JストリームBlog

J-Stream Blog

2019.08.21

動画マニュアル内製のコツ ~NG例から学ぶ、伝わりやすさ5つのポイント~

動画マニュアルの活用範囲は広く、お客様向けはもちろん、代理店や従業員、業務の委託先など社内向けでも活躍します。お客様向けはサービスや商品に関わるサポート動画で、「問い合わせ工数の削減」「顧客満足度の向上・囲い込み」「販売や利用促進」などに活用されています。社内向けはいわゆる「業務マニュアル」と呼ばれる、「業務知識やスキルの学習・伝承・均質化」のための従業員教育用途です。

お客様向けで動画マニュアル活用が進んでいる背景には、視聴端末の普及やインターネット環境の整備、コンテンツの充実などに伴う動画視聴の習慣化があります。
従業員向けでニーズが高まっている理由は、労働力不足及び外国人労働者の増加です。「教育担当者の負担軽減」「指導内容の均質化」「教育効果の向上」「隙間時間の活用」といった課題に対し、業務マニュアルの動画化に注目が集まっています。

プロモーション動画や会社紹介動画など感性に訴える要素の強い動画に比べると、動画マニュアルは内製しやすい動画といえます。そこで今回は動画マニュアルの内製をご検討中の企業様に向けて、内製に役立つ5つのポイントをNG例と共に解説します。
※解説は動画比率、横16:縦9でおこないっています。

NG1 字幕がない

「製品の組み立て方を知りたい」「パソコンの調子が悪いので解決方法を探している」といった、いますぐ「解決したいことがある」状態の場合、視聴者は

  • 音を流して動画を視聴しにくい場所にいる
  • 音をオフにしている
  • 音が聞き取りにくい騒がしい場所いる

などの可能性があります。イヤホンを持ち合わせていないかもしれません。

「イヤホンがある」「音を流せる環境で見る」といった、落ち着いた状態で見ることを想定した動画なら字幕は必要ありませんが、そうでない場合は字幕が必要です。
また、視聴対象者に外国人を含む場合は翻訳した字幕が必要になる場合があります。

字幕で大切なのは文字の可読性を確保することです。字幕の文字にフチを付けたり、背景に色ベタを引いたりし、文字の可読性を確保しましょう。

字幕背景に色ベタを引いた字幕の例

色ベタの上に文字を載せることで文字の可読性を確保することができます。色ベタは非透過(透けない)か若干の透過で設定します。字幕が表示される部分の背景には重要な要素がこないよう配慮する必要があります。

字幕は、動画編集時に付ける方法と動画完成後に付ける方法(動画配信プラットフォームで設定・表示)があります。以下にそれぞれの特徴を記載します。用途に合った方法を選びましょう。

特徴
動画編集時に入れる
  • ・文字種類やサイズ、色、間隔、レイアウトなど細かい制御ができる。
  • ・インターネット環境が確保できない場合でも、再生プレイヤーに依存せず字幕を表示できる。
動画完成後に入れる
(動画配信プラットフォームで設定・表示)
  • ・字幕修正がしやすい。
  • ・字幕の多言語対応がしやすい。
  • ・プレイヤーの操作バー表示時も字幕が読みやすい(参考1)。
  • ・字幕の表示/非表示を視聴者が選べる。

参考1:プレイヤーで入れる字幕の例(当社 動画配信プラットフォームJ-Stream Equipmedia)

NG2 どこを指しているのか分からない

Webブラウザで使用するサービスの動画マニュアルで解説します。
こういった動画では「〇〇をクリックしてください」といった説明がよく用いられます。PC画面なのでマウスカーソルも映っています。しかし、マウスカーソルはあまり目立ちません。クリックすべき場所が分かりにくい場合、場所を理解できないうちに次の説明に進んでしまうかもしれません。

こういったことが起こらないよう、クリックすべき場所や注目すべき場所を強調する必要があります。
強調の方法には、「囲み罫」「矢印」「クローズアップ」「ハイライト」などがあり、単体または複数同時に使用します。

下記は、WebブラウザをPCの画面内から収録し動画素材として使う場合の例です。
強調表現は編集時に付けていきます。

NG3 動画が長すぎて視聴しにくい

「長くて視聴が大変」「今どこの手順を説明しているのか分からない」「必要な箇所を見付けられない」といった動画は、視聴率の低下や離脱を招きます。動画マニュアルの長さに「何分でなければならない」という決まりはありませんが、お客様向けの動画の場合2分以内を目安に作成するとよいでしょう。

動画制作の工程は大きく分けて「企画」「撮影」「編集」ですが、企画段階では「コンテ」と呼ばれる動画制作のための設計図を作成します。絵付きで作成することもあれば、文字だけの簡易なものもあります。
コンテ作成時に、字幕またはナレーション用の文字を読み上げ、おおよその秒数を把握しておきます。
2分を超えそうな場合、短くなるよう動画を分割するか視聴しやすい工夫を施す必要があります。

長いまま視聴しやすくする工夫には、「動画編集時に現在地表示要素を加える」「動画視聴ページ(またはプレイヤー)にチャプター設定をおこなう」などがあります。

現在地表示の例

プレイヤーでチャプター設定をおこなった例(当社 動画配信プラットフォームJ-Stream Equipmedia)

