- パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社様は、全世界の従業員に対して経営者メッセージの即時共有を必要としていました。
既存の社内ネットワークでは負荷の問題で全社向け配信の実現が難しい状況でしたが、エンタープライズCDNサービス「Kollective SD ECDN」の導入によりこれを実現されています。
動画をいつでも自由に見られる環境を実現したことで、様々な部署で動画の活用が促進され、業務効率化に役立っています。
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ー これまでの社内への情報共有と導入の背景は?
経営幹部と社員が一体になって物事を共有するために動画でメッセージを届けたい
2017年4月に樋口泰行社長※が就任したころから社内のカルチャー&マインドの変革が始まりました。経営幹部のメッセージ伝達は総合集会からオールハンズMTGへと名称が変わり、経営幹部と社員が一体になって物事を共有するようになってきました。
オールハンズMTG開始当時は、遠方や参加できなかった社員への共有を録画したビデオの集合視聴と、イントラサイトの記事で行っていました。しかしこれは運用も大変で、録画ビデオの集合視聴は本当に見たかどうかの手ごたえもなく、社長からはメッセージをすぐに動画で届けたいという相談を受けていました。
※氏名の正式表記は下記の通りです。
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IT革新推進部
ICTインフラ・ソリューション革新課
課長
松井 和重 様
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ー 社内向け動画配信の課題は?
全社向け動画配信に必要なネットワーク増強はコストがかかりすぎる
全社向けに動画配信を行うにはギガクラスのネットワーク帯域が必要です。しかし弊社では主要拠点でも300~400Mbps程度のネットワーク帯域でスペックが足りませんでした。
そのため帯域の増強コストを試算したところ、全拠点のネットワーク増強は年間で数十億円以上かかる試算になってしまい、社内拠点にキャッシュサーバーを設置する方法も検討したものの、やはりコストがかかり、各拠点へのメンテナンスなどの運用が回るイメージが持てませんでした。
ー Kollective選定の理由は?
既存ネットワークを変えることなく、負荷をかけない配信ができること
既存ネットワークの変更・負荷なく全社向け動画配信を実現できること、検証環境の提供があり実際に導入効果を確認できたことが導入の大きなポイントです。
SAMLの認証サポートがあったので、認証基盤と連携したセキュアな対応が比較的簡単に実現でき、そのほかにも必要としているセキュリティの基準を満たしていて安心して使うことができました。
ー 活用状況について
オールハンズMTGに加えてトレーニング動画など様々な部門で動画活用が盛り上がっている
メインコンテンツは社長のオールハンズMTGがあり、事業部ごとのオールハンズMTGもあります。他にも全社向けのコンプライアンス教育動画やトレーニング動画など、人事・総務・経理・広報など様々な部門で動画が活用されていて、今後はさらにトレーニング動画が増えてくると考えています。
サービス導入から約1年半で動画は24種類、200本以上になっています。
ー 導入後の社内変化と今後について
社員からの評価は上々、カルチャー&マインド変革に対する加速の一助となった
カルチャーが変わってきています。これは全社的に推進するカルチャー&マインドの変革の影響が大きいのですが、動画でメッセージを出せることは変革を加速させる要素になっていると思っています。自由に自分の時間にあわせて動画が見れるようになったので、業務効率に役立っていると社員からの評判は良いですね。
今後については、まずはライブ中継で会場に来て見られない社員でもリアルタイムに視聴できるようにしたいと考えています。その次はプログラムファイルなどの配信でも活用を検討したいと思います。
これから動画の導入を考えている方へお伝えしたいのは、Kollectiveによってネットワークの増速コストはかなり安くなると思っているということです。我々と同様にネットワーク帯域を必要最小限にとどめている企業も少なくないと思うので、動画を配信しようという場合には、Kollectiveはものすごく有効だというのが導入した感想です。既存のネットワークを全く変えていませんので。
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エンタープライズCDNサービス「Kollective SD ECDN」はコンテンツ配信の帯域消費を90%削減し、社内ネットワークを高速・安定化させることができます。 社内ネットワークの問題で高画質の動画が流せない、ソフトウェアアップデートの負荷を分散したいなどの課題を解決します
事例のポイント
既存ネットワーク環境に手を加えることなく全社向けの動画配信を実現
環境が整い様々な部署で動画活用が活況
Kollectiveには検証環境や管理・セキュリティの機能が充実しておりスムーズに導入