フジテレビジョン様が運営されている、動画配信サービス「FOD」では、見逃し無料配信をはじめ、オリジナルドラマ・バラエティ・アニメや国内外の映画など70,000本以上の作品を配信されています。
日々追加される豊富な作品に関連する画像は、スマートフォンやタブレット、パソコン、インターネット接続のテレビなど対応環境ごとに制作すべきバリエーションが多数ありました。またページによっては 1ページに数多くの画像を掲載しており、読み込み時間が掛かりやすい状態でした。
2020年頃から進められていたアプリやWebサイトなどのリニューアルに際し、既存コンテンツの画像制作にかかる時間を大幅削減できるとして「J-Stream CDNext 画像変換サービス」を導入されました。導入により、表示速度の改善に加え、画質と表示速度最適化のためのチューニングがしやすい環境も実現されています。
実施成果・導入効果
- リニューアルに伴う、既存コンテンツ画像の制作時間を大幅に削減
- 表示速度の改善に加え、画質と表示速度最適化のためのチューニングがしやすい環境を実現
- メールマガジン施策や「FODマンガ」での使用など、新たな範囲での活用検討も進む
豊富な作品投入と作品画像、リニューアル時の画像制作に課題
「FOD」では月におよそ3,000エピソードの作品や100を超える番組を新規に投入しています。新規投入に関わる作業は、クリエイティブチームの担当者がおこなっていますが、「アプリ(スマートフォン・タブレット)」「Webサイト」「テレビアプリ」など対応環境ごとに必要サイズの画像を準備しており、 1作品あたり複数ビジュアルかつ1ビジュアルあたり3画像といったように、準備すべき画像は多数でした。
「FOD」では2020年頃から、より快適に使用いただけることを目指しアプリやWebサイトなどのリニューアル準備を進めていたのですが、リニューアルに伴い、この豊富な既存コンテンツの画像制作にかかる作業時間が課題になりました。その解決としてJストリームから提案されたのが「J-Stream CDNext 画像変換サービス」です。
Jストリームには10年以上に渡り「FOD」の開発・運用・配信インフラを担当してもらっており、このリニューアルにも関わって貰っていました。
リニューアル後の運用を見据えルールを策定、まずは新規投入作品に適用
画像変換サービスの導入により、画像の制作時間を削減できるということで、まずは新規に投入する作品に適用をしました。
導入に際してJストリームには、リニューアル後の運用を見据え、使用箇所ごとの画像比率の定義や入稿ルール・フォーマットの策定もしてもらいました。画像の制作は、従来1ビジュアルあたり3画像だったのが1画像で済むようになりました。
既存コンテンツ画像の制作時間を大幅に削減
すでに公開済みの作品部分への適用は、手作業での対応と比較して、大幅に工数を削減できました。リニューアルのローンチスケジュールに影響を与えずに進行ができ、大変効果的でした。
表示速度の改善に加え、画質と表示速度最適化のためのチューニングがしやすい環境を実現
クリエイティブチームによる画像アップロード後、画像のページ組み込みはJストリームの担当です。作品視聴にはページの表示速度とサムネイル画像の画質のバランスが重要です。表示の速さは大切ですが、必要以上の低画質はUXの低下につながりかねません。
画像変換サービスでは、新世代画像フォーマットであるWebPへの出力が可能です。WebPは画像のクオリティはそのままにファイルサイズを小さくすることができます。ただしアクセス端末別の画像出し分け処理との兼ね合いもあり、Jストリームに適所を見極めてもらい、現在はFODアプリ・Webサイト・テレビアプリでjpgとWebPを使い分ける運用になっています。
アップロードした画像は、画像パス内にサイズ指定を記述することで画質のチューニングが可能です。各ページの最適化はJストリームに任せていますが、調整の度にサイズを合わせた画像を準備する必要はありません。
メールマガジン施策や「FODマンガ」など、新たな範囲での活用検討も進む
画像変換サービスの導入により、新たなサイズでの画像流用がしやすい環境になりました。これを受け、新作のメールマガジン配信施策にもアップロードした画像を活用したいと考えています。また「FODマンガ」でも画像変換サービスの導入に向け検討が始まっています。
ご利用サービス
J-Stream CDNext 画像変換サービス
自動で各デバイスに最適な画像を生成し、高速かつ高品質な画像の配信を実現します。