- 福岡県を放送エリアとする九州朝日放送様は、2018年8月23日~26日の4日間に渡り開催された「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント2018」でテレビ放送と同時にWebサイトでも複数のカメラでのインターネットライブ配信を実施しました。
Webサイトでは、コース上に設置された3台のカメラ映像と、大会終了後に行われるアプローチコンテスト映像、8番ショートホールの完全実況付き映像の計5チャンネルのライブ配信を行いました。広告についてはすべての映像にプリロール形式の動画広告を挿入し、8番ショートホールの映像にはミッドロール形式の動画広告を、任意のタイミングで挿入しました。
ミッドロール広告の挿入にはコアの仕組みとして、AWS Elemental MediaTailorを利用し、サーバーサイド動画広告挿入(SSAI)システムを1週間という短期間で導入しました。AWS Elemental MediaTailorを利用したSSAIライブの実施は国内初の実施例となります。
Jストリームは、広告付きライブ配信についての案件ディレクションを担当し、SSAIシステムの開発、運用者向けGUI構築、配信プレイヤー制作、配信CDN、ADサーバーなど必要となるすべての要素をワンストップで提供しました。
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ー SSAIを活用したライブ配信を実施することになったきっかけは?
2年前から動画広告の配信方法を模索
「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」のインターネットライブ配信自体は2年前から開始し今回で3回目となるのですが、ライブ配信を始めた当初より最適な動画広告の配信方法を模索してきました。映像をスイッチングして広告配信を実施したこともありましたが、それでは視聴回数等のログが集計できないといった課題があったので、
○出稿いただいた広告主様の動画広告が確実に配信できること
○視聴回数などの広告主様への報告に必要となるログが集計できること
という条件を満たす方法で今回は実施したいと考えていました。 -
総合編成局 メディア戦略部
水口 剛 様
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ー なぜJストリームをパートナーとして選定したのか?
すべての要件を網羅して魅力のある提案が決め手
パートナー選定では「同時接続数が多くてもストレスなく動画が閲覧できること」「広告動画が確実に配信できること」「ミッドロール広告を送出するオペレーションが簡単なこと」「コストが安いこと」などを総合的に比較しました。Jストリームに決めたのはすべての要件を網羅した魅力的な提案をいただいたのが理由です。
ー ライブ配信を実施しての効果は?
想定を上回る視聴回数
考えていたよりも多くの方にライブ配信を視聴いただき、想定の視聴回数を上回る数字を残すことができました。また、多くの方に視聴いただいた今回のライブ配信ですが、視聴者から「見えない」などの苦情はありませんでした。担当者としては無事ライブ配信を終了できてホッとしています。目標数値を達成でき、視聴回数などの正確なログも取得できたので、ひとつ今後の指標を作れました。
このような状況から来年もライブ配信は実施することになりそうです。
ー Jストリームの評価ポイント
サービス面、サポート面、納期面をそれぞれ評価
まずサービス面では「スマートフォンに対しても安定した配信が実施できたこと」が良かった点です。次にサポート面では「事前の設定を期日までにしっかりと実施してもらえたこと」、「当日現場でもサポートしてもらえたこと」がライブ配信をスムーズに開始・終了できた大きな要因だと感じています。あと実施を決めてから当日まで約1ヶ月程度しかありませんでしたが、その中でも必要となるシステムなどをスケジュールに合わせて用意いただけた納期面でも対応力の高さを感じました。
サーバーサイド動画広告挿入(SSAI:Server Side Ad Insertion)
サーバーサイド動画広告挿入とは、動画配信システム側で動画コンテンツに動画広告を挿入し、1本の動画ストリームに統合して配信する技術方式です。従来のクライアントサイド広告挿入に比べ、視聴体験や動画広告のリーチ拡大における技術的な課題を解決する手段として、サーバーサイド動画広告挿入が昨今脚光を浴びています。
「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント2018」では、AWS Elemental MediaTailorを利用したサーバーサイド動画広告挿入(SSAI)ライブを国内で初めて実施されました。
事例のポイント
国内初のAWS Elemental MediaTailorを利用したSSAIライブ
短期間でシステムを用意、SSAIライブを実施
Jストリームは広告付きライブ配信の案件ディレクションを担当し、実施につき必要となるすべての要素をワンストップで提供