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ー 2年連続で「HOT WAVEももいろクローバーZ 2017年総ざらいスペシャル」のIPサイマル放送を実施した経緯は?
前年(2016年)の放送が視聴者、関係者ともに好評
前年はテレビとインターネットでのライブ配信を同時に行うのは初の試みでしたが、視聴者からは「どこでも見られるのがよかった」「また実施して欲しい」など非常に良い反応をもらうことができました。また、前年のライブ配信を見た社内の別番組担当者からも「ライブ配信を行いたい」という声が上がるなど関係者からの評価も上々でした。
このように社内外ともに評価の高い状況だったので、今回のライブ配信の実施は比較的早い時期から決めていました。 -
編成局ICT・新事業推進部
次長
越智 俊貴 様
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ー ライブ配信を実施しての効果
アクセスが前年比140%
番組出演者のファンが多いので、前年も多くの方がインターネットでのライブ配信を視聴してくれましたが、今回はそれを上回る前年比140%ものアクセスがありました。それに加えて、ライブ配信でも視聴者にはできるだけきれいな画質で届けたいと考えていたので、今回はビットレートを昨年の2倍(1Mbps→2Mbps)としました。アクセスが増え、ビットレートも高くしたことで、サーバーの負荷も前年に比べ上昇しましたが、「マルチCDNサービス」を利用することで安定的な配信を実現し、前回同様トラブルなくライブ配信を成功させることができました。
視聴者からは「HOTWAVE同時配信、本当助かる(^^)いつも見たいと思っていたので。テレ玉さんありがとう」「ありがとうございまーす!PCの前で正座待機します」のような嬉しいコメントをいただき、改めて今回も実施してよかったと感じています。
マルチCDNサービスは都道府県とインターネットサービスプロバイダ(ISP)の組み合わせで最適なCDNの選択ができるサービスだと説明を受けていましたが、実際の結果をみてみると、特に地方のISPなどではCDNの振分結果がわかりやすくでており、CDNとISPの相性などもパフォーマンスに影響があることが実感できました。
ー 今後の展開
様々な番組で定期的なライブ配信に取り組んでいきたい
ライブ配信のアクセスが増えたことや、視聴者からのコメントからも、地域や視聴場所を選ばずに視聴できるインターネットでのライブ配信が必要とされていることを実感しています。
このような世の中の流れから、いつでもライブ配信が実施できるようにシステム面は整えました。なので、今後は様々な番組で定期的にライブ配信が実施できるように視聴者のニーズを見ながら検討を進めていきたいと思います。
事例のポイント
テレビ放送と同時にインターネットライブ配信を行う「IPサイマル配信」の実施
前年のインターネットライブ実施が視聴者、関係者ともに好評で、2017年も継続して実施することに
「マルチCDNサービス」の利用で配信パフォーマンスを最速化(国内初の「マルチCDNサービス」利用イベント)