業務マニュアルも種類によって適切な長さは異なります。現場で手順がわからない時に見る動画であれば、できるだけ短いほうがいいでしょう。隙間時間で見て学ぶようなタイプの動画であれば5分が一つの目安になります。
長くならないようにするには、企画段階で「1テーマ1動画」や「1手順1動画」を意識し動画が短くなるようコンテを作成します。どうしても長くなる場合は、前述の現在地表示やチャプターを活用しましょう。

NG4 展開が早すぎて分かりにくい

動画マニュアルを作る際、「作り手が動画化する内容を熟知しすぎていて展開スピードが速すぎる」「動画を短くすることに注力しすぎて説明と説明の間が足りない」ということが起こり得ます。

動画の展開スピードは、視聴する人に合わせた適度な速度が重要です。内容をしっかり理解するために、手順の切り替わりの間には若干の余白を設けます。完成前に視聴想定のターゲットに動画を見てもらい、分かりやすさを確認するのもよいでしょう。

NG5 どこに動画マニュアルがあるか分からない

「どこにあるのか分からない」「あることを知らなかった」では動画を作った意味がありません。

お客様サポート目的での活用であれば、検索性を持たせたうえでサポートサイトに掲載しましょう。動画本数が多い場合は動画サイトを構えるのもおすすめです。製品にQRコードを貼っておき動画サイトに誘導したり、紙マニュアルにQRコードを印刷したりといった方法もあります。
問い合わせをくださったお客様に動画を案内することもできます。あらかじめ問い合わせ発生が予測できる場合はその前に、会員様向けにメールで案内するのも有効です。

販促目的の場合Webサイトに動画を掲載します。紙ツールにはQRコードを配置し、動画視聴ページへの導線を確保します。その他、お客様向けにメールを送付し動画視聴を促したり、ツールの一つとして営業担当者に配布したりといった自社メディア活用はもちろん、必要に応じて広告など外部メディアの活用検討をおこないます。

従業員向けの場合

  • 業務システム画面に導線を設置(業務システムの場合)
  • 業務マニュアル用の動画サイトを作り検索できるよう配慮、必要に応じて見るべき動画をプッシュする

など、より多くの人にスムーズに視聴してもらえるよう配慮しましょう。従業員向けサイトがあればそこに導線を設けるのも有効です。

お客様向け従業員向け共に、視聴には動画配信プラットフォームを使うことで視聴状況をログから把握することができます。「どの程度視聴・活用されているのか」「どの動画やどの部分が良く見られているのか」などから、改善点や必要な施策を導き出せます。

以上、動画マニュアル内製をご検討中の企業様に向けて、内製に役立つ5つのポイントをNG例と共に解説しました。

動画マニュアルを作りたいという企業様に向けて、制作に欠かせない企画の進め方や撮影等ノウハウをまとめた実践ガイドを作成しました。
動画マニュアルの内製にご興味のある方はぜひご活用ください。
「動画マニュアル制作実践ガイド」無料ダウンロードはこちら

紙のマニュアルが既にある場合は、より内製しやすくなる動画マニュアル。1本だけ作るのではなく、複数本~大量に作成することが多く、当社でも「自分たちで制作したい」という相談をいただくことがあります。
しかし、内製可能とはいえ知識の習得や動画制作のための時間は必要です。「内製=すべて自分たちだけで」と解釈してしまうと「体制構築から先に進まない」「何本か作ってはみたけれど内容が伝わりにくい」「動画の量産が続かない」といったことになりかねません。

下記に、メリット・デメリットといくつかの内製パターンを書かせていただきます。

メリット・デメリット

メリット デメリット
内製 外注費がかからない。 通常業務以外の時間発生(多)。
体制構築・スキルの習得が必要。
内容によっては実現できないことがある。
外部委託 高品質。
通常業務以外の時間発生が少なくて済む。
外注費の問題(多)。
内製 + 外部委託
(一部をプロに)
外注費と品質のバランスが得られやすい。 外注費の問題(少)。
通常業務以外の時間発生(少)。

内製パターン

制作工程 内製例1 内製例2 内製例3
企画

(1)動画化する対象の選定

(2)コンテ作成

(3)デザインフォーマット作成

撮影 (4)素材収録
(5)素材制作
編集 (6)編集

(7)ナレーション収録、清音

全工程を内製する場合でも、「まずは外部委託、合わせて動画制作のプロに導入支援を受け社内スタッフがスキルを習得、最終的に全行程を内製する」という方法を採られる企業様もいらっしゃいます。
「内製するか」「外部委託するか」「どこまで内製するか」など、ぜひ自社にあったパターンを選び、動画マニュアル制作にチャレンジしてみてください。

当社では、動画の企画制作はもちろん、内製支援など企業の動画活用を支援しています。動画マニュアルにご関心をお持ちでしたらぜひお気軽にお問い合わせください

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連サービス

関連記事

電話でのお問い合わせは

0120-65-8140

TEL03-5765-7000

(受付時間:平日9:30-18:30)

電話でのお問い合わせは
0120-65-8140