オンライン企業説明会の安定配信と運用負荷軽減に役立つ、動画配信プラットフォーム活用術

2021.09.15

J-Stream Equipmedia

ライブ配信

オンデマンド配信

企業説明会を常に改善

2020年以降、企業説明会や採用面接、内定者フォローなど採用活動の多くがオンラインにシフトしました。徐々に慣れてきた半面、トラブルやミスの発生・運用効率の改善などに課題を感じているのではないでしょうか? そこで今回は、オンラインでの企業説明会(個別説明会)の安定配信や運用負荷に課題を感じているご担当者様に向けて、当社取り組みを元に動画配信プラットフォーム(※1)活用術を紹介します。
参考までに、当社新卒採用数は「2020年(2021年卒採用)16名/実績」「2021年(2022年卒採用)21名/見込」となっております。

※1 動画配信プラットフォームとは、動画配信に必要な機能とワークフローを一元的に提供するシステムのことです。

1.当社の企業説明会の変遷

当社では2019年(2020年卒採用)に、企業説明会を本社での集合開催からライブ配信に切り替える取り組みを行いました。

【参考記事】プレエントリーが30%増加、採用担当が1人でできるWeb説明会:セミナーレポート

さらに

  •  2020年(2021年卒採用)からは見逃し視聴者に向けたオンデマンド配信活用
  •  2021年(2022年卒採用)からは疑似ライブ配信や、視聴期限を設定したオンデマンド配信の活用

を行い、企業説明会の安定配信と運用負荷の軽減を実現しています。

運用負荷の軽減のイメージ

2.オンライン企業説明会の運用課題

オンライン企業説明会は集合型に比べ、特に地方在住の学生にとっては時間と交通費・宿泊費などの削減ができるため、応募しやすくなるメリットがあります。また新型コロナ感染症対策としても有効です。

一方で

  •  集合型に比べてコミュニケーションがとりにくい
  •  説明会の準備や実施が大変
  •  配信時のインターネット回線への不安もあり、テレワーク環境では実施しにくい

といった課題もよく聞きます。
そいった場合に活用したいのが疑似ライブ配信です。

3.オンライン企業説明会での疑似ライブ活用で得られる安定配信と運用負荷軽減

疑似ライブ配信とは、事前に収録していた映像を指定した時間にライブ形式で配信する方法です。
一般的にライブ配信では、配信の停止や映像や音声の途切れといったトラブルのリスクが伴います。こういった事象が発生すると、学生に十分に企業の魅力が伝わらなかったり、場合によっては企業イメージが低下したりする結果につながります。

ライブ配信自体の安定性を増すためには回線や機材の冗長化や必要知識の習得といった方法もありますが、この場合、安定性は増しますが運用負荷も増えてしまいます。疑似ライブ配信を利用することで安定配信と運用負荷軽減の両方が実現できます。

■ ライブ配信の主要リスクポイント

下記は、ライブ配信時の主要リスクポイントです。

ライブ配信の主要リスクポイントの説明図

疑似ライブ配信では事前に動画をアップロード・配信設定します。上記の主要リスクポイント1~3が本番配信中に発生しなくなるため、ライブ配信特有のリスクを低減でき安定配信が実現できます。また疑似ライブ配信では、事前の動画アップロード時にインターネット回線を使用しますが、ライブ配信のように配信時に高速・安定した回線である必要はありません。

疑似ライブ配信中にも、ライブ配信同様にチャットによるコミュニケーションが可能です。当社ではテレワークを推奨しています。配信時のインターネット回線への不安が解消されたため、疑似ライブ配信活用以降は、自宅からオンライン説明会の対応ができるようになりました。
また、企業説明会での登壇は事前の収録で済んでいますので、担当者はチャット対応に集中することができます。「1人での企業説明会実施がより楽になり、かつ学生とのチャットコミュニケーションが丁寧対応できるようになった」と当社の担当者からも好評です。

■ ライブ配信と疑似ライブ配信、運用負荷の比較

当社では例年3月と4月を中心に20回前後の企業説明会を実施しています。下記は、ライブ配信と疑似ライブ配信のタスクを比較した図です。

ライブ配信と疑似ライブ配信、負荷の比較の図

大きく差が出るのが本番部分です。疑似ライブ配信ではチャット対応のみで済みますので、企業説明会のように同じテーマと内容で繰り返し行う配信の場合、トータルでの運用負荷の軽減度は大きくなります。

加えて、チャットについては「開始時/終了時の投稿文」「よくある質問に対する回答」などは、あらかじめまとめておくことで、効率的に対応を行えます。

■ その他のメリット

安定配信と運用負荷の軽減以外にも、疑似ライブ配信には

  •  事前収録なので登壇者のプレッシャーを軽減できる
  •  事前にチェックを行った内容で配信できる
  •  説明会開催ごとの講演内容を均質にできる

というメリットもあります。

4.疑似ライブ配信視聴後の学生の態度変容

ライブ配信を疑似ライブ配信に切り替えた場合、エントリーなどその後の態度変容の成果が落ちるのでは? と心配ではないでしょうか。当社では、視聴予約 > 視聴 > エントリー > Webテスト の流れで進めていますが、ライブ配信と疑似ライブ配信を比較したところ、下記のような結果でした。

