「CDN」「マルチCDNサービス」導入で地方競馬関連サービスのトラフィック増加対応とCDN障害対策を実施、システムの安定性を向上

株式会社ｅパドック様

IT・情報通信

ご利用サービス：

J-Stream CDNext / マルチCDNサービス

ご利用ケース：

配信の高速化・サイト負荷対策

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東京都競馬様の関連会社であるeパドック様は、地方競馬インターネット投票サービス「SPAT4」や「南関東4競馬場公式ウェブサイト」の開発・運営・管理などを担われ、インターネット経由の馬券購入やレース中継など地方競馬へのアクセスをより快適にすることに貢献されています。
これらシステムは、地方競馬の盛り上がりとともに順調に利用を伸ばされてきました。2020年からはコロナ禍の巣ごもり需要を受けさらに利用が拡大、トラフィック増加への対応や安定配信への対策が急務となっていました。

公営競技に関わるシステムの安定性は非常に重要です。eパドック様は、サーバーのアクセス負荷分散のためにＪストリームのCDNサービス「J-Stream CDNext」を導入、加えてCDN障害発生対策として「マルチCDNサービス」を導入され、システムの安定性向上も実現されました。

eパドック様が開発・運営・管理を担当されている地方競馬関連サービス（一部）
SPAT4／SPAT4公式アプリ／ SPAT4プレミアムポイント

実施成果・導入効果

安定性のあるCDNサービス「CDNext」によりサーバー負荷分散を実現
「マルチCDNサービス」を導入、CDNの障害発生時にもDNSの自動切り替えで配信継続が可能に

【インタビュー対応いただいたお客様】　株式会社ｅパドック　事業推進部　システム課　坂村望様

会員数やアクセスが伸びる中、トラフィック増加対策とシステム安定性への取り組みが急務に

当社は東京都競馬の関連会社です。地方競馬インターネット投票サービス「SPAT4」、南関東4競馬場公式ウェブサイト、それらに不随するシステムやポイントサービス（SPAT4プレミアムポイント）などを含め、開発・運用・管理を担っています。最近では、SPAT4公式アプリもリリースしました。

Webサイトやアプリなど便利にご利用いただける環境が整ってきたことに加え、地方競馬の盛り上がりとともに順調に会員数やアクセス数が伸びていました。
加えて、コロナ禍の巣ごもり需要を受けさらに利用が拡大しました。注目のレースなどではアクセスが非常に集中します。トラフィック増加への対策や、システム安定性への取り組みが急務となっていました。

安定性を高く評価し、ＪストリームのCDNサービス「CDNext」を導入

当社が担当しているシステムは、南関東４競馬場主催者様が提供する在宅投票サービスをはじめ、地方競馬に関連したシステムです。そのため、地方競馬を楽しまれる会員様に快適にご利用いただく観点でサービスの安定稼働は欠かせません。
サーバーのアクセス負荷分散のためのCDNサービス選定では、これまでの障害発生状況から安定性の高さを評価しCDNextを導入しました。

CDNの障害時対策についても検討を開始

CDN自体、内部で冗長化されたシステムです。安定性の高さも理解しています。しかしどんなシステムでも障害発生の可能性はゼロではありません。先ほども述べたように当社は安定性を重視しています。高い水準での安定性を保つため、CDN導入と並行してCDNの障害対策についても検討を開始しました。

現在採用しているのは、通常時はメインとしてCDNextを用い、バックアップにオリジンサーバーを位置づける構成です。

ただし、メインとバックアップの切り替え（DNSサーバーの切り替え）は、手動ではどんなに早く対応しても数時間はかかってしまいます。競馬場では1レースが30分程度の間隔で開催され、SPAT4は全国の地方競馬の馬券を発売している状況で、数時間のダウンは許容できるものではありませんでした。素早い切り替え、つまり自動での切り替えの仕組みが必要でした。

DNS自動切り替えの仕組みとして、十分な環境準備や試験を経てマルチCDNサービスを導入

DNSサーバーの短時間での切り替えに最適だったのがＪストリームのマルチCDNサービスです。十分な環境準備や度重なる打ち合わせ、疑問の解消等を経て本格稼働に至りました。こうしたＪストリームのサポート面の手厚さも評価しています。

CDNの稼働をNS1がモニタリング、障害発生時にはDNSを自動で切り替え

地方競馬関連サービスでのCDN・マルチCDN導入、ｅパドック様　現在のご利用イメージ（CDNの稼働をNS1がモニタリング、障害発生時にはDNSを自動で切換え）

CDNextの稼働はマルチCDNサービス（NS1）により、定期的にモニタリングされています。もちろんこれまでCDNextで障害は起こっていませんが、万が一CDNextに障害が発生した場合には、数分でオリジンサーバーからの配信に切り替わるようになっています。

今後は第二のCDN導入を進め、より堅牢な環境を構築していく

現在、南関東4競馬場公式ウェブサイトのリニューアルを進めています。こちらのサイトでもCDNextやマルチCDNサービスの導入を進めています。またこれらと並行して、第二のCDN選定を行っています。複数のCDNを利用することで、障害対策としての環境向上に加え、大規模なトラフィックへの対応や配信の最適化も実現することができます。