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2014.08.12

CDN詳細解説シリーズ
Vol.1 Webサイトの表示遅延対策で機会損失を未然に防ぐ方法

Webサイトのご担当者であれば、ほとんどの方が成果に至るコンバージョン率を上げたいとお考えになっていると思います。コンバージョン率に影響を与える要素はページの構成からボタンの色まで多数存在しますが、その中の1つの要素として「Webサイトの表示速度」があります。

ビジネス面で大きな損失を招くWebサイトの表示遅延

Webサイトの表示速度がビジネスに与えるインパクトについては、いろいろな会社が調査結果を公表しています。

    • ・Amazon:表示速度が0.1秒遅くなると、売上が1%減少する
    • ・ebay:表示速度が10%速くなると売上が1%増加、35%速くなると5%増加する
    • ・Walmart:表示速度が1秒未満の場合に比べ、1~2秒ではコンバージョン率が半分以下に減少する
    • ・Glasses Direct/TagMan:表示速度が1秒遅くなるとコンバージョンが7%減少する
    • ・Google:表示速度が0.5秒遅くなると、検索数が20%減少する

など、ユーザーが表示速度に不満を持つことは、ビジネス面で大きな損失を招きます。
<img>
また、Web表示速度はGoogle検索の表示順位にも加味されており、SEOの視点においても重要になっています。(※Google Webmaster Central Blogより)

そのWeb表示遅延は以下の3つが主な要因になります。
  1.パソコン、スマートフォン、タブレットといったユーザー側のデバイス性能の問題
  2.光ファイバー、ADSLといったユーザー側の回線速度の問題
  3.サイトパフォーマンス最適化の問題

このうち、1と2はユーザー側の問題であるため、ここでは3について解説していきます。

パフォーマンス最適化策とCDNの有効性

パフォーマンスの最適化は、「画像最適化」「サーバー性能最適化」に大きく分けられます。

〇画像最適化のポイント

画像最適化を行う上で改善できるポイントは3つあり、関連していくつかのテクニックがあります。
■ファイルサイズを抑える
 ・それぞれの画像形式について特性を知り、適切な画像形式を選択する
 ・ムダなメタデータを削除する
 ・人の目には分からない程度に画質を調整し、ファイルサイズを抑える

■リクエスト数を削減する
 ・インラインイメージを利用する(HTML・CSS)
 ・CSS Spriteを利用する
 ・SVGでHTMLに埋め込む
 ・Webフォントアイコンを利用する
 ・イメージマップを利用する
 ・画像を使わずCSS3で対応する

■レンダリングの負荷軽減
 ・実際の表示サイズと画像のサイズを合わせる
 ・画像のサイズ(width,height)を指定する
※出典:CodeZine 「Webサイト高速化に必要な画像形式の基礎知識」 野中龍一(クラスメソッド株式会社)

サーバー性能最適化のポイント

サーバー性能最適化のための対策は、「サーバーの増強」と「CDN(Web負荷分散サービス)の利用」の二つが代表的です。
■サーバーの増強
サーバーの増強には、スケールアップとスケールアウトという2つの方法があります。

    • ・スケールアップ:より高性能なCPUやメモリを搭載するといった、ハードウェアの性能を高くすることで処理能力を上げる方法です。

  • ・スケールアウト:ハードウェアの性能を高くするのではなく、1台のサーバーによる運用から2台3台とサーバーを増やして分散処理をさせ、全体の処理能力を上げる方法です。サーバー障害時のリスク分散にもなります。

この二つは補完関係にあり、各サイトの状況によりコストや運用の手間を考えながら組み合わせていくことになります。一般的にスケールアップはスケールアウトよりもコストが高くなることが多く、サービス開始直後の段階では、運用の手間はあるもののスケールアウトでサーバーを分散した方がコスト面でメリットがあります。しかし、更新が多く分割が困難なデータベース等を扱うサーバーでは性能を高めるスケールアップの方が望ましく、ある程度の規模になると各サーバーの性能を高めた方がコスト面でもメリットが大きくなることもあります。

■CDN(Web負荷分散サービス)の利用
CDNとは 「Contents Delivery Network」の略称です。インターネット上に張り巡らせたネットワークを活用してWebコンテンツを安定的に配信するサービスです。地理的に分散したサーバーにコンテンツを一時的に保存(キャッシュ)させ、コンテンツを配信することができます。キャッシュされたデータは一定時間そのサーバーに残るため、別のユーザーがコンテンツを読み込む際に、親サーバーではなくキャッシュサーバーから受け取ることができるようになり、親サーバーへの負担を減らすことができます。これにより、アクセスが集中した場合でもWebサイトの表示速度低下などが起きにくく、Web表示速度対策として多くのサイトで活用されています。

<CDNを導入していない場合は、サーバーからユーザーへコンテンツを直接配信>

ここまで、Webサイトの表示速度低下を防ぐことが重要であることと、その対策のひとつとしてCDNが有効であることをご紹介しました。次回は、CDNの活用がピーク対策(アクセス集中対策)やコスト面でもメリットがあることを解説していきます。

関連サービス 


CDN(Web負荷分散サービス)
https://www.stream.co.jp/service/cdn/cdnext/



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