージを交えご紹介しました。第3回はプロダクション編として、動画制作フローとスムーズな進行ポイントをテーマに進めていきます。

動画制作の大まかなフローは以下のとおりです。
1.動画の目的を決める
2.構成を考える
3.必要なスタッフ・機材を準備する
4.撮影
5.編集(必要に応じて)
6.完成

動画の制作体制は、「外部制作会社(プロ)に発注をする場合」と「自社で制作する場合」の2パターンがあります。プロに発注をする場合は、「2.構成を考える」以降はプロが行いますので、自社の意図どおりに進行しているか確認します。自社で制作する場合は、1-6のすべての作業を行う必要がありますので、以下で詳しく説明していきます。



目的次第で、撮影内容の優先順位は変わる

(プロに発注する場合にも共通しますが)制作フローで最も重要なのが、「1.撮影の目的を決める」です。撮影の目的次第で、撮影内容、必要な予算やスタッフ、収録場所や時間など、その後のステップが変わります。

「2.構成を考える」では、目的に合わせて、どのような構図や流れで撮影・表現するかを具体化します。例えば、動画の目的が「製品の特徴的な動きを正確に理解してもらいたい」であれば、動いている製品をアップで撮影します。製品がきっちり映っていれば、デモンストレーターの顔や姿は撮影不要な場合もあります。

一方、ロールプレイング動画を共有するのなら、説明している人物の表情や声がはっきりわかることが重要です。資料提示などは、相手に差し出すタイミングなどがわかれば十分ということも多くあります。


構成検討では、箇条書きでよいので文書にまとめたり、「絵コンテ」(構図や撮影アングル、撮影の順番などをイラストによる表にしたもの)を作成すると考えを整理しやすくなります。絵コンテは、ロールプレイングやデモなど多少画作りが必要な場合に特に有効です。




ビデオカメラ、三脚、マイクは必須だが、家庭用機材で機能的に十分な場合も

家庭用の撮影機材は、プロ用の機材と比較すると機能やクオリティ面に差があるのは事実ですが、最近は高品質、多機能化が進み家庭用でも十分な撮影ができます。ビデオカメラさえあればとりあえず撮影は可能ですが、ビデオカメラ、三脚、マイクの三点セットで揃えておくと撮影の幅も拡がります。

今回のような場合でしたら、ビデオカメラは5万円前後で機能的には十分です。フルHD画質、HDD録画またはメモリ録画できるものがおすすめです。最近は一眼レフやコンパクトデジタルカメラでも動画撮影が可能ですが、1回あたりの撮影可能時間が30分未満であり、手ブレ防止やズームなどの操作面もビデオ専用カメラのほうが簡単です。

三脚は、ビデオカメラを安定させ、きれいな映像を撮影するためには必須です。ビデオカメラ用のものを選びましょう。ビデオカメラ用三脚では、パン(撮影しながらカメラを左右に振ったりすること)に対応したパンハンドルがついており、これ一本で左右・上下に動かせます。材料と重量によって値段が変わりますが、7,000~10,000円くらいを目安にしてください。

また、見やすい動画には、画質以上に音声が重要です。ビデオカメラに内臓されているカメラマイクは幅広く音を拾ってしまうため、クリアな音声にはマイクが不可欠です。5,000円くらいのもので問題ありません。手持ちでは話しにくい場合は、マイクスタンド(数千円)も用意しましょう。



以下は社内会議室で勉強会を撮影する場合のイメージです。撮影スタッフの作業内容は、
・カメラの位置を決め、セッティングする(事前準備)
・マイクの音声ケーブルをカメラにつなげる(事前準備)
・撮影する
なので、上記を兼務し最少1名いれば実施可能です。ただし念のため、撮影中はカメラの近くにいて撮影状況を確認しましょう。



また、演者が複数名いる場合は、複数の音声入力を1つの音声として出力するポータブルミキサー(約5,000円~)も購入しましょう。使うマイクの本数にもよりますが、3つほど入力できるものを選べば十分です。マイクやミキサーの接続ケーブルは機材や設備により複数の形式がありますので注意しましょう。

また、見やすい映像には明るさも重要ですので、ビデオカメラの明るさ調整機能を使用したり、必要に応じてLED照明+スタンド(1万円程度)も購入検討するとよいと思います。

なお、最近はスマートフォンのカメラ機能も高画質・高機能化が進み、かつアプリを使った編集や、動画ファイルの取り込みも簡単にできます。社内キャンペーンでの一言収録や、イベントの様子をちょっと撮影したい時などの手軽な撮影機材として重宝すると思います。


撮影は、「大きく、ダイレクトに」が基本

代表的な動画パターンは、前回のコラムでご紹介しましたので、「4.撮影」については、成功する撮影のための5つのノウハウを挙げます。

1)スマートフォン用動画は、被写体を大きく撮影
→スマートフォンの画面サイズはパソコンに比べるとかなり小さくなります。
視聴端末がスマートフォンの場合は、被写体をできるだけ大きく撮影しましょう。

2)前置き不要で、本題のみを撮影する
→「これから、●●勉強会をはじめます」といったよう挨拶や前置きは省き、本題のみ撮影します。編集の手間も省くことができ、視聴者も目的の情報へすぐにアクセスできます。

3)撮影関係者の理解と了承を事前に得る
→事前に撮影関係者・協力者へ撮影予定や目的を伝え、構成や絵コンテなどを共有しておくと目線あわせがしやすくなります。全体像が見えれば撮影や出演協力や了承も得やすく、撮影がスムーズに進みやすくなります。

4)撮影時間・場所は長めに時間を押さえる
→ 準備に予想以上の時間を要した、撮影し直しが発生した、勉強会が時間延長になった、というような事態に備えます。場所、撮影スタッフの時間確保のほか、ビデオカメラのバッテリー時間などにも気を配りましょう。

5)大きな音がする日は撮影を避ける
→ あまり神経質になる必要はありませんが、近くで工事があったりすると、撮影時にノイズが入りやすく音声が聞き取りにくくなりますので、極力避けたほうが無難です。



「スピード・簡潔さ・量」を意識しながら、目的に応じて作業バランスを決める

「5.編集」は、編集ソフトによって細かな違いはありますが、作業の流れは次のようになります。ただし、勉強会をそのまま動画化するなど、編集なしで撮影完了=完成というケースもあります。

・使いたい映像を取り込む
  ↓
・使いたい映像をつなげる
  ↓
・テロップなどの必要な情報を入れる

1コンテンツのなかに複数の要素が入ってしまう場合は、途中で切り2コンテンツにしましょう。同じ製品Aについてでも「デモンストレーション」と「製品説明」は別々の動画にするほうが使い勝手がよくなります。動画は時間軸のある表現手法のため、文字のような流し読みができないからです。

ここまでの1-5までの各ステップが問題なく進んだら、「6.完成」です。

以上、大まかですが動画制作のフローについてご説明しました。目的にもよりますが、企業内情報共有における「動画制作」は決して難しいものではありません。演出や技巧にとらわれすぎることなく、まずは気軽にビデオカメラを持ち、自社での動画制作のスタイルを探ってみてはいかがでしょうか。

第4回では、完成した動画の公開方法について解説いたします。

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