ライブ配信疑似ライブ配信
予約者数に対する参加率91.7%80.9%
視聴者数に対するエントリー率46.3%43.8%
エントリー後のWebテストの受験率85.7%84.3%

2021年3月に開催したライブ配信全3回、疑似ライブ配信全7回を対象に比較

比較して、疑似ライブ配信の方が数値の落ち込みはありますが、それ以上に運用負荷の軽減効果が大きいため、当社では2021年4月の企業説明会以降はライブ配信を止め、疑似ライブ配信で開催しました。

5.オンデマンド配信によるオンライン説明会

疑似ライブ配信に加えて2021年に活用を始めたのが、視聴期限を設定したオンデマンド配信です。 オンデマンド配信とは、あらかじめ作成した動画を配信サーバーにアップロードしておき、視聴者の好きなタイミングで見てもらえるように配信することを指します。

視聴期限を設定したオンデマンド配信

当社企業説明会では、オンデマンド配信に視聴できる期間を設定して配信をしています。例えば「4/1」など学生自身の都合の良い日を選んで予約をしてもらい、その日1日だけ視聴できるURLを学生に送付し、学生は期限内に視聴するという流れです。
加えて、尺の長い動画でも視聴してもらいやすいようプレイヤーにチャプターを設定し、動画全体の章立てを把握しやすくかつ見たい部分に遷移して視聴できるよう配信しました。

【参考記事】Equipmedia機能紹介: 配信日時を指定したオンデマンド配信 ~公開期限を設定する~

【参考記事】Equipmedia機能紹介: チャプター機能

人数の公開は控えさせていただきますが、視聴できる日時に制限を設けることで、オンデマンド配信に関わらず、想定を上回るエントリーがオンデマンド配信から得られました。

オンデマンド配信
予約者数に対する視聴率― ※2
予約者数に対するエントリー率35.6%
エントリー後のWebテストの受験率79.5%

2021年3月4月に配信した35日分のオンデマンド配信が対象

2 疑似ライブ配信の見逃し視聴を含んで集計したため数値掲載無し

オンデマンド配信の場合は視聴しながらそのままチャットで質問することはできませんが、当社では採用活用向けにSNSを設けており、質問があればコミュニケーションが取れるように案内しています。SNSを活用することで、オンデマンド配信でも視聴フォローは問題ありませんでした。

6.採用活動にはWeb会議ツールと動画配信プラットフォームの併用がおすすめ

人事部門

採用活動では、ZoomなどWeb会議ツールを使用して面接や内定者フォローなどを行われているご担当者様が多いのではないでしょうか。当社でも、用途に合わせてWeb会議ツールと動画配信プラットフォームを使い分けています。

  •  繰り返し配信を行わないもの
  •  同時刻に集合して視聴やコミュニケーションを行うことが重要なもの
  •  顔を見ながら音声と共にコミュニケーションを行うことが目的のもの

こういった場合は、Web会議ツールの利用が適しています。

一方、同一内容で繰り返し行うオンライン企業説明会のような用途では、動画配信プラットフォームの疑似ライブ配やオンデマンド配信といった機能を活用する方が、安定配信や運用負荷の軽減に効果があり適しています。
そのため、採用活動にはどちらか一つのツールだけではなく、Web会議ツールと動画配信プラットフォームの併用がおすすめなのです。

■ 企業説明会以外でも動画配信プラットフォームは通年活用

当社人事部では、オンライン企業説明会以外にも

など、一年を通して動画配信プラットフォームを活用しています。

動画配信プラットフォームには、当社の「J-Stream Equipmedia」を使用しています。
Equipmediaでは

  •  疑似ライブ配信
  •  日時を限定したオンデマンド配信
  •  ライブ配信・オンデマンド配信へのID/PWの設定
  •  複数部門でのコンテンツ管理に便利なユーザー権限設定

といった機能も備えています。

30日間無料でお試しいただけますのでご興味のある方はお問い合わせください。

J-Stream Equipmediaの詳しい紹介はこちら

以上、オンライン企業説明会の安定配信や運用負荷に課題を感じているご担当者様に向けて、当社の取り組みを元に、動画配信プラットフォーム活用術を紹介しました。

疑似ライブ配信について「もう少し詳しく知りたい」という方に向けて、検討時に知っておくべき5つのポイントをまとめた資料を配布中です。ぜひダウンロードください。

『疑似ライブ 検討時に知っておくべき5つのポイント』をまとめた資料のダウンロードはこちら

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