【チェックリスト】ガイドラインに基づく
「動画アクセシビリティ対応」を解説

【チェックリスト】ガイドラインに基づく「動画アクセシビリティ対応」

2024年4月の改正障害者差別解消法施行により、企業にはWebアクセシビリティを含む合理的配慮の提供が義務化されました。この要求は動画コンテンツにも及びますが、参照すべき基準は複雑で実務としてどこから着手すべきか判断が難しいという課題が残ります。
本記事では、これから動画のアクセシビリティ対応を推進するDX・コンプライアンス担当者様へ向けて、対応項目を整理したノウハウを提供します。

動画のアクセシビリティ対応で検討すべき
「Web、プレイヤー、コンテンツ」の三要素

動画のアクセシビリティ対応を検討する際、共通の指標となるのが国際規格であるWCAG(Web Content Accessibility Guidelines)および、その日本一致規格であるJIS X 8341-3:2016(WCAG2.0に一致)です。

動画配信におけるアクセシビリティ確保には、これら基準に基づき、大きく分けて以下の「三つの範囲」での検討が必要となります。

動画のアクセシビリティ対応で検討すべき「Web、プレイヤー、コンテンツ」の三要素
※3つの範囲全ての対応によって包括的なアクセシビリティを実現する

1.ウェブサイト:

  • ページ全体の構造と文書構成、ナビゲーション
  • WCAG適合の土台となる要素であり、スクリーンリーダーによる正確な読み上げや適切なHTML構造が求められます。

2.動画プレイヤー:

  • 再生、停止、音量調整、シークバーなどの操作インターフェース
  • マウスだけでなくキーボードのみでの操作性や、操作要素の視認性が重要ポイントとなります。

3.動画コンテンツそのもの:

  • 映像、音声、代替情報(キャプション等)
  • 耳で聞こえる情報のテキスト化(キャプション/字幕)や、目で見る情報の音声化(音声解説)といった代替情報の提供が求められます。

実務担当者向け「動画のアクセシビリティ対応チェックリスト」

ここで提示するチェックリストは、WCAG等の公的基準に基づき、特に動画コンテンツにおける対応の重要性が高い要件(レベルAまたはレベルAA)を整理したものです。アクセシビリティ対応の第一歩を踏み出すための「要件定義のたたき台」としてご活用ください。

チェックリストの役割
要求される基準へ完全に適合するには、さらにWebサイト全体の最適化に向けた詳細な対応が必要となりますので予めご注意ください。

    聴覚・視覚への代替:動画コンテンツ側の必要要件

    動画の内容を「聴覚」または「視覚」に頼れない利用者が、情報にアクセスできるようにするための要件です。

    Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.2 (日本語訳)

    分類何をすべきか基準とレベル
    キャプション同期したキャプション(字幕)の提供。効果音、音楽、話者の特定など、動画理解に必要な全ての音声情報を文字で表示。1.2.2 キャプション(収録済)A
    書き起こし/代替音声情報がない映像や、音声解説がないメディアに対し、内容を網羅した代替コンテンツ(書き起こしテキスト)を提供すること。1.2.1 音声のみ及び映像のみ(収録済)A
    1.2.3 音声解説、又はメディアに対する代替(収録済)A
    音声解説視覚的な情報(動作、表情、場面の移り変わりなど)が理解できるよう、音声解説を提供すること。1.2.5 音声解説(収録済)AA

    操作の確実性:プレイヤー側の必要要件

    支援技術の利用者やマウス操作が困難な利用者が、動画プレイヤーを円滑に操作できることを保証します。

    Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.2 (日本語訳)

    分類何をすべきか基準とレベル
    キーボード操作
    プレイヤー上のすべての機能(再生、停止、音量など)を、キーボードのみで操作できるようにすること。

    2.1.1 キーボード A
    キーボードトラップ回避
    キーボード操作でプレイヤーにフォーカスが当たった後、確実にそこから抜け出せるようにすること(閉じ込めを回避)。

    2.1.2 キーボードトラップなし A
    自動再生の制御
    3秒より長く自動再生される音声に対し、一時停止、停止、または音量調整ができるメカニズムを提供すること。


