金融庁や東京証券取引所からもその重要性が指摘されている「投資家と企業との対話」。プライム市場へ上場する東レ様も積極的なIR・SR活動を展開されています。
そのひとつ「株主様向け事業説明会」は、株主様にお集まりいただき、事業説明・施設見学・技術紹介・意見交換などを実施する機会です。しかし希望する全ての株主様をお招きすることは難しく、ご参加いただけるのは抽選で当選された100名様のみです。そこで、当日の施設見学の様子を多くの株主様にお届けできるよう、後日自社サイト内IRページで動画を公開されています。今回Jストリームにご依頼いただいたのは、その施設紹介動画の制作です。
動画の構成は、当日の施設見学に沿ったもの。お招きできなかった方にも、東レをより知っていただけるように、施設を丁寧に紹介する動画です。動画の長さは10分弱ですが、演出に工夫をすることで、最後まで興味を持って視聴いただける動画となっています。
担当業務
映像ディレクション:片山 彩香
制作のポイント
施設紹介動画(企業文化フロア/展示コーナー)



施設紹介動画(企業文化フロア/歴史コーナー)



制作した動画は2本(動画の長さは9分43秒と8分)。1本は、持続的成長と社会的価値創造のために東レが取り組む4つの課題に関連した東レ製品の紹介動画。もう1本は、東レの歴史を展示物を通して紹介する動画です。どちらの動画も、施設見学の様子を再現するため、長回しでの撮影を適宜活用し、まるで「視聴者自身が施設内を歩きまわりながら、展示物を見て解説を聞いている」かのようなスタイルとしました。
動画の制作で最も重視したのは、10分弱におよぶ長尺の動画を、視聴者に飽きずに見ていただくための演出で、大きく3つのポイントがあります。
【ポイント1:扉絵の挿入】冒頭で動画の全体像を扉絵とともに紹介し、その扉絵をパートの区切りごとに挟み込み、メリハリをつけるとともに、全体の中でどこを説明しているのかを明らかにしました。


【ポイント2 : BGMの活用】内容にふさわしいBGMをつけることで、単調にならないように工夫しました。1本の動画に複数のBGMを使用し、映像を盛り上げています。
【ポイント3 :ストーリー仕立て】歴史紹介動画では、展示物の羅列とならないように、特に重要な部分には当時の資料や写真を大きく挟み込むなど、ストーリーで見せる構成としました。
また、動画のデザイン要素は同社のロゴにトーン&マナーを揃えました。扉絵は、社名につけられているクォーテーションマークがモチーフです。このマークは、社内外への対話の姿勢・コミュニケーションを表すとともに、社会の中で際立った存在でありたいという願いを表現しているとのことで、今回制作した動画コンセプトとも合致。完成した動画は、株主・投資家の皆様とのコミュニケーションの一端を担っています。
お客様の声
「株主様向けの事業説明会でご覧いただいた「東レ総合研修センター 企業文化フロア」の施設紹介動画をウェブサイト掲載用に制作していただきました。抽選の結果ご招待できなかった株主様にも当社の理念や企業文化、事業を通じて社会貢献する姿を分かりやすく伝えたいと思い、豊富な実績のあるJストリーム様にお願いしました。株主様、投資家様の当社への理解促進に大いに役立っていると思います。プロフェッショナルな対応と仕上がりに感謝しています。」