株式会社Jストリーム
株式会社Jストリーム(マザーズ:4308 代表取締役社長 石松 俊雄、以下Jストリーム)は、ストリーミング再生に利用されるプレイヤーでマルチCDNを行う技術を開発し、日本における特許を取得しましたのでお知らせいたします。
特許の概要
特許番号 : 特許第6471252号
発明の名称 : 再生装置及びプログラム
出願日 : 平成30年3月20日(2018.3.20)
登録日 : 平成31年1月25日(2019.1.25)
本特許は、コンテンツ配信に利用されるCDN(Content Delivery Network)の進歩した形であるマルチCDN(契約している複数のCDNから最適なCDNを自動的に選択する仕組み)を、動画等のストリーミング再生で利用されるプレイヤー側で行う技術に関するものです。
マルチCDNは、大手コンテンツ配信事業者やSNS事業者、ゲーム業界等の、コンテンツ配信品質への要求水準が高い企業を中心に利用されています。 大手一般企業においても、マルチCDNが実現する、更なるレスポンス高速化、高度なバックアップ、アクセス急増への対応、コスト削減等の価値が評価され、徐々にマルチCDNの採用が広まりつつあります。
現在主流のマルチCDNは、サーバ側でマルチCDNを制御するものであり、主にWebサーバを対象としています。一方、今回特許取得した技術は、プレイヤー側でマルチCDNを制御するものであり、主に動画のストリーミング配信を対象としています。この技術では、プレイヤーにインテリジェンスを持たせることにより、4K、8Kなどの高ビットレート配信や、モバイル環境のようなリアルタイムのCDN選択が必要となる状況における、精度の高いマルチCDNを実現します。
Jストリームでは、本件について特許協力条約(PCT:Patent Cooperation Treaty)に基づく国際出願(PCT国際出願)※を行い、優先権を保有しております。今後は、米国等における個別の特許申請を行う予定です。
Jストリームでは、今後も動画やデータ配信に関連する先進技術に継続的に関わり、付加価値の高い魅力あるサービスの提供に取り組んでまいります。
※PCT出願:ひとつの特許出願願書を条約に従って提出することによって、PCT加盟国であるすべての国に同時に出願したことと同じ効果を与える出願制度です。