愛媛県を放送対象地域とされる南海放送様では、紙の町「四国中央市」の夏を彩る「書道パフォーマンス甲子園」の地上波中継をされています。15回目となる本年は地上波中継に加え、放送エリアを越えてより多くの方に番組を届けるため、南海放送様として初の無料“地上波リアルタイム配信(インターネット同時配信)”を実施されました。
南海放送アプリとWebサイトで実施された地上波リアルタイム配信のための動画配信プラットフォームには、「J-Stream Equipmedia」を採用いただいています。
実施成果・導入効果
- 地上波リアルタイム配信を実施、自局放送エリアを越えてコンテンツを配信
- 動画配信プラットフォームに「J-Stream Equipmedia」を採用、配信を自社でしっかりコントロール
- 自社アプリ・Webサイトで最大同時接続数約1,300・累計視聴者数約1.3万人、非常に満足な結果に
「書道パフォーマンス甲子園」15年目の節目に、地上波リアルタイム配信を企画
地上波リアルタイム配信の前に、「書道パフォーマンス甲子園」の成り立ちについてお話しさせていただきます。「書道パフォーマンス甲子園」開催の会場は良質の紙を生産する町として栄え、紙製品出荷額全国1位の愛媛県四国中央市です。
そもそもの始まりは2001年頃、四国中央市にある愛媛県立三島高等学校の書道部員たちが、高校の文化祭や地元イベントなどで「書道パフォーマンス」を始めたことでした。活気を失っていた自分たちの町を盛り上げようという思いからです。
書道パフォーマンスとは、音楽に合わせて踊りながら、大きな用紙に筆をふるって字や絵をかくという、書道と踊りと音楽が融合されたものです。
三島高校書道部のドキュメンタリー番組を手掛けていた南海放送の制作ディレクターが2008年、四国中央市に“甲子園”の開催を提案。同年7月に「第1回書道パフォーマンス甲子園」が地元商店街で開催されました。
第1回は出場校3校でしたが、第15回目の今年は全国31都道府県から102校の応募があり、厳正な審査を経て20校が本選に出場しました。
15年目の節目となる今年は、番組プロデューサー・ディレクターの強い想いを受け、自局の放送エリアを越えて、より多くの方にリアルタイムで届けるため無料で地上波リアルタイム配信をすることにしました。
動画配信プラットフォームに「J-Stream Equipmedia」を採用、配信を自社でしっかりコントロール
南海放送では以前よりYouTubeも活用しています。今回は無料でのインターネット配信を想定していたため、YouTubeの使用も候補に上がりました。しかし書道パフォーマンスでは音楽も大切な要素です。楽曲の権利処理をクリアしていたとしても、YouTubeではアカウントが誤って停止処理を受ける可能性もあり得ると判断し、自社でしっかり配信をコントロールできる動画配信プラットフォームを使用することにしました。
J-Stream Equipmediaを採用した一因には、2015年にローンチした南海放送アプリがありました。南海放送アプリは自局での使用に加え、系列を超えて全国20局にライセンス契約を結び提供しています。その局を一堂に会して定期的に情報共有をしているのですが、そのうちのある局でEquipmediaの利用実績があり、アプリでの実装が技術的に問題ないと分かっていました。そこで実績ある動画配信プラットフォームとして、 Equipmediaを候補に検討しました。
採用決定のその他の理由としては、価格面でも予算に合うという点に加え、営業担当者の対応力や信頼感もありました。実際、トライアルから本番実施までしっかり寄り添ってくれ、南海放送として初の試みを無事やりきることができました。
アプリ・Webサイトでのインターネット配信で最大同時接続数約1,300・累計視聴者数約1.3万人、非常に満足な結果に
配信は南海放送アプリに加え南海放送のWebサイトでも行いました。配信の機材構成など冗長化もおこない本番に臨みました。
結果は、最大同時接続数約1,300・累計視聴者数約1.3万人。私どもの想定以上の結果に非常に満足しています。コロナ禍で観戦制限されたため会場に来られなかった愛媛県内の関係者やファンのみならず、県外の出場校の関係者、さらには全国の書道パフォーマンスのファンの方にインターネット配信で同時に見られるようになったということで、取り組みを評価する声や喜びの声をたくさん頂戴しました。
地方局では地域の魅力を全国に発信していくことが重要、今後も取り組みを深めていきたい
当社は、地方局の重要な役割は「地域社会に密着しその魅力をコンテンツとして全国に発信していくこと」であると確信しています。今回Equipmediaを用い全国に「書道パフォーマンス甲子園」を無料配信できたことは、社内からも高く評価された取り組みとなりました。
楽曲などの権利処理が包括的に行えるテレビ放送に比べ、現状インターネット配信ではその条件が異なるという課題はあるものの、今後もインターネット配信は必要な取り組みです。その際重要になるのがコストと収益化です。
「J-Stream Equipmedia」では、ADサーバーと連携し動画広告付きの配信を行うことも可能ということで、今回は無料配信でしたが、今後は動画広告で収益を上げることも検討していきたいと考えています。今後もJストリームの支援に期待しています。
ご利用サービス
J-Stream Equipmedia
企業における使いやすさと充実した機能を備えた動画配信プラットフォームです。
動画マーケティングや企業プロモーション用途だけでなく、企業内の情報共有や教育・研修まで幅広く利用されており、導入実績数は国内最大級です。