医師向けのWeb講演会は、手軽・効率的に情報収集できる場として、広く活用されています。では医師が「視聴しよう」と決める要因は何でしょうか。Jストリームが2025年2月に実施した調査では、医師がWeb講演会を選ぶ際の“決め手”が明確になりましたのでご紹介します。
全ての調査項目と結果をご覧になりたい方は、下記より調査資料をダウンロードしてご確認ください。
製薬会社主催の講演会に対する医師の評価 《2025年調査》
《 目次 》
本記事ではホテルや会議室などの会場やスタジオでの講演をインターネット上で配信する形の講演会「Web講演会」に対して、会場参加で行われる講演会を「リアル」と表記しています。
「Web講演会・イベント開催を視聴する決め手」について質問したところ、最も重視されていたのは「講演タイトル」「時間帯」51.6%でした。次いで「講演者」49.3%という結果になりました。
医師は日々多忙な中で情報収集を行っており、「自分の診療に役立つかどうか」を瞬時に判断しています。講演タイトルは具体的かつ明確なキーワードを盛り込むことが必要でしょう。
また、演者の専門性・知名度の影響も大きいといえます。講演医師の実績や知名度は、視聴意欲を高める大きな要因であるといえるでしょう。
講演タイトルと同率で1位となった「時間帯」は、医師向けに関わらず一般の講演会でも重視される要素といえるでしょう。視聴対象者がより参加しやすい時間帯を見定めて開催したり、1日に複数回開催して参加しやすくしたり、見逃し配信を用いたりと様々な検討ができるでしょう。
今回調査でも、また昨年度実施した調査でも医師に参加しやすい時間帯を質問していますのでご紹介します。
前回調査(2024年3月)と同様で、「Web講演会の参加しやすい時間帯」は、平日夜(19~22時台)が最も多く58.9%、次いで平日夕方(16~18時台)が32.0%となりました。大幅に傾向は変わっていませんが、平日は早朝~夕方が上昇傾向にあり、休日は午前~夜の間の多くが減少傾向にあります。
※前回調査(2024年3月)の項目と、今回調査(2025年2月)の比較
「Web講演会・イベントの理解しやすい構成」について質問したところ、「理解しやすいWeb講演会・イベントの構成」は「1名での講演」で58.4%となりました。
調査では、年代別の集計も行っています。若手医師(30~40代)と中堅医師(50~60代)でほぼ同様の傾向でしたが、若手医師のほうが「ディスカッション」の割合が若干高いという結果になりました。
どういった構成がよいかは、講演会の尺やテーマとも関連のある要素です。講演会の目的とも照らし合わせながら決定する必要があるといえるでしょう。
調査では「印象に残ったWeb講演会のテーマ」についても質問しています。
Web講演会・イベントのテーマで印象に残ったものは、「新薬の情報」が63.5%でした。「最新のエビデンスの情報」が62.6%、「現在使っている処方薬の情報」が53.9%で続く結果となりました。
印象に残ったWeb講演会のテーマは自由記述でも回答してもらっており、回答した医師の所属診療科別にまとめていますのでサマリーをご紹介します。
全診療科における印象に残ったWeb講演会で最も多かったのは、各疾患の新薬と既存薬の有効性と安全性データについて、治療の変更(ガイドラインなど)でした。
また、がん治療薬(がん治療の最前線や薬剤の治療ライン・患者タイプなど)の講演が多い結果となりました。
下記は、診療科別の回答のサマリーです。調査結果のレポート内では診療科別の結果もご紹介していますのでご興味のある方は、ぜひダウンロードしてご覧ください。
以上、2025年2月にJストリームが行った医師へのアンケート調査の結果から、「Web講演会・イベント開催を視聴する決め手」「Web講演会・イベントの理解しやすい構成」「Web講演会・イベントのテーマで印象に残ったもの」を紹介しました。
Web講演会は、多忙な医師にとって、手軽・効率的に情報収集できる場です。また、前回調査(2024年3月)と同様に、処方に有用な情報源「Web講演会」68.5%として評価されています。
医師の働き方改革施行以降、情報収集にかけられる時間は減っており、今後も限られた時間や隙間時間を利用して情報を収集したいというニーズに応える取り組みが必要といえるでしょう。
今回紹介した項目も含め、調査資料では以下の内容をご確認いただけます。
調査結果詳細❶ 参加状況・処方への影響度に関して | ・講演会の増減(リアルとWeb合計) ・医師の講演会参加状況 平均参加回数 ・医師の講演会参加状況 製薬企業別 ・医師の講演会参加状況 製薬企業別 平均参加回数 ・処方に有用な情報源 ・Web講演会による処方への影響度 |
調査結果詳細❷ 参加しやすさや認知経路に関して | ・Web講演会の参加しやすい時間帯 ・Web講演会の適当な時間の長さ ・Web講演会の認知経緯 ・会員登録をしているメディア ・一日の中で情報収集にかけられる時間 ・最適な情報収集時間帯 |
調査結果詳細❸ 視聴の決め手や内容に関して | ・Web講演会・イベント開催を視聴する決め手 ・Web講演会・イベントの理解しやすい構成 ・Web講演会・イベントのテーマで印象に残ったもの ・印象に残ったWeb講演会のテーマ |
調査結果詳細❹ フォローアップや講演会後に関して | ・講演会参加後の製薬企業のフォローアップニーズ/必要とするフォローアップ内容 ・フォローアップの満足度 ・フォローアップの不満足の理由 ・Web講演会後に望ましいコンテンツ |
調査結果詳細❺ 課題や要望、期待に関して | ・Web講演会へ参加する際の課題 ・講演会・イベントによる情報収集の効率化の課題 ・今後の講演会への要望 ・今後のWeb講演会への要望 ・情報収集効率化に繋がるもの ・情報収集の効率化で、製薬メーカーへの期待 ・患者への情報提供による効率化で製薬メーカーへの期待 |
全ての調査項目と結果をご覧になりたい方は、下記より調査資料をダウンロードしてご確認ください。
【調査方法】医師向けインターネットアンケート
【調査対象】200床以上の規模の病院の勤務医
【有効回答】219名(内訳:30代…21名、40代…64名、50代…78名、60代…56名)
【調査期間】2025年2月
Jストリームの
ソリューションに
興味をお持ちの方は
お気軽に
お問い合わせください。