株主の皆様には、平素より当社の経営にご理解とご支援を賜り、厚くお礼申しあげます。
第28期は、インバウンド需要の拡大と、物価・各種コストの上昇が目立った期となりました。
医薬業界においては、デジタルマーケティングを通じた販売促進活動が円安や薬価の抑制の影響を受ける中、製薬メーカーの取組は各社各様となりました。当社グループが主力としているWEB講演会ライブは全体では前年割れとなりましたが、情報提供コンテンツ制作は底堅い推移となりました。 一般企業については、販売促進等のWEBサイトに限らず、イベントによる販促や情報共有に動画等ネットコンテンツを絡める手法が増えてきており、当社でも大口の案件を手掛けることができました。 メディア系では、放送局のネット配信サービスの拡充や大規模イベント中継に伴う配信ネットワーク売上の伸長と、各事業者に対する運用サービス提供を通じた継続的な売上に加え、配信関連機器とそれに伴うSI業務について大口の案件を実施した結果、前年を大きく上回る結果となりました。
当社では、主力サービスである法人向け動画共有・配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」(EQ)を基盤に営業展開するほか、コンテンツ配信ビジネス向けCMS「Stream BIZ」を提供開始するなど、顧客ニーズに即したサービス展開を推進する一方、生産性向上と経費節減に注力いたしました。
これらの結果、第28期につきましては、期初の予想を上回る売上とすることができ、利益を更に大きく伸ばすことができました。期末配当金につきましては計画を維持し、1株あたり14円とする旨、本定時株主総会にご提示することといたしました。今後も、配当実績と安定性・継続性を重視してまいります。
第29期につきましては、世界的な政情不安や為替の乱高下、物価高に伴う不確実性はありますが、動画によりマーケティングや情報伝達において成果を挙げる流れは継続すると認識しております。新しいコミュニケーションを促進するソリューションを展開し、動画の活用法を広げつつ、市場開拓を行い、ご期待に応えていきたいと考えております。
株主の皆様におかれましては、これからも変わらぬご理解とご厚情、そして一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申しあげます。
代表取締役社長
石松 俊雄
2025年6月