    1.4.2 音声の制御 A
    動きの停止
    自動で切り替わるコンテンツ(スライドショーなど)がある場合、利用者が一時停止、停止、非表示にできる機能を提供すること。

    2.2.2 一時停止、停止及び非表示 A
    フォーカスの可視化キーボード操作時に、フォーカスインジケーター(選択中の要素を囲む枠線など)が視覚的に明確に表示されること。
    また、隠されないフォーカスも考慮すること。
    2.4.7 フォーカスの可視化 AA
    2.4.11 隠されないフォーカス(最低限) AA
    ターゲットサイズポインターの入力対象(再生ボタンなど)の大きさは、24×24 CSSピクセル以上を確保すること(例外規定あり)。2.5.8 ターゲットサイズ(最低限) AA (WCAG 2.2)
    ドラッグ操作代替ドラッグ動作を用いる機能(例:シークバー操作、リストの並べ替え)は、ドラッグせずにシングルポインタ(タッチ、クリックなど単一の操作)で完遂できる代替手段を提供すること。2.5.7 ドラッグ動作 AA

    多くの企業が直面するWebサイト全体の最適化に加えて、このチェックリストで明確になったプレイヤーやコンテンツの要件をすべて自社開発だけで満たそうとすると、実装に時間とコストがかかります。

    動画のアクセシビリティ対応に配慮した動画配信プラットフォームを活用すれば、いくつかの実装の課題を事前に解消し、WCAG基準の達成を効率的に加速できるでしょう。

    動画アクセシビリティ対応を支援する動画配信プラットフォーム

    動画のアクセシビリティ対応に関する要件のすべてを自社開発で満たすには、技術的ハードルと開発工数が必要となります。
    J-Stream Equipmedia(EQ)は、動画プレイヤーおよびEQポータル機能においてウェブアクセシビリティ対応を強化しましたので、お客様の動画のアクセシビリティ対応に関わる負担を軽減できます。

    プレイヤーとポータルサイトで誰もが使える動画視聴体験を提供

    EQは企業・自治体のWebサイトや社内ポータルにおいて、誰もが使いやすい動画視聴体験を提供できるようになりました。

    EQ 動画プレイヤー:視認性・操作性の向上

    • キーボード操作への対応
    • スクリーンリーダー対応
    • 視認性の改善

    EQ ポータルサイト:すべての利用者に配慮

    • HTML構造の最適化
    • 可読性・視認性の向上
    • 代替テキストのサポート

    EQの公的な適合実績
    EQは、最新の国際規格であるWCAG 2.2およびJIS X 8341-3:2016に基づき、専門機関による厳格な適合検査を実施しました。検査は適合レベルAAを目標とし、一定の適合状況を確認しております。

    動画のアクセシビリティ対応を成功に導くために

    本記事のチェックリストは、動画のアクセシビリティ対応における一つのスタートラインとなります。
    その後の実装フェーズにおいて、J-Stream Equipmedia(EQ)はWCAG2.2に基づく適合性を公開したオンライン動画プラットフォームとして、貴社のコンプライアンス対応を支援します。

    アクセシビリティ対応における実装の負担を低減 

    ポータルサイト機能も含めたプラットフォーム全体がJIS X 8341-3:2016 レベルA 一部準拠、レベルAA配慮に対応しており、Webサイト・操作性・動画コンテンツの要件達成に関わるご負担を大幅に低減します。

    継続的な進化でお客様を支援

    Jストリームが提供する法人向け動画共有・配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」(EQ)は、今後もアクセシビリティ対応の継続的な改善と、多様な利用環境への対応を強化し、お客様の中長期的なコンプライアンス維持を支援します 。

    アクセシビリティ要件に対応した動画配信プラットフォームの導入は、動画のアクセシビリティ対応に取り組むうえで迅速な解決策となります。
    詳細な機能については、以下よりお問い合わせください。

    法人向け動画共有・配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」(EQ)の資料ダウンロードはこちら(無料です)

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