2025.11.18

Webサイトの安定性向上や表示速度改善は、ユーザー体験に直結する重要な要素です。特に、アクセスが集中するキャンペーン時や動画配信などでは、オリジンサーバー(コンテンツが実際に格納されているWebサーバー)への負荷が高まり、表示遅延やエラーの原因になることもあります。
こうした際に活躍するのがCDN(Content Delivery Network/コンテンツ デリバリー ネットワーク)と呼ばれるサービスですが、このCDNを多段的に構成することで、オリジンサーバーの負荷をさらに軽減できるのが、JストリームのCDNサービス「J-Stream CDNext」の「オリジンシールド機能」です。
「オリジンシールド機能」は、CDNのキャッシュサーバー間でコンテンツを共有することで、オリジンサーバーへのアクセス回数を減らし、負荷を軽減する仕組みです。
CDNサービスを利用していても大規模なアクセスが発生すると、キャッシュに存在しないコンテンツや、キャッシュの有効期限が切れたコンテンツを取得するために、複数のキャッシュサーバーが同時にオリジンサーバーへリクエストを送ることがあります。このような状況では、オリジンサーバーにリクエストが集中し、負荷が急激に高まります。
「オリジンシールド機能」があれば、オリジンサーバーの手前に“シールドレイヤー”を設け、キャッシュサーバー同士がコンテンツを共有することで、オリジンへのアクセスを最小限に抑えることができ、より安定的にオリジンサーバーを守ることができます。
複数のキャッシュサーバーが同時にリクエストを送ることで、負荷が急激に高まる。

オリジンサーバーの手前に“シールドレイヤー”を設け、キャッシュサーバー同士がコンテンツを共有することで、オリジンへのアクセスを最小限に抑える。

「オリジンシールド機能」の導入により、Webサイトの配信環境に以下のような効果が期待できます。
複数のエッジロケーション(CDNの拠点)からのリクエストをオリジンシールドが集約します。オリジンサーバーへの直接アクセスを減らすことができ、CPUや帯域使用率が下がり、安定性が向上します。
同一コンテンツに対するリクエストが複数の端末から同時に発生した場合でも、オリジンシールドがそれらを集約してくれます。オリジンサーバーへの重複したリクエストを防ぎ、キャッシュの利用効率を高めることができます。
キャッシュ効率の向上により、ユーザーへのコンテンツ配信がよりスムーズになり、Webサイトの表示速度が改善されます。
「オリジンシールド機能」は、J-Stream CDNextの管理コンソール上から適用可能です。オリジンサーバーの負荷が気になる方や、キャッシュHIT効率を高めたい方には、Webサイトの安定運用を支える強力な味方となるでしょう。
Jストリームでは、今後もJ-Stream CDNextの進化を通じて、より快適なWeb体験の提供を目指してまいります